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アフリカの水道技術者が、横浜の小学校を訪問! | 公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)

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アフリカの水道技術者が、横浜の小学校を訪問!

投稿日 : 2016年08月08日

JICA課題別研修「アフリカ地域 都市上水道技術者養成」コース研修員が、

横浜市水道局の「出前水道教室」に参加。

横浜市立並木第一小学校の児童に、安全な水の大切さを伝えた。

 

 集合

 

横浜市は、第4回(平成20年)、第5回(平成25年)のアフリカ開発会議(TICAD)の開催地となり、また、ベナンのコトヌー市と「交流協力共同声明」(*1)を行うなど、「アフリカに一番近い都市」を掲げ、アフリカとの交流・協力を促進している。

 

私たちに身近な水も、アフリカでは満足に手に入らない地域もある。そこで、横浜市水道局は、昭和52年のJICA上水道計画調査団への参加以降、ケニア、タンザニア、マラウィ等へ水道局職員を派遣し、水道事業計画・運営のための技術移転を行ってきた。また、TICAD IVを契機として、JICA課題別研修「アフリカ地域 都市上水道技術者養成」コースを受け入れている(*2)。今年は、同研修コースでエチオピア、ケニア、マラウィ、ナイジェリア、スーダン、タンザニア6か国から水道技術者8名が横浜市水道局を訪れ、漏水対策、配水管理、料金徴収などの研修を受けた(研修期間:平成28年7月4日~8月4日)。

 

並木第一小①その研修の一環として実施されたのが、横浜市水道局が行う「出前水道教室」へのアフリカ研修員の参加だ。「出前水道教室」は、小学4年生の社会科「水道」授業の中で、横浜市水道局職員が小学校を訪問し、ろ過実験などを通じて水の大切さを学ぶための体験型授業だが、これにアフリカ研修員も特別参加し、児童との国際交流を行いながら、「水」、「環境」に関する横浜市の教育の取組についても理解を深めた。

 

 

 

 

 

 

並木第一小③

アフリカ研修員が「出前水道教室」のために訪問したのは、横浜市立並木第一小学校。同校には、外国籍・外国につながる児童が多く在籍しているほか、TICAD IV開催時に「アフリカ一校一国運動」(*3)に参加したことから、アフリカ研修員に対しても積極的にコミュニケーションをとっていた。その物怖じしない様子は、まさに「アフリカに一番近い都市」の児童だ。

 

 

 

 

 

 

P1080020

アフリカ研修員も、児童がろ過装置を使って浄水する様子を見学しながら、「小さい頃から社会インフラについて関心を持つことは大切なことだ。水は世界を変える。自分たちも日本の技術やノウハウを、母国の水道事業に役立てたい。そして、母国の子供たちに対しても、安全な水についての情報を伝えていきたい」と熱く語った。

 

 

 

 

 

 

 

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横浜市立並木第一小学校の川村 真弘(かわむら まさひろ)校長先生は、この出前水道教室を通じて、児童たちに「水の大切さはもちろんのこと、水を守る職業に就いている大人が真剣に仕事をしている様子も感じてほしい。そして、相手を尊重する気持ちを育んでほしい」と期待する。

 

 

 

 

 

 

 

 

並木第一小⑥

「出前水道教室」の最後に、クラスを代表して挨拶した児童は、「アフリカ研修員の皆さんは、水道技術を学ぶためにわざわざ遠い日本まで勉強に来るなんてすごいと思った。日本の技術で、ぜひ綺麗な水を飲んでほしい」と話してくれた。

 

 

今回の授業を通して、子どもたちは、水道という社会インフラの仕組みを勉強するとともに、世界に対して開かれた心をもつことの大切さも学んだことだろう。

 

 

 

 

 *****

(*1)平成25年11月28日共同声明。その後、港湾分野の技術協力、若い世代の交流等に取り組む。

(*2)平成27年までに28か国から100名の上水道技術者が参加。

(*3)TICAD開催に伴い横浜市が実施した事業。アフリカ各国の大使館の協力のもと、市内小中学校の児童・生徒がアフリカの文化・生活について学ぶ。

 

 

<特集:日本とアフリカのつながり>

「第6回アフリカ開発会議(TICADⅥ)」、初めてアフリカで開催!

■ アフリカ記者が取材!~前川製作所編~

 

 

 

 

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