プレスツアー(報告)

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実施日 : 2013年03月18日

報告:医療イノベーション・プレスツアー in 横浜 (2013年3月18日)

投稿日 : 2013年08月26日

 

がんや生活習慣病、再生医療の研究に力を入れてきた横浜市立大学「先端医科学研究センター」の新研究棟が4月にオープンするのに先立ち、「医療イノベーション」をテーマにプレスツアーを実施しました(ツアー案内はこちら)。ツアーには、中国、韓国、米国、インドネシア、オランダ、カタール、スペイン、ドイツから10名の記者が参加しました。

 

1.健康・医療戦略室ブリーフィング(中垣英明 健康・医療戦略室 次長/内閣審議官)

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ツアー冒頭、内閣官房に新設された「健康・医療戦略室」で次長を務める中垣内閣審議官より、「国家戦略としての医療イノベーション」をテーマにお話を伺いました(動画はこちら)。
中垣氏は、安倍政権の「成長戦略」において「健康・長寿分野」が一つの大きな柱となっていることに触れ、①日本発の医薬品・医療機器の開発と実用化の推進、②医療サービスの海外展開、③超高齢化社会の克服などに向け、同戦略室が、「実行力ある組織」としてリーダーシップを発揮していく、と語りました。記者からは、「医療革新を進める上で構築された新たなルールは外国企業にも適用されるか」、「新薬の実用化推進のため、具体的にどのような新しい取り組みを行っていくのか」といった質問が挙がりました。

 

2.横浜市ブリーフィング:「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」について~

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続いて、横浜市経済局の花内洋氏より、横浜市を含む京浜臨海部に設置された特区の概要につきお話を伺いました。同特区では、規制緩和や税制支援措置などを受けながら、医療分野における先駆的な研究開発を行うことが可能となっています。花内氏は、同特区の下、横浜市で展開されているプロジェクトとして、テーラーメイド予防治療の推進、がんの早期発見に向けた診断技術開発、ヒトiPS細胞を活用した臓器再生、革新的な医療機器開発など16の事例を紹介しました。

 

3.横浜市立大学「先端医科学研究センター」

冒頭、平野久センター長より先端医科学研究センター設立の経緯や概要についてお話を伺い、続いて4月にオープンする新研究棟のご紹介を頂きました。その後記者団は新研究棟にある各研究室を取材。タンパク質の分析を行うプロテオーム解析室、細胞レベルの研究を行うセローム解析室、細胞機能解析室、細胞培養室など、最先端の再生医療研究現場での撮影が行われました。

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写真左:プロテオーム解析室にて、質量分析装置を撮影する記者
写真中央:セローム解析室の説明
写真右:セローム解析室内の様子

 

横浜市立大学と企業とが共同で取り組む医療機器開発の紹介では、腹腔鏡下手術シミュレータや家庭用超音波画像装置を記者が実際に操作体験する場面もありました。記者からは機器の機能のほか、実際に患者が使用する際のコストなどについて質問が挙がりました。

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写真左:腹腔鏡下手術シミュレータ「Lap-Pass」のデモンストレーションの様子
写真中央:Lap-Passを操作する記者
写真右:家庭用超音波画像装置のデモンストレーションの様子

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