プレスツアー(案内)

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実施日 : 2014年06月11日 - 12日

案内:愛媛プレスツアー

投稿日 : 2014年05月21日

愛媛プレスツアー

~付加価値の創造で地域を元気に!日本が誇る「愛媛ブランド」~

<実施:2014611日(水)~12日(木)>

 

shimanami 3瀬戸内海の自然美と雄大な橋が織りなす芸術的な風景が魅力の「しまなみ海道」によって、本州と結ばれる四国・愛媛県。温暖な気候と豊かな水資源は農業や製造業を発達させ、タオルや伊予のみかんなどは全国的にも高い知名度を誇る。しかしながら、経済のグローバル化が進み、輸入品との厳しい価格競争にさらされる中、地元の産業は、今、「安価・量産」スタイルからの大きな転換を迫られている。

 

そうした中、従来からある地域資源や特産物の「ブランド化」を図り、他都市には無い独自の魅力で経済やコミュニティを再生させようという「地域ブランディング」の動きが盛り上がりを見せている。中国からの輸入タオルの急増で、一時は「産地消滅」の危機に瀕しながらも、戦略的なブランディングによって復活を遂げた今治のタオル産業。高い養殖技術によって「天然を超える」と評されるまでになった宇和島の養殖タイ。過疎高齢化に直面しながら、自治体や地元NPOによる取り組みにより、「サイクリストの聖地」として認知されつつある「しまなみ海道」など、愛媛が生んだ「地域ブランド」は、日本だけでなく、世界の人々をも魅了しつつある。

 

1400487543473本プレスツアーでは、「今治タオル」、「天然を超える養殖マダイ・鯛一郎クン」、「サイクリストの聖地・しまなみ海道」など、日本が世界に誇る「愛媛ブランド」の数々を取材する。特に、地方経済再生のカギと目され、日本中で取り組みが進む「地域ブランディング」の成功への道のりに焦点を当てる。

 

※本プレスツアーは愛媛県とフォーリン・プレスセンターが共催、企画運営しています。

※本プレスツアーでは、参加者には経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません。

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<取材内容>

1.サイクリストの聖地「しまなみ海道」

~自転車を活用した地域再生~

shimanami愛媛県と広島県を結ぶ全長約70kmの「しまなみ海道」。その最大の魅力は「海の上を自転車で渡れる」ということ。自転車を走らせながら臨む瀬戸内の風景は絶景で、多くのサイクリストたちにとって一度は訪れたい憧れのサイクリングロードとなっている。最近では、海外から訪れる人も増え、10月には、しまなみ海道を舞台とした日本最大級の国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」も開催される予定だ。現在、世界中から参加者を募集している。(大会の詳細はHPへ:http://cycling-shimanami.jp/

 

とはいえ、しまなみ海道によって結ばれる瀬戸内海の島々にとって、サイクリストたちがいる風景が当たり前になったのは、ここ数年のことだ。かつてしまなみ海道は、本州と四国を行き来する通り道に過ぎず、途中にある島々は通過点でしかなかった。本ツアーでは、しまなみ街道と瀬戸内の島々の風景を大きく変えた、愛媛県と地元NPOによる「自転車を活用した地域活性化」の取り組みを取材する。

 

1)NPO法人シクロツーリズムしまなみ

http://www.cyclo-shimanami.com/

自転車街2009年に設立された今治市に本部を置くNPO法人。「シクロツーリズム(自転車旅行)」の普及・提案を通じた地域活性化に取り組んでいる。ガイドツアーの実施やサイクリングマップの作成はもとより、パンクなどのトラブルに対処する「しまなみ島走レスキュー」や、地元住民との交流の場にもなっている休憩所「しまなみサイクルオアシス」の運営など、自転車旅行を存分に楽しめるよう様々な工夫、提案を行っている。さらに、タンデム愛媛県やJR四国と協力して、自転車をそのまま持ち込める列車「サイクル・トレイン」を走らせたり、視覚障害などハンディキャップを持つ人もサイクリングを楽しめるように、道路交通規則で禁止されていた2人乗りタンデム自転車の走行を解禁に導くなど、同団体の取り組みは、時に自治体や企業をも大きく動かしてきた。代表の山本優子氏によれば、ここ数年、今治市のレンタサイクル数は右肩上がりで、過疎高齢化が進む島々の風景が明らかに変わったという。

