【札幌市】さっぽろ雪まつり:雪の街を満喫すること
投稿日 : 2017年02月16日
【国際交流員が発信する札幌の魅力】
ビンテ・ムハンマド・カリード・サキーナさん
雪だるまの形は、映画などの影響で誰でもわかると思います。でも、誰もが作れるものとは言えません。人生で一度だけでも雪だるまを作ることは、熱帯国である私の地元シンガポールの方々の憧れですね。
ただ、せっかく札幌に住んでいるので、雪だるまを作るだけではもったいないです。そこで私は、雪まつりの手伝いをすることにしました。(ところで、北海道で雪だるまは自分が思っているほど簡単に作れませんよ。雪質が粉みたいなので、すぐには固まりません。)
2017年はさっぽろ雪まつりが68回目になります。15mほどの高さで、2500トンもの雪を使用する雪像がある、札幌の一年で最大のイベントです。札幌市は世界で有数の豪雪地域ですが(毎年6m近く降ります!)、雪まつりのための雪は札幌市内及び近郊から運ばれています。
実はこの有名な祭りは、とても小さなことをきっかけとして始まりました。60年以上前、地元のある中高生たちが大通公園で雪像を作って展示したところ、予想以上にたくさんの人が集まり大人気となりました。数年後、この試みに自衛隊も参加して大規模な雪像が作られるようになり、札幌の冬の行事として定着しました。これが、日本最大のイベントの一つが生まれた経緯です。
雪まつりは街の都心部にある大通公園の西1丁目から西12丁目までを会場として行われていて、約1.5kmにわたり大小さまざまな雪氷像が並んでいます。(実は札幌の開拓時代に大通公園は南北を分ける火防線でした。現在は、大通公園の役割は札幌市の季節ごとのイベントの開催地になっています。)
雪像はもちろん、一晩で作られていません。ここは私の出番です。200名を超える市民と市職員のボランティアの一員として、約一か月間という短い時間で、一週間で200万人が見に訪れる巨大な美しい雪像を完成させなければいけなかったのでした。
雪像作りの作業では、雪像の顔をまるごと作ることができると期待していましたが、大間違いでした。なんと一般のボランティアは、ほんの小さい一部(キャラクターの目など)を作るだけで一日がほとんど終わってしまうのです。大雪像は実に大きかったです。これだけの作業で、日が暮れるころには非常に疲れていました。ただ、私は夜中まで作業していなかったので、夜間でも、どんな天気でも、毎年の雪まつりが成功するように働く市民ボランティアと制作チームに感謝と感動の気持ちでいっぱいです。
もちろん、さっぽろ雪まつりは氷・雪像を見るだけではなく、冬ならではのアクティビティも色々満喫できます!別会場の「つどーむ」では、氷のすべり台やチューブスライダー、スノーラフトなどが楽しめます。熱帯国出身の自分にとっては、とても寒くて、家の中に居たいと思いますが、やはり外の魅力は見逃せません。冬でも出かけて楽しみましょう!
第68回さっぽろ雪まつり
つどーむ会場:2017年2月1日~12日
すすきの・大通会場:2017年2月6日~12日
<さっぽろ雪まつり公式ホームページ>
http://www.snowfes.com/index.html(日本語)
http://www.snowfes.com/english/index.html(英語)
http://www.snowfes.com/c/index.html(簡体字)
http://www.snowfes.com/t/index.html(繁体字)
http://www.snowfes.com/k/index.html(ハングル)
◆ 問い合わせ先
札幌市総務局国際部交流課
〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目
TEL:011-211-2032、FAX:011-218-5168
E-mail:kokusai@city.sapporo.jp