プレスツアー(報告)

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実施日 : 2008年12月10日

報告:2008年12月10日【「川崎国際環境技術展2009」事前プレスツアー】

投稿日 : 2013年08月23日

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環境先進都市として地球温暖化対策を含む環境問題に積極的に取り組む川崎市を訪れ、来年2月17~18日に実施される「川崎国際環境技術展2009」を前に、事前プレスツアーを行いました。本ツアーには、韓国のテレビ局、及びイタリアの経済紙の記者らが参加しました。

 

午前中は、世界最高の発電熱効率を誇る、東京電力川崎火力発電所(写真右)を訪問しました。1960年代に建設された旧発電所(1~6号機)の解体作業が行われる中、最新技術を集結した発電所「1500℃級コンバインドサイクル発電(MACC)」(1号系列)を取材しました。

 

MACCは世界最高水準の発電熱効率59%を達成し、従来型の発電方式に比べ、燃料使用量が約25%低減、二酸化炭素(CO2)も同様に約25%低減することができ、地球環境にやさしい発電所となっています。記者は同発電所の耐震性などについて関係者に熱心に質問していました。

 

 

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次に、「川崎市の環境技術による国際貢献の促進」と題し、阿部孝夫・川崎市長によるブリーフィングが行われました。

 

川崎市の交通アクセスの良さ、研究開発機能の集積、優秀な人材を含む産業のポテンシャルを有すること、世界的な大企業が立地しており、日本の経済発展に貢献してきたこと、公害を克服してきた経験、そして川崎国際環境技術展2009を含む積極的な環境への取り組み等について説明がありました。

 

参加記者からは金融危機に絡む経済不安の中での川崎市の経済状況、経済と環境の関係性、中国との連携した取り組みについて質問が出るなど、活発な質疑応答が行われました。

 

 

午後は、清水建設(株)の土壌洗浄プラント(写真左上)を取材しました。同社は、2003年の「土壌汚染対策法」施行に先駆けて、川崎臨海部で同プラントの稼働を開始。以来、重金属や油、農薬などで汚染された様々な質や濃度の土壌を受け入れ、洗浄することで実績を上げてきました。

 

来春には国内初のダイオキシン専用の土壌洗浄プラントが川崎区白石町に完成し、稼働を始める予定です。築地市場の江東区豊洲の工場跡地への移転問題も未解決であり、また、先日、環境省が土壌汚染対策法を改正する方針を示していることから、記者は汚染土壌の処理に強い関心を示しました。

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