 

◎ツアーでは、代表の山本優子氏より、「シクロツーリズムしまなみ」の設立経緯、活動概要につき説明を受けたあと、しまなみ海道でポタリング(自転車散歩)を体験する。途中、大島のしまなみサイクルオアシスや昼食スポットに立ち寄り、地元の人々と交流する。

 

2)中村時広・愛媛県知事

~「自転車新文化」を掲げ、トップセールスで愛媛を売り込む~

知事初当選した2010年の知事選で「しまなみ海道を世界に情報発信する」という公約を掲げた中村知事。知事就任後は、自ら台湾に出向いて築いた世界最大の自転車メーカー・ジャイアント社との協力関係を足がかりに、県内全域を「サイクリング・パラダイス」とすべく、精力的に活動を行っている。現在は「愛媛マルゴト自転車道」作戦を展開中。県内に延べ約1270kmのサイクリングロードを5年かけて整備し、世界中からサイクリストを呼び込む戦略だ。

【知事略歴】1960年愛媛県生まれ。慶応義塾大学卒。三菱商事勤務を経て、1987年愛媛県議会議員に当選。1999年松山市長に就任。2010年愛媛県知事に当選。現在1期目。

 

◎ツアーでは、中村知事より、台湾・ジャイアント社の劉金標会長との出会いから、国際サイクリング大会の開催に至るまで、「自転車振興による地域再生」の取り組みにつき話を聞く。また、知事が掲げる「自転車新文化」の理念や10月のサイクリング大会に向けた意気込みを聞く。

 

2.今治タオル 

~低迷期を乗り越え、世界に挑戦する日本ブランド~

http://www.imabaritowel.jp/

1400487510510100年以上にわたる歴史を持つ今治市のタオル産業は、急増する中国産輸入タオルに押され、一時存亡の危機に直面した。生産量は1991年をピークに18年連続で減少、2009年には5分の1以下にまで落ち込んだ。かつて500社を越えたメーカーは、7割強が倒産や廃業に追い込まれた。

 

しかし、この危機は、ライバル同士であったタオルメーカーを一致団結させることにもな近藤社長った。2006年、経産省の「JAPANブランド」育成支援事業に「今治タオル」が選ばれ、タオル各社が加盟する四国タオル工業組合(写真右:近藤聖司理事)が中心となって、ブランド化に向けたプロジェクトがスタート。「安全・安心・高品質」「今治タオル」のコンセプトに据え、11項目にもわたる独自のブランド基準を作り、それをクリアした商品にだけ、統一ブランドマークの使用を許可した。ブランドマークをデザインしたのは、ユニクロのロゴデザインも手がけたアートディレクター佐藤可士和氏。実際に今治タオルを使った佐藤氏がその使い心地の良さに感銘を受け、プロジェクト参画が決まったという。佐藤氏の協力の下、組合は大都市圏での販売戦略にも打って出た。有名デパート伊勢丹で10,000円以上のタオルを販売。「素材が猛烈にいい、最高に贅沢なタオル」として、売り上げを伸ばした。2012年には東京・青山にアンテナショップをオープン。当初から反響を呼び、目標を大きく上回る売り上げを記録した。次に狙うのは海外市場。ことし9月、ロンドンで開かれる国際的な展示会に出品するほか、来年2月には、バーミンガムでも「今治タオル」を売り込む。

 

人材育成の取り組みも進む。数あるタオルの中から消費者一人ひとりのニーズにあったタオルを選ぶアドバイザーを育てる仕組みとして、組合は2007年からタオルソムリエの資格試験を実施。今治タオルの知名度向上を受け、2012年には資格者が1000人を突破、受験者は過去最高となった。

 

2013年には、愛媛県立今治高等技術専門校が、「繊維エンジニア科」を「今治タオルものづくり科」に改称。町工場でタオル作りに長年携わってきた職人が講師となり、未来のタオルづくりの担い手を育てるべく、専門的な指導を行っている。

