プレスツアー(報告)

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実施日 : 2017年03月16日

報告:高岡市プレスツアー

投稿日 : 2017年04月10日

「最先端3D技術と伝統の技で再現する国宝・釈迦三尊像」

 最先端の3Dプリンターと伝統的な彫刻・鋳造技術を駆使して、素材や質感まで忠実に再現した国宝の釈迦三尊像が初めて公開されている富山県高岡市を訪れました。同プロジェクトに関わった東京芸術大学や同市関係者、鋳物・彫刻の職人にインタビューするとともに、最先端3D技術を取り入れながら成長を続ける鋳物企業も取材しました。

 

 本プレスツアーは、「400年を超える高岡市の鋳物技術と600年を超える南砺市の彫刻技術を活用した地場産業活性化モデルの構築・展開事業推進協議会」主催、フォーリン・プレスセンター企画協力で実施され、フランス、ドイツ、コロンビア、中国、ベトナムの5か国から7名の記者が参加しました。

 

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1)釈迦三尊像に挑んだキーパーソン

  ツアー冒頭、記者一行は国宝の釈迦三尊像の再現に挑んだ高橋正樹・高岡市長や伊東順二・東京藝術大学特任教授のほか、高岡市及び南砺市の職人の代表者から同プロジェクトでの役割と産学官の連携について説明を受けました。高橋市長は、記者から伝統技術を維持するための具体的な政策について問われ、新素材やデザインを取り入れた商品開発や海外への販路拡大に向けた動き、伝統技術の継承を行っている人材養成スクールについて紹介しました。職人の代表者である嶋安夫さんと岩﨑孝進さんには、最新技術の3Dプリンターを取り入れたプロジェクトに携わり、仕事への影響や変化はあるか、といった質問が挙がりました。

 

 代表者への取材後、同プロジェクトのキューレターを務めた東京芸術大学の伊東順二特任教授の案内のもと、3Dプリンターで作られた釈迦三尊像の原型と、鋳造された複製を撮影しました。記者は、釈迦三尊像の歴史や1300年経過した実物と同じ質感を出す仕上げ加工技術などについて伊東教授に質問を重ねました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2)彫金職人 佐野宏行氏

 釈迦三尊像の再現に携わった職人の一人である彫金師の佐野宏行さんを取材しました。記者から仏像の大光背に文字を掘った感想を聞かれ、「飛鳥時代に作られた国宝を再現する仕事に、とても緊張した」と答えました。鏨(たがね)と専用の金槌で文字を彫る実演を披露した佐野さんに、記者は熱心にカメラを向けていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3)鋳物職人 梶原製作所

 次に、釈迦三尊像の大光背の鋳造を担当した梶原製作所を訪れ、社長の梶原敏治さんを取材しました。記者から3D技術が同社にもたらす変化について聞かれ、「まだ職人の技で補う必要があるが、今後3Dで作った原型の仕事は増えるかもしれない」と答えました。記者は、原型から仕上げまでのすべての作業を職人の手仕事で行ってる現場の様子を撮影しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4)協和製作所

 ツアーの最後に、3Dプリンターなどの最先端技術を積極的に導入してきた協和製作所を訪れました。産業機械の部品を製造する同社が作業の効率化と高精度化を求めて機械化を進めてきた経緯とその成果について説明を受けました。工場見学では、流れ作業で鋳物製品を製造していく様子や3Dプリンターで作った鋳型を取り出す様子を撮影しました。記者からは、3D技術がもたらした変化や今後の展望について質問が挙がりました。また、同社で働いているベトナム人の外国人技能実習生にインタビューする記者の姿もありました。

 

 

 

撮影:谷本美加

※1)と4)の上部掲載写真を除く

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