実施日 : 2010年09月08日
報告:仙台プレスツアー(2010年9月8日)
投稿日 : 2013年08月24日
仙台市では、芸術・文化を触媒とした創造的なクリエイティブ産業の育成に力を入れており、新たな産業振興として街を活性化させようとする取り組みを取材しました。ツアーを開催しました。ツアーには、中国、台湾、韓国、フランス、スペイン、インドネシアの6カ国・地域の在京特派員10名が参加しました。
ツアーではまず、宮城県のアニメ産業に関するブリーフィングを車内で聞きながら、県の協力を得て、アニメ「戦国BASARA」のキャラクターを使った商品開発が成功した、地元の伝統工芸品「玉虫塗」の製造元、東北工芸製作所を訪問。工房の取材の後、記者の方々も絵はがき作りを体験しました。
海馬ガラス工房では、ガラス作家の村山耕二さんから、砂漠の砂を使ったガラス作品、環境工芸について話を聞きました。仙台市では、市内のクリエイターを支援するさまざまなプロジェクトを企画運営しており、アートと産業のコラボレーション企画の一つ「仙台ガラス・プロジェクト」では、市内を流れる川の砂を使ったガラス製品の量産化を目指しています。
次の取材先は、今年2月にビジネスホテルを改装した、シェア・オフィス「TRUNK」。仙台市による若手クリエイター支援事業の一つで、異なるジャンルのクリエイターたちが、それぞれの知識や技術を持ち寄り、よりよい地域社会の実現を目指すプロジェクト創出の支援施設です。オープン後3カ月で満室になるといった大反響で、「クリエイティブ・シティ仙台」の発展を目標に新たな産業の振興に取り組んでいます。
せんだいメディアテークは、年間100万人を超える利用者で賑わう、市民の憩いの場として街の発展にも大いに貢献しています。世界的にも著名な建築家の伊東豊雄氏の代表作であり、海外からの観光客も多く訪れる仙台の文化水準の高さがうかがえる施設を視察しました。
奥山市長との懇談では、仙台市の歴史や文化についてご紹介いただき、さまざまな魅力を知る機会を得ました。質疑応答では、仙台市の産業や教育、政治、経済といったさまざまなトピックに触れ、最後には仙台市の観光PR集団「伊達武将隊」による歓迎を受けました。