実施日 : 2008年10月31日
報告:2008年10月31日【静岡・水産資源プレスツアー】
投稿日 : 2013年08月22日
水産資源を巡る国際的な獲得競争が激化する中、日本有数の水産県である静岡における様々な取り組みを探るツアーには、中国、フランス、ドイツ、米国の4カ国から6人の特派員が参加しました。********************************************************
午前中は、幻の高級魚といわれるクエの完全養殖に日本で初めて成功した静岡県温水利用研究センター(御前崎市)を訪問しました。同センターでは、隣接する浜岡原発の温排水を利用して、タイやヒラメの種苗生産、放流事業では既に大きな実績を上げており、昨年からは地域ブランドとして「御前崎クエ」の普及に挑んでいます。同センター訪問後には、11月の解禁直前に特別に用意された「クエ三昧」に舌鼓を打ちました。
午後は静岡を代表する“水産都市”焼津に移動し、大井川港漁業協同組合で、桜エビ漁について漁協関係者から話を聞きました。資源管理型漁業のモデルとも言われる桜エビ漁のプール制が確立した経緯などについて聞いた後、実際に漁船に乗り込み漁の様子について説明を受けました。参加記者は後継者問題などについて漁協幹部に熱心に質問していました。
最後に将来の水産業を担う人材を育成している焼津水産高校を訪れ、同校における地元漁業資源を有効に活用した商品開発の様子や、生徒が運営している模擬企業「フィッシュパラダイス魚国」の開店準備状況を取材しました。生徒に直接話を聞く機会を得た記者は、模擬企業の経営状況や将来の夢などについて盛んにインタビューしていました。