プレスツアー(案内)

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実施日 : 2007年11月01日 - 02日

11月1-2日:【静岡プレスツアー】

投稿日 : 2013年08月23日

-富士山麓から世界へ、健康長寿県を目指す静岡の挑戦-
~ファルマバレープロジェクトと世界お茶まつり2007~

 

静岡県は日本列島のほぼ中央に位置し、海や山、湖などバラエティに富んだ自然は、日本の豊かな風土の縮図といえる。また、南は太平洋に面した約500キロメートルの海岸線、北には富士山など3000メートル級の山々からなる北部山岳地帯が広がり、山地から流れた川が県土を縦断し、海岸に注ぐ河口部に肥沃な土地を形成している。年間平均気温は16.1度、降水量は2327ミリメートルで、全般的に温暖な海洋性気候である。

 

静岡県では、こうした豊かな自然と気候、海の恵みなどの利点、さらに製造品出荷額全国第3位という、ものづくりの基盤を活かしながら、“健康と長寿”をキーワードに新たな取り組みが始まっている。ツアーでは、「世界一の健康長寿県の形成」を目指した先端健康産業集積事業「ファルマバレープロジェクト」に焦点を当てるとともに、がんやメタボリック症候群対策としても注目を集める機能性食品、緑茶の国際イベント「世界お茶まつり」などを取材する。

 

*本プレスツアーはフォーリン・プレスセンターと静岡県東京事務所との共催で実施するものです。

 

取材内容

 

1.先端健康産業集積事業「ファルマバレープロジェクト」
静岡県が「世界一の健康長寿県の形成」を目的に県東部の富士山麓地域で2001年から進めているプロジェクト。がん研究を中心に、医療からウエルネスまで世界レベルの研究開発を進めることで、県民の健康増進と健康関連産業の集積を図っている。今年からは、世界に向けた情報発信や国際交流を含む第2次戦略計画がスタート、目的の実現に向け着実に歩みを進めている。

 

「患者満足度日本一」県立静岡がんセンター

 

がん医療の中心施設が県立静岡がんセンター。週刊朝日「がん治療の実力病院」では2年連続第1位、日経ビジネスが日経メディカルと共同で実施した調査「良い病院のランキング」の患者の評価(実際に病院を利用した患者の満足度)部門でも第1位にランクされた。2005年11月に開棟した「がんセンター研究所」では、県内外の大学、医療機関、民間企業、研究所等による共同研究を推進中。医看工(医学・看護学・工学)連携による、次世代ネットワーク画像診断システムや新規腫瘍マーカーの開発など、がん治療率(5年相対生存率)65%の目標に向けた先端医療の取り組みが続いている。
ツアーでは、ファルマバレープロジェクトの概要と静岡がんセンターの活動について説明を受けるとともに、静岡がんセンターなど関連施設を視察する。

 

健康ものづくり「ベッドサイドクラスター」-オリンパス三島事業所

 

プロジェクト推進の中核、ファルマバレーセンターが中心となり、研究成果をものづくりに結びつける産官学のネットワークを構築。患者や家族の“声”をカタチにする目的指向型の研究開発による「ベッドサイドクラスター」の形成を進めている。こうしたシステムの中から、人工呼吸補助器やリハビリ用トレーニングマシーンなどファルマバレー発の製品も誕生し始めている。今年4月には、ファルマバレー長泉工業団地に、内視鏡分野で世界70%のシェアを持つオリンパス株式会社が、同社のライフサイエンス分野の新拠点として三島事業場を開設。血液分析装置の研究開発と製造を行っており、ファルマバレープロジェクトへの民間からの参画事例として注目を集めている。
ツアーではオリンパス株式会社三島事業場を訪ね、ファルマバレープロジェクトへの参画の背景等について話を聞くとともに、血液分析装置の製造ラインを取材する。

 

科学的健康増進プログラムの拠点「静岡総合健康センター」

 

ファルマバレープロジェクトの「健康まちづくり」の一環として運営されている総合健康センターでは、超一流のトップアスリートを育てるために開発されたユニークなトレーニングマシーンで中高年が体を鍛えている。小林寛道・しずおか健康長寿財団副理事長(東京大学名誉教授)が開発した「認知動作型トレーニング理論」は、老化に伴い衰える足腰、特に大腰筋の筋力アップに役立ち、寝たきりの主要な原因となる転倒防止に効果がある。さらに、大脳の血流が盛んになることで脳神経系の改善という点でも注目されている。こうしたトレーニングプログラムを県民の健康づくりに本格的に活用しているのは自治体レベルでは静岡県だけ。目に見える具体的な成果は、中高年の健康・体力の向上だけでなく、高校生の運動能力アップや知的障害者の歩行能力向上などにも現れており、伊東市や磐田市など県内の自治体が認知動作型トレーニングマシーンを導入するなど、総合健康センターをコアに県内に利用が広がりつつある。なお、地域のものづくりの基盤を活かして、地元の企業と共同開発したトレーニングマシーンも生まれている。
ツアーでは総合健康センターの概要について話を聞くとともに、小林副理事長の説明で中高年のトレーニング風景を取材する。

