プレスツアー(報告)

一覧に戻る

実施日 : 2010年04月20日 - 21日

動画報告:新潟プレスツアー(2010年4月20~21日)

投稿日 : 2013年08月28日

■新潟プレスツアー~安心・安全な農業、災害食に取り組む「食のにいがた」~(2010年4月20~21日)

 

 

2010年日本APEC新潟 食料安全保障担当大臣会合推進協議会へのリンク

 

今年10月にAPEC食料安全保障担当大臣会合が開かれる新潟へのプレスツアーでは、安心・安全な農業、また災害食への新たな取り組みについて取材した。

 

【泉田裕彦 新潟県知事】
新潟県は日本の中でも食料生産基地と位置付けられています。特に日本人の主食であるお米の生産高が、日本の都道府県の中で第一位ということです。この新潟県で食料安全保障担当大臣会合が開かれるということは大変意義深く受け止めております。

 

【篠田昭 新潟市長】
新潟市は本州日本海側で唯一の政令指定都市という大都市制度の中に入った町です。今までの政令指定都市とは少しタイプが違います。先輩の政令指定都市で一番食糧自給率が高かったのは仙台市で、8%の自給率でした。それに対して新潟市は自給率63%ということで、非常に農業の力が大きな大都市が日本で初めて誕生したということだと思っています。

 

 

****************************************************************************************
新潟市内の宮尾農園地域の恵みを活かした自然農業を実践している。

 

【宮尾農園 宮尾浩史代表】
ここで私は家族と一緒に稲作平飼い(土の上)で飼って生業としています。稲作が4ヘクタールです。鶏が採卵鶏という卵を産む鶏を育てていますが、450羽飼っています。うちの農業は地域にあるものを活かして、肥料にしたり餌にしたり、日本で50年くらい前までずっとやられてきた農業、それまでの農業で良かったところを今にあう形でやっていきたいな。身の回りにあるものを活かして、なるべく化学物質を使わない

 

これはお米です。減反で米を40%作ってはいけないわけです。その転作のお米を飼料米として使っている。鶏の餌は60%が穀物です。5年前まではトウモロコシを使っていましたが飼料米として使っていいよという政策になってからこれを使うようになりました。 

 

*******************************************************************************************
有限会社グリーンズプラント巻東北・北陸地方で最大規模の野菜工場を運営。 

 

【グリーンズプラント巻 若林馨 代表取締役社長】
農林省と県の援助で平成11年度にこの施設を作りました。何を作っているかといいますと、日本特有のハーブ、ミツバを作っています。あとは一般のハーブ、少しですがレタスを作っています。私どもこういった施設が3ヵ所ありまして、ここが一番大きい施設です。中に入って頂きますとちょうど1万平方メートルあります。 

 

土の中に何があるかきちんと調べないと人間にとって役に立つものだけじゃなくて毒も入っているかもしれません。それは植物が吸収して間接的に人間が食べます。私どもは水耕栽培ですので、最初からそれが入っていないという自信があります。栽培する水については水道を使っています。日本の水道水は、実は世界中で一番安全な水と考えています。 

 

 

******************************************************************************************
パックご飯(包装米飯)では30%以上のトップシェアを誇る佐藤食品工業株式会社は、災害時の食料支援に積極的に取り組んでいる。

 

【佐藤食品工業株式会社 佐藤功 代表取締役社長】
  新潟市とは災害協定を結んでいます。今災害が起きたら、この工場に連絡を一本頂けますと、社長決裁が要らずに、言われた数字を即我々は車でお届けします。災害時は電気がありません。火がありません。ですから、電子レンジであ温めることはできません。我々はすぐ食べられるものを20万個か30万個はすぐ出せます。 

 

 

*****************************************************************************************
新潟大学フードサイエンスセンターでは、1000社以上の食品関連企業が集積する地の利を生かして、産学官連携のもと、被災者の立場に立った「災害食」の研究開発を進めている。 

 

【別府茂 新潟大学客員教授(ホリカフーズ㈱取締役)】
地震が起きますとこういう体育館が被害を免れれば被災者の方はここで生活することになります。電気やガス、水道、ライフラインは使用できません。調理もできません。ここで過ごされる方の食事の問題は非常に大きな問題です。

 

今日ご紹介しますのはレスキューフーズという商品で、これは、無菌包装米飯レトルト副食を付けて、これを小さい携帯用の発熱材で温めるというものです。まず発熱材の袋を開けて中身を取り出します。これを一番底に入れます。それから暖めようとする食品をここに入れまして、発熱溶液を注ぎます。そうしますとすぐに反応が始まりまして、95度以上の水蒸気20分ほどゆっくり出るように設計されています。 

 

 

*****************************************************************************************
【篠田昭 新潟市長】
農業だけでなく、農業に付加価値をつける食品加工、そしてそれを流通される第三次産業、全ての機能が新潟市に備わっているということですので、私どもは新潟市で食品の未来、食の未来を考える食料安全保障担当大臣会合が開かれるというのは大変うれしいことであり、新潟の特徴をアピールするのに最適の大臣会合だと思います。

FPCJとは
取材協力
取材に役立つ情報
活動の記録
外国への情報発信