プレスツアー(報告)

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実施日 : 2019年03月19日 - 20日

報告:G20大阪サミットプレスツアー(大阪・兵庫)

投稿日 : 2019年04月08日

G20大阪サミット開催を100日後に控えた大阪府と兵庫県を訪れ、ニッチな市場で圧倒的な存在感を示すものづくり企業や、阪神淡路大震災などの大規模災害の経験も活かして、新たな技術で課題の解決に挑む特色ある企業を訪問し、関西の活力を生み出す産業力の底力を取材するプレスツアーを実施しました。ツアーには、台湾、韓国、中国、シンガポール、ドイツ、UAE/米国のメディアから計13名の記者が参加しました。

 

※本プレスツアーは2019G20大阪サミット関西推進協力協議会(以下、「協議会」)が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画・運営しました。

 

1日目

大阪国際見本市会場(インテックス大阪)、さきしまコスモタワー展望台

首脳会合の会場となる予定のインテックス大阪を訪れ、ツアー主催者である協議会の事務局長より世界各国の要人を迎えるにあたっての意気込みやインテックス大阪の大規模コンベンション施設としての機能について説明を聞きました。施設内の撮影の後、隣接するさきしまコスモタワー展望台に移動し、地上252メートルの高さから夢洲、舞洲を眺めながら2025年大阪万博に向けての準備やIR誘致の状況についても聞きました。記者からは、サミットに関し、20カ国以上から来日する首脳らが利用する宿泊先などのインフラは十分か、予想される当日の首脳らの動きやインテックス大阪はどのような状況かといった質問や、夢洲・舞洲は周りが海に囲まれた埋め立て地であることから、津波による影響の心配はないか、大阪万博実施にかかる費用とその分担、実施後の施設の用途などの質問が投げかけられました。

 

株式会社金剛組

578年創業、1440年の歴史を有し「現存する世界最古の企業」といわれる社寺建築会社の金剛組の関西加工センター(堺市)を訪れ、会社の歴史について聞くとともに、木材を正確に加工するために引く原寸大の図面やかんなけずりのデモンストレーションを撮影しました。記者は、会社を次代につなぐための同社の考え方に高い関心を寄せており、後継者不足に悩む中小企業は多いが、同社の場合はどうか、宮大工を雇うのかそれとも一から育てるのか、宮大工を目指す若者からの求職はあるか、人口減少の影響を受けていると思うか等多くの質問をしていました。

 

日立造船株式会社

同社堺工場の「Hitz防災ソリューションラボラトリー」を訪れ、同社が開発した津波や高潮、豪雨、洪水などによる水害の現場で活躍するフラップゲートを取材しました。約90トンの水を流すと陸上設置型フラップゲートが自ら立ち上がるデモンストレーションの様子を見学した記者は、これまでに国内で100基の納品実績があると聞き、災害大国の日本でフラップゲートをさらに普及させるための課題、他社とライセンス契約を結び生産・販売力を拡大させることで一基あたりの価格は下がったかといった質問を投げかけました。

 


2日目

株式会社モリタ(三田工場)

消防車世界3位、はしご車の国内シェア約90%を誇る日本一の消防車メーカーであるモリタの三田工場を訪れ、同社が開発した災害現場の窒素の濃度を高め、酸素濃度を下げることで火炎を抑制する窒素富化空気(NEA)システムとその搭載車、昨年開発された小型オフロード消防車、高さ30mまで伸びるはしご車やこれらの車両の製造ラインを取材しました。同社は主にアジアにはしご車を輸出していることから、中国におけるシェアや競合他社に関する質問や、景気に左右されるビジネスかどうか、NEAシステム搭載車や小型オフロード車の納品実績や開発のきっかけなどについての質問が出ました。

 

音羽電機工業株式会社

雷対策製品を専門に研究・開発をし、現在は配電用避雷器の国内シェア6割を占め、新幹線車両やあべのハルカスなどの建築物にも納入実績がある同社を訪れ、3代目の吉田修代表取締役社長より同社の事業内容や今後の展望について聞きました。その後、同社の試験設備を用い、大きな電流を流した時の木片の変化や電圧をかけ、避雷器の機能を見る大迫力のデモンストレーションを取材しました。記者からは、試験を重視し始めた時期、世界と比較した際の試験設備の規模、雷エネルギーを電力へとリサイクルできるかといった事業に関する質問に加え、人手不足を感じるか、外国人労働者を受け入れているか、次期社長に子息を指名するかといった質問も出されました。

 

天神橋筋商店街(昼食)

日本一長いとされる同商店街内の店舗で昼食をとった後、記者は30分という短い時間ではありましたが、商店街内を散策し、歴史ある商店街の人情味あふれる風情を楽しみました。

 

川村義肢株式会社

日本国内最大規模の義肢装具メーカーである川村義肢の本社を訪れ、義肢装具の制作の様子を撮影したり、パラリンピック出場を目指すパラカヌー用のシート作成を手掛けるスタッフや川村慶社長へインタビューを行いました。記者からは、パラリンピックにおける同社の役割、高齢化社会を解決すべき課題と思うか、川村社長が創業者の祖父から3代目であることから、自身の息子を4代目にしたいと考えているか、企業が長く続くコツは何かなどを問う質問が出されました。

 

ハードロック工業株式会社

創業以来40年にわたって世界一緩み止め効果が高いとされるハードロックナットを生産してきたハードロック工業を訪れ、創業者でありナットの開発者でもある若林克彦代表取締役社長からロングセラー商品の開発経緯や納品実績などについて聞きました。その後、一般的なナットとハードロックナットのゆるみ止め効果を比較する試験を取材しました。記者からは、コピー商品はあるか、特許の数、力を入れている海外市場、外国人スタッフはいるか、企業理念は何かなど多岐にわたる質問が出されました。

 

◆本プレスツアーに関連する報道の一部をご紹介します(タイトルはFPCJ仮訳)

Straits Times(シンガポール/新聞)
Japan's industrial hub (日本の産業のハブ)

Japan firms look beyond family ties for leaders (日本企業はリーダーを家族以外で求める)

Kansai region a vibrant manufacturing hub(製造業、関西で活発)

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