プレスツアー(報告)

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実施日 : 2019年06月13日 - 14日

報告:第3回G20大阪サミットプレスツアー(大阪・奈良)

投稿日 : 2019年06月26日

G20大阪サミットの開催を前に、日本の経済を支える関西の魅力を世界に発信するためのプレスツアーを実施しました。3回シリーズを締めくくる今回のツアーでは、大阪・奈良を訪れ、ライフサイエンスなどの分野で先進的な技術を持つ企業を訪問。2025年大阪・関西万博のテーマでもある「いのち輝く未来社会」の実現に貢献する大阪・関西の力を取材しました。本ツアーには、韓国、中国、香港、ベトナム、ハンガリーのメディアから、計8名の記者が参加しました。

 

※本プレスツアーは2019G20大阪サミット関西推進協力協議会が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画・運営しました。

 

※ツアー案内はこちら

 


【1日目】

 

<株式会社ダイヘン>

株式会社ダイヘンを訪れ、電気自動車(EV)向けのワイヤレス充電システムについて取材しました。ツアーの一行は、概要について説明を受けた後、自動運転の超小型電動モビリティが所定のポイントに停まるだけで、ケーブルを接続しなくても自動で充電されるデモを見学。助手席に乗り込み、車内から自動走行と自動充電の様子を撮影する記者もいました。「駐車場や道路などにワイヤレス充電システムが普及すれば、駐車中や走行中に自動で充電できる。わざわざ充電する必要のない社会が実現する」との説明には、記者から「まさに未来の技術だ」との驚きの声が聞かれました。

 

 

 

<株式会社I&C

家具メーカー「I&C」を訪れ、IoTAIなどの先進技術を活用した「ロボティクス家具」について取材しました。佐田幸夫代表は、家具の高さを変えられるだけで車いすや体の不自由な人も容易に使うことができ、それまで介助を必要としていた人が「自立」しアクティブな人生を送るきっかけになることや、世界的に高齢化が進み在宅介護が増えているなかで「ロボティクス家具」へのニーズが高まっていることについて説明。記者たちはデザイン性に優れた一見普通の洗面台やキッチンシンクなどがスイッチ一つで上下する様子を興味深げに撮影し、そこに使われているAIやセンシングの技術、今後の市場規模などについて次々と質問していました。

 

 

 

<株式会社いわさき>

食品サンプル業界のリーディングカンパニー株式会社いわさきでは、その技術の健康・医療分野への応用について取材しました。最初に、食品の模型(フードモデル)を組み合わせるとその献立に含まれる栄養価やカロリーがモニター画面に表示されるシステムが披露され、記者たちはフードモデルのリアルさに興奮しながら、実際に献立作りを体験しました。続いて、医師がカテーテル治療のトレーニングをするためのシリコン製の血管モデルを取材。食品サンプルの製造技術を活かすことで、血管内の抵抗までカテーテル手術の感触をリアルに再現しているとの説明を受けました。最後に、フードモデルや血管モデルを職人が一つずつ手づくりする様子を視察。記者からは、3Dプリンタ利用との違いや、日本で「食品サンプル」という独自の文化が生まれた理由などについて質問がありました。

 

 

 

<2019年G20大阪サミット関西推進協力協議会/2025年日本国際博覧会協会>

大阪ベイエリアのランドマーク「さきしまコスモタワー」を訪れ、G20大阪サミットに向けた地元大阪の準備状況と、2025年大阪・関西万博の概要について取材しました。本ツアーの主催者であるサミット協議会からは「今回のサミットは日本での過去最大規模の国際会議。また、都市部で住民生活や経済活動を継続しながら開催する都市型サミットでもある。無事に開催し、2025年万博の成功につなげたい」との説明があり、参加記者からはサミット期間中の交通規制等ついて質問がありました。博覧会協会から2025年万博の計画概要について説明を受けた後、一行は地上252mの展望台へ。サミットの会場となる「インテックス大阪」や、万博の舞台となる人工島「夢洲(ゆめしま)」を撮影しました。




【2日目】

 

