秋田県：外国人観光客が“ハマる”農家民宿
投稿日 : 2015年10月26日
秋田県には大自然の中で、様々な農家の生活が体験できる「農家民宿」があります。美しい自然に囲まれて、迎え入れる人も訪れる人も、まるで家族のように心がつながるこの「農家民宿」が今、海外からの観光客の心をつかんでいます。
農業を実践できる「農家民宿」は体験学習の場として重宝され、日本の学生の修学旅行先として活用されることが多かったのですが、旅行商品のひとつとして外国人観光客に紹介したところ、“日常生活では体験できない”アクティビティとして好評を博しました。
「農家民宿」は秋田の旅行商品を作るうえでの重要なツールとして、また、PRポイントのひとつとしても、欠かせないものとなっています。
「農家民宿」には、それぞれに個性があります。農家といっても稲作や野菜の栽培、酪農、花きと様々で、それぞれにお客様を喜ばせる工夫をしています。（因みに私が宿泊した農家民宿では、朝から生にんにくが大量に出てきたり、川魚を自ら釣って食べたり、牛の世話をしたり・・・）
旅行の醍醐味は、その国の文化に触れ、新しい経験をすること。農家民宿はそういう点で外国人観光客の心を鷲づかみにしたのかもしれません。さらに農家民宿を語るうえで欠かせないのが、民宿を営むお父さんとお母さんの強烈な個性です。お父さんとお母さんはお客様と家族のように接します。時には遠慮もせずに農作業を手伝わせたり、さすがに食べることができないだろうという量のご飯を盛り付けたり･･･。
ただし、そこにはとても深い愛情があるのです。（その証拠に、私がご案内した外国人観光客のほとんどは別れを惜しみ、時には涙することすらありました。）今ではお父さんとお母さんの愛情を肌で感じた外国人観光客が、同じ気持ちを味わって欲しくて、新たなお客様を連れてくるまでになりました。
秋田県では、東アジアを中心に外国人の誘客を積極的に進めています。秋田をPRするために様々なチャネル、様々な手段を用いて外国人観光客に秋田の魅力を発信しています。そのプロモーションの中心になりつつあるのがこの「農家民宿」なのです。
■担当課：秋田県観光文化スポーツ部観光振興課誘客推進班 電話：018-860-2265 FAX：018-860-3868