プレスツアー(案内)

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実施日 : 2013年09月11日

案内:地球深部探査船「ちきゅう」プレスツアー(2013年9月11日)

投稿日 : 2013年09月01日

~前人未踏の海底で巨大地震発生メカニズムに迫る~

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海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球深部探査船「ちきゅう」は、海底下7,000メートルという世界最高の掘削能力を持つ最新鋭の科学掘削船。2005年7月に「ちきゅう」が完成したことにより、今まで人類が到達できなかったマントルや巨大地震発生帯への掘削が可能になった。現在、「ちきゅう」は、日米欧など世界26カ国が参加する統合国際深海掘削計画(IODP)の主力船として活躍中。これまで17回に渡る地震発生帯の研究航海を行い、「巨大地震発生メカニズムの解明」に挑んでいるほか、「海底の生命圏と地球環境変動の解明」、「マントル到達」なども目標に掲げる。さらに、今年3月には、愛知県沖で「燃える氷」とも呼ばれる海底のメタンハイドレートから天然ガスを取り出すことに成功。世界初の快挙となった。  (写真右©JAMSTEC/CDEX)

 

9月13日より「南海トラフ」への研究航海に出る予定の「ちきゅう」は、8月中旬~9月上旬にかけて静岡県の清水港に停泊する。本プレスツアーでは、停泊中の「ちきゅう」内部を視察するとともに、「ちきゅう」が掲げる壮大なミッション、これまでの研究成果、今後の調査計画を取材する

 

※本プレスツアーはフォーリン・プレスセンターが主催・企画運営しています。参加者には経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません

 

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<取材内容>

 

1.地球深部探査船「ちきゅう」

~地球の謎に迫る「海に浮かぶ研究所」~

http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/CHIKYU/index.html

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「ちきゅう」は、全長210メートル、総トン数5万7千トン、掘削用の「やぐら」(デリック)の高さ130メートルと、掘削船としては世界最大級。海洋石油掘削で用いられている「ライザー方式」と呼ばれる掘削方法を科学研究用に初めて導入し、4階建ての研究棟には、掘削したコア(柱状試料)の裁断、サンプル採取、非破壊画像撮影、CT分析等を行う研究設備が揃う。

 

◎ツアーでは、「ちきゅう」の概要について説明を受けた後、船内(船橋、研究区画、ヘリデッキ等)を視察する

 

 

 

img5215cc7d2f540 img5215cc8e3f94e-1 ヘリデッキ

 

2.南海トラフ地震発生帯掘削計画

~巨大地震・津波の発生メカニズムを解明する~

http://www.jamstec.go.jp/chikyu/nantroseize/j/index.html

 

img5215cdbd34c78「南海トラフ地震発生帯掘削計画」は、世界中の科学者が集結し、数年にわたって実施される一大科学掘削計画。科学史上初めて、巨大地震が幾度となく発生してきた地震断層に向けて掘削し、地震発生のキーとなる岩石試料を採取するのみならず、現場でのデータ観測を試みる。(写真左©JAMSTEC/IODC)

 

「ちきゅう」は2007年以降、これまでに9回、南海トラフ付近を掘削し、過去に津波を引き起こしたとみられる大規模な海底地滑りの跡を確認。東日本大震災後は、東北沖でも調査を行った。2013年1月には、「ちきゅう」が海底下1000メートルに設置した地震計・ひずみ計が、JAMSTECの地震・津波観測システム(DO-NET)と接続。観測装置が取得したデータをリアルタイムで受信することに世界で初めて成功した。これにより、従来は難しかった地震の兆候も素早く捉えられると期待が高まる。

 

◎ツアーでは、プロジェクトをとりまとめるJAMSTEC地球深部探査センターの倉本真一次長より、「南海トラフ地震発生帯採掘計画」の概要とこれまでの研究成果、9月13日より始まる南海トラフでの調査計画につき話を聞く。また、東日本大震災後の東北沖での調査についても話を聞く。


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*「南海トラフ」
:紀伊半島沖にある大規模で非常に活発な地震発生帯。南海トラフの各所ではマグニチュード(M)8クラスの巨大地震が約百年から二百年ごとに発生しており、近い将来にもM9級の超巨大地震が起きる恐れが指摘されている。
(画像右©JAMSTEC/CDEX)

 

 

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<実施要領>

 

1.日程案: 2013年9月11日(水)

 

10:15 日本プレスセンタービル発

10:15-13:30 借り上げバスにて移動(途中、昼食休憩を含む)

13:30-13:45 「ちきゅう」外観撮影

14:00-14:45 「ちきゅう」、「南海トラフ地震発生帯掘削計画」、「東日本大震災に関する調査」について概要説明・質疑応答

14:45-16:15 船内視察

16:15-16:30 質疑応答

16:30-19:00 借り上げバスにて移動

19:00 日本プレスセンタービル着

(※上記は仮日程です。若干の変更が生じる可能性があります。)

 

2.参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用: 1人5,000円(全行程交通費を含む)

*お支払い方法、キャンセル料等は、後日参加者にご連絡します。

 

4.募集人数: 20名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)。

*申し込み人数が20名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5. FPCJ担当: 石川(TEL: 03-3501-3405)

 

6.備考:

(1)写真・TV撮影に関しては担当者の指示に従ってください。 

(2) 歩きやすい靴・動きやすい服装でご参加ください(ハイヒール、スカートはお控え下さい)

(3)取材当日は外務省発行の外国記者登録証をご持参下さい

(4)昼食代は自己負担です。

(5)FPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

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