<株式会社ATOUN

働く人たちの体の負担を軽減する「着るロボット」(パワードウェア)の開発に取り組む、株式会社ATOUNが目指すのは、年齢や性別の力の差に左右されずに働けるパワーバリアレス社会の実現です。藤本弘道社長は、同社が昨年販売を開始した腰用パワードウェア「ATOUN MODEL Y」は労働者の人手不足や高齢化を背景に物流や製造の現場などで導入が進んでいると説明。記者たちは「MODEL Y」を実際に装着し、荷物を持ち上げる際の身体の負担がパワードウェアによりどのように軽減されるのかを体感しました。さらに、開発中の大型パワードスーツのデモも見学。まるでSF映画に出てくるようなロボットのダイナミックな動きに、記者たちは興奮しながらカメラを向けていました。

 

    

 

 

<株式会社菱豊フリーズシステムズ>

肉や魚などの生鮮食品から寿司、ケーキまで、食品・食材の鮮度や美味しさを維持したまま冷凍保存できる技術を開発した株式会社フリーズシステムズを取材しました。説明によれば、この技術により食品のストックが可能になり食品ロスの削減にも貢献でき、また再生医療における細胞の凍結保存の分野でも応用が期待されているとのこと。さらに本社ビル1階にあるレストランで提供される料理のほとんど全てが、沖縄の加工場で最終段階まで調理された上で冷凍保存されたもので、厨房では基本的にそれを解凍し、盛りつけるだけです。記者たちは厨房で近未来的な「調理」の様子を撮影するとともに、にぎり寿司などを試食し、冷凍とは思えない美味しさに驚いていました。

 

 

 

<太陽工業株式会社>

東京ドームの屋根など大型テント構造物を製造する太陽工業株式会社のマザー工場である枚方工場を訪れました。冒頭のプレゼンテーションでは、同社が1970年の大阪万博が大きなきっかけとなって世界のリーディングカンパニーに成長した歴史や、現在、同社の技術が世界中の大型スポーツ施設や博覧会場などの屋根膜に採用されていること、軽くて丈夫、安全性にも優れる「膜」の活躍の場が広がっていることについて紹介があり、記者からは膜の素材や国内外における市場シェアなどについて質問がありました。その後、体育館のように広い空間で行われている膜の溶接作業や、技術研究所における膜素材の強度試験を視察しました。

 

   



WAKAZO

2025年大阪・関西万博の誘致実現に貢献した学生団体「WAKAZO」を取材しました。取材会場の大阪大学に集まってくれた4人の現役大学生から、「WAKAZO」が発足した経緯や誘致実現までの活動、万博での「WAKAZO Pavilion」の出展計画などについてプレゼンテーションを受けました。記者からは、WAKAZOの活動に加わったきっかけ、万博のメインテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」への思い、2025年以降の活動予定などについて質問がありました。最年少の大学1年生、四反田直樹さんが「後になって『あの時の若者の活躍で世界が変わった』と言われるような万博にしたい。そして、世界が若者を見る目が変わるきっかけになってほしい」と語ると、記者団から拍手が起こりました。

 

 

 

 

◆本プレスツアーに関連する報道の一部をご紹介します(タイトルはFPCJ仮訳)



Financial News(韓国/新聞)

6月20日「노인도 무거운 번쩍..AI 가져온 고용혁명(老人も重い荷物を軽々・・・AIがもたらした雇用革命)」

 

世界日報(韓国/新聞)

6月21日「"도요토미 오사카城은 땅속에 묻혀"(“豊臣の大阪城は地下に埋まって”)」

6月22日「첨단기술로 고령화·일손 부족 극복 … 日은 지금 ‘AI 유신’ 중 [세계는 지금] (先端技術で高齢化・人手不足を克服・・・日本はいま"AI維新"中 [世界は今])」

6月28日「‘G20’ 발판 글로벌 도약 노리는 오사카("G20"足がかりにグローバルな飛躍をねらう大阪)

 

新華通信社(中国/通信社)

6月22日「综述:日本高科技助银发族“一臂之力”(日本のハイテク、シルバー層を助ける「片腕」)」

 

 

 

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