プレスツアー(報告)

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実施日 : 2015年11月06日 - 08日

Cyber3 Conference & OIST

投稿日 : 2016年01月17日

内閣府が世界経済フォーラムの協力のもと、11月7日(土)から 8日(日)に沖縄で開催した国際会議「Cyber3 Conference Okinawa 2015」には、35カ国・地域から約350名が参加し、「サイバーコネクション」、「サイバーセキュリティ」、「サイバークライム」の3つのテーマが議論された。同会議では、河野太郎国家公安委員長をはじめインターポールのサイバー犯罪対策拠点IGCIの中谷昇総局長、世界各国の安全保障担当者、世界的な通信企業のブリテッィシュテレコムやノキアなどのセキュリティ部門最高経営責任者など多様な参加者による活発な議論が展開された。

 

 

 

フォーリン・プレスセンターでは、上記会議の取材および沖縄科学技術大学院大学(以下OIST)を訪問するプレスツアーを、11月6日(金)から8日(日)の2泊3日の日程で実施した。同ツアーには、イタリア経済紙の東アジア特派員、カザフスタン国営テレビのカメラマン、米国のフリーランス記者の3名が参加した。

 

※今回のプレスツアーに基づく記事は、以下のリンクよりご覧いただけます。

 

【本ツアー1日目】

沖縄科学技術大学院大学(OIST)に関する報道 

2015年11月24日付 Japan Times記事

         「Japan’s future is an OISTer

2015年11月30日付 24KZ放送

         「日本におけるシリコンバレー」(仮訳)

2015年12月2日付  Il Sole 24 Ore紙掲載

         「日本で最も国際的な大学」(仮訳)

 

【本ツアー2日~3日目】

Cyber3 Conference Okinawa 2015に関する報道

2015年11月13日付 24KZ放送

         「2020年東京オリンピックにむけ、脅威に備える日本」(仮訳)

2015年11月24日付  Il Sole 24 Ore紙掲載

         「カスペルスキー、サイバーセキュリティを語る」(仮訳)

 

 

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ツアー概要 2015年11月6日(金)~11月8日(日)

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【1日目】

「日本でトップクラスの国際性を誇る教育と研究」

 

設立5年目を迎えたOISTには、「世界最高水準」の研究を目指し、世界40カ国以上から研究者や学生が集う。公用語を英語とし、豊かな自然を存分に感じるキャンパスで、日本でトップクラスの国際性を誇る教育と研究について取材した。はじめに、ニール・コールダー広報担当副学長から、OISTの概要説明を受けた。

 

続いて、地域住民にも開放されている構内のカフェテリアで、参加記者と出身国を同じくする(イタリア・カザフスタン・アメリカ)研究者や学生、職員へのインタビューおよび懇談を行った。その後、アルブレヒト・ワグナー学長臨時代理、ロバート・バックマン首席副学長から、①設立から5年目を経たOISTの成果(近年飛躍的に伸びている特許出願数に関する説明)②研究に専念できる環境(生活費、医療、住居、保育などの研究生活に必要な支援の提供)、③日本でも類をみない国際性(教員、学生、研究員の全てにおいて外国人の比率が高い)ことなどについてブリーフィングを受けた。さらに、沖縄県担当者からは、沖縄の持続的発展に直結するIT産業振興政策などが紹介された。

 

 

 

 研究室の訪問では、より安価で設置場所を選ばない新しい太陽電池の開発に挑むヤビン・チー准教授やOIST初のベンチャーを設立し、創薬分野に貢献するウルフ・スコグランド教授をはじめとする研究者達から直接話を聞いた。

 

 

 

【2日目~3日目】

「日本のサイバーテロ対策の現状」

安倍総理大臣のビデオメッセージにより開幕した会議初日は、サイバーセキュリティの部会を中心に取材した。会議の冒頭部分では、サイバー攻撃により情報が流出した日本の最近の事例がいくつか紹介された。部会では、2012年ロンドンオリンピック・パラリンピック大会の成功を技術面で支えたブリティッシュテレコム社のマーク・ヒューズセキュリティ担当最高経営責任者から2020年東京オリンピック・パラリンピック大会開催に備えるための経験が共有された。

 

会議2日目は、日産自動車の志賀俊之副会長が議長を務めるサイバーコネクションの部会を中心に取材した。モノがインターネットにつながるIoTの具体的な事例として「自動運転」が取り上げられ、伝統的な自動車メーカーではなく、GoogleやAppleなどIT関連企業が市場参入の動きを見せている現状、そして自動運転の車で事故が起きた際の法的責任の所在についてなどが議論された。会議閉会直後には、島尻安伊子内閣府特命担当大臣(沖縄および北方対策、科学技術政策、クールジャパン戦略)へのぶら下がり取材を、唯一の外国メディアとしてカザフスタン国営放送が行い、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会や、来年の伊勢志摩サミット開催に向けた日本のサイバーテロ対策など2日間の会議を総括した島尻大臣のコメントを映像に収めた。

 

 

※今回のプレスツアーの案内はこちら

 

 

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