プレスツアー(報告)

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実施日 : 2019年11月29日

報告:「しょうゆ、その伝統と革新」 キッコーマン・プレスツアー

投稿日 : 2019年12月12日

2019年11月29日、日本の食卓に欠かせない「しょうゆ」の国内シェア3割を誇り、世界100カ国以上で販売する日本を代表するしょうゆメーカー「キッコーマン」を訪問しました。

 

本ツアーには、中国、デンマーク、スペイン、米国、英国のメディアから6人の特派員が参加しました。

 

※本プレスツアーは、キッコーマン株式会社主催、フォーリン・プレスセンターの協力で行われました。
※ツアー案内はこちら

 

 

同社創業の地である千葉県野田市にある野田本社では、伝統を守りながら時代や社会の多様なニーズに応え、需要を創造するキッコーマンによる食文化の国際交流への取り組みと、食と健康の実現に向けた商品開発やグローバル展開などについて、同社海外管理部の深澤晴彦部長から聞きました。

その後、商品開発本部・しょうゆ開発部の赤松浩行氏からは、同社が販売するさまざまなしょうゆの紹介を聞いた後、5種類のしょうゆ(こいくちしょうゆ、しぼりたて生しょうゆ、御用蔵しょうゆ、減塩しょうゆ、大豆ペプチド減塩しょうゆ)をテイスティングしました。記者からはアルコール含有率や同社秘伝の麹菌などについて質問が出ました。

 

 

 

同じく野田市にある宮内庁御用達のしょうゆ造り専用の「御用蔵(ごようぐら)」では、伝統的なしょうゆ作りの解説や道具の展示を見ながら、昔ながらのしょうゆの製法を受け継いで作る「御用蔵醤油」を取材しました。記者からは製造工程で使用する木桶や御用蔵醤油の年間生産量や流通量などについて質問が出ました。また、木桶の中で熟成が進むもろみの様子をガラス越しに撮影しました。

 


 

 

キッコーマン総合病院では、久保田芳郎院長から、地域医療を支えてきた同院の創立の経緯や「日本一おいしい病院食」を目指した工夫や取り組みを聞きました。記者からは平均の入院日数、個人が負担する入院費用、病床数と稼働率、年間の来院者数などさまざまな質問が出ました。また、同院の管理栄養士である工藤麻美氏からは、塩分やカロリーを計算しながらも、見た目が美しく、味も美味しい料理を提供するための調理や配膳方法の工夫などについての説明がありました。記者からは、病院で提供される食事にはキッコーマン商品がどれくらい使われているのか、退院後の食事のデリバリーサービスは行わないのかといった質問が出ました。

 

 

 

その後は、4名の入院患者に取材、同院を選んだ理由や病院食についてインタビューしたり、その様子を撮影したりしました。咀嚼力や体の状態によって主食の硬さを変えるだけでなく、おかずのメニューを変えるなどの工夫や味付け、食べやすくするための調理方法などについても説明がありました。

 

 

 

ツアーの締めくくりに、東京本社で堀切功章社長へのインタビューを行いました。堀切社長からは、しょうゆを通じて日本の食文化を世界に紹介するとともに、世界各地の食文化と融合し、新たな食文化を生み出していきたいとの思いが語られました。また、環境など社会的問題への対応や解決にも貢献したいと述べました。

記者からは、しょうゆがその食文化に根付いている中国ではなく、しょうゆが食卓になかった米国を最初の海外進出先として選んだ理由、海外進出時には「正しいしょうゆの使い方」を広めようとしているか、バイオ産業に参入する予定はあるか、環境問題への取り組み、非営利事業である病院の経営を続ける意義などについて質問が出ました。

 

 

 

 

 

◆参加記者による報道

このプレスツアーに基づき、参加記者が各国で報道していますので、その一部を紹介します(タイトルはFPCJ仮訳)。

EFE (スペイン・通信社)

12月2日 La salsa de soja se independiza del sushi para conquistar el mercado global
    (日本の食:世界市場席捲のため、スシから独立するしょうゆ)

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