 

2.ストレス克服社会を目指す「フーズサイエンスヒルズ」アクアスやいづ

 

「GABAチョコレート」「カスピ海ヨーグルト」。最近話題の健康食品は、ファルマバレープロジェクトと併せて静岡県が進める「フーズサイエンスヒルズ」から生まれたもの。「心身ストレスに起因する生活習慣病の克服」を目指したプロジェクトで、県中部地域のライフサイエンス系の大学等の研究開発力と地域企業の技術・製品開発力が協働して、心身ストレスの評価システムや、地域特産物の抗ストレス活性物質の研究、応用開発を推進している。“日本一深い”駿河湾の水深687メートル付近から汲み上げられた清浄でミネラル豊かな海洋深層水を利用して、現代人のストレスを癒す取り組みが行われている焼津市のタラソテラピー施設「アクアスやいづ」。ここでは、フーズサイエンスヒルズから誕生したストレス測定システムで、ストレスの程度を測定し、その改善の様子も実感できる。
ツアーではストレス測定システムについてデモンストレーションを交えて説明を受けるとともに、「アクアスやいづ」のタラソテラピー施設を視察する。

 

3.世界お茶まつり2007

 

がん細胞を抑えたり、血中コレステロールを低下させるカテキンや、血圧を下げるギャバ、テアニンなどの成分を豊富に含み、メタボリック症候群対策など健康増進効果が確認されている緑茶。全国の45%の緑茶を生産する静岡県「O-CHA(お茶)は世界語」を合言葉に、お茶文化の普及と創造を目的に3年に一度開催する国際イベントが「世界お茶まつり」だ。今年も、お茶の効能や流通消費などに関する学術会議や世界のお茶が集まるビジネスメッセなどが開かれ、26ヵ国・地域から10万人の来場が見込まれている。また、静岡県の伝統工芸品を用いたテーブルコーディネートや建築家隈研吾氏のデザインによる茶室など新感覚のお茶空間を演出した「新・緑茶空間」、唐の時代に中国から渡ってきた喫茶文化・習慣の発展を紹介した「O-CHAタイムトンネル」も話題を呼びそうだ。さらに、中国や韓国などからの参加も得て初めて開催した世界緑茶コンテストの展示会も開かれ、お茶文化の国際交流も活発化している。
ツアーでは、メイン会場となる静岡県コンベンション・アーツセンター“グランシップ”で「O-CHAタイムトンネル」「新・緑茶空間」等を取材。また、静岡県舞台芸術公園で茶畑を前に開かれる屋外の茶会に参加した後、石川嘉延知事にインタビューする。

 

4.大道芸ワールドカップin静岡2007

 

1992年に始まりすっかり静岡に定着したパフォーミングアートの祭典で、毎年200万人を集める。今年も23ヵ国から89組154名のパフォーマーが静岡に集結、11月1日から4日まで、市内目抜き通りを中心に20ヵ所以上で昼夜パフォーマンスが繰り広げられる。
ツアーでは、小嶋善吉静岡市長から大道芸ワールドカップについて説明を受けた後、夜の屋外パフォーマンスを自由に取材する。

 

実施概要

 

1.日程案:
11月1日(木)
07:56  東京発(こだま533)
08:55  三島着
09:30-10:45  ファルマバレープロジェクト、静岡がんセンター取材
11:00-12:15  オリンパス株式会社三島事業場取材
12:30-13:15  昼食
14:15-15:30  総合健康センター取材
17:30-18:15  大道芸ワールドカップ2007ブリーフィング
19:00-20:00  夕食、その後大道芸ワールドカップ2007視察(各自)
11月2日(金)
09:15-10:00  世界お茶まつり2007ブリーフィング
10:00-11:45  世界お茶まつり取材
12:00-12:45  昼食
13:00-14:00  お茶会(静岡県舞台芸術公園)
14:00-14:30  知事との懇談
15:45-17:00  アクアス焼津取材
18:11  静岡発(ひかり420号)
19:13  東京着

 

2.参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用: 1人¥10,000-(全行程交通費、食事、宿泊を含む)
*お支払い方法、キャンセル料等については参加者に通知します。

 

4.募集人数: 先着順10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5.FPCJ担当: 矢野(Tel:03-3501-3405) 

 

6.備考: (1)静岡がんセンター内部及びオリンパス三島事業場の血液分析装置製造ラインは一切撮影ができません。またその他、写真・TV撮影は一部制限があります。担当者の指示に従って下さい。 (2)静岡県及びFPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

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