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◎ツアーでは、四国タオル工業組合近藤聖司理事長より、「今治タオル」復活の道のりにつき話を聞く。また、近藤氏が社長を務めるタオルメーカー「コンテックス」の工場にてタオルづくりの現場を視察する。さらに、今治高等技術専門学校を訪問し、「今治タオルものづくり科」の実習を視察、講師や生徒にインタビューを行う。

 

3.鯛一郎クン(徳弘水産)

~天然真ダイを超えた!「世界一高い養殖魚」~

http://taichiro-kun.com/publics/index/15/

tai養殖の生産高日本一の愛媛県。その南部に位置する宇和島市は、真珠や魚の養殖が盛んなことで知られる。この町に「世界一高い」と言われる養殖マダイがいる。ブランド名は「鯛一郎クン」。育てているのは地元の水産会社「徳弘水産」の徳弘多一郎さんご夫婦だ。鯛一郎クン開発のきっかけは、ある料理人から「養殖魚は独特のにおいが臭く、料理に合わない」と指摘を受けたことだった。そこから試行錯誤を続けること13年。行き着いたのはエサの改良。40以上の材料をブレンドしたオリジナルのエサを使用したところ、天然の鯛と比べても「抜群の味の良さ、臭みのなさ、日持ちのよさ」を誇る養殖魚が育った。もちろん、鯛にストレスを与えないよう養殖環境に配慮することや、「おはよう」と声をかけることも忘れない。こうして愛情をかけて育てられた「鯛一郎クン」は、上物を求める仲卸業者や料亭から高い評価を受ける。

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◎ツアーでは、「鯛一郎クン」の養殖現場を視察し、徳弘多一郎社長より、「鯛一郎クン」開発秘話を伺う。また、とれたての「鯛一郎クン」のお刺身を試食する。さらに、割烹料理店にて、「鯛一郎クン」を使った、宇和島の名物料理「鯛めし」を昼食に頂く。

 

 

4.道後オンセナート ※オプショナル

~日本最古の温泉街で展開されるアートの祭典~

onsenart愛媛県松山市にある日本最古の温泉「道後温泉」。松山観光の目玉ともいえる道後温泉本館が、2014年4月10日に改築120周年を迎えることを記念して、市内の温泉街では、アート・フェスティバル「道後オンセナート2014が開催中。国内外の著名なアーティストたちが道後温泉の街を舞台に多彩な作品を展開する(詳細はhttp://www.dogoonsenart.com/)。

 

◎本ツアーでは、オンセナート事務局スタッフの案内で、温泉街に展示されたアート作品を視察する。また、120年の歴史を持つ道後温泉本館内を視察・撮影する(夜23時以降、貸切での撮影が可能です!)。希望者のみの取材となります。

 道後温泉煙道後温泉

 

 

 

 

 

 

 

<実施要領>

1.日程: 2014611日(水)~12日(木)

 

1日目

7:30                羽田空港集合

8:15-9:40         羽田→松山(JAL1461)

11:30-14:30     「しまなみ海道」(シクロツーリズム)※昼食を含む

15:30-16:30      今治タオル(四国タオル工業組合)

17:00-18:00      今治高等技術専門学校

19:30-20:30      夕食@道後温泉

20:30-21:30      道後オンセナート視察(希望者のみ)

23:00-             道後温泉本館内視察・撮影(希望者のみ)

 

2日目

8:00                ホテル発

9:45-11:45   鯛一郎クン(徳弘水産)

12:00-13:00      昼食(鯛めし@丸水)

13:00-14:45      バス移動

15:00-16:00        中村時広知事表敬

17:00               松山空港発(JAL1472

18:30               羽田空港着 

(※上記は仮日程です。若干の変更が生じる可能性があります。)

 

2.参加資格:  外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用:  120,000円(全行程交通費、食事を含む)

*お支払い方法、キャンセル料等は、後日参加者にご連絡します。

 

4.募集人数:  10名(各社ペン1名、カメラ1名、TV12名まで)。

*申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5. FPCJ担当:石川、大沼(TEL: 03-3501-3405

 

6.備考:

(1)写真・TV撮影に関しては担当者の指示に従ってください。        

(2)FPCJおよび愛媛県はツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

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