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実施日 : 2011年08月25日

報告:川崎プレスツアー(2011年8月25日)

投稿日 : 2013年08月24日

再生可能エネルギー特別措置法が成立するなど、日本のエネルギー政策への関心が高まる中、低炭素化社会の実現に向け自然エネルギー利用の促進に取り組む川崎市へのプレスツアーには、中国、香港、台湾、ドイツ、フランス、イギリスのメディアから12名の記者が参加しました。

 

 

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記者一行はまず、8月10日に稼働を開始したばかりの浮島太陽光発電所を訪問しました。首都圏では初のメガソーラーで、今年12月に完成予定の扇島太陽光発電所と併せて出力合計2万kWと国内最大級。記者は、メガソーラーの共同事業者である川崎市及び東京電力の担当者から説明を受けながら、ゴミの焼却灰の埋め立て処分場跡の11haの広大な土地に広がる発電施設を視察しました。また、建設コストや発電効率、今後の建設計画などについて質問していました。その後、メガソーラーに隣接した学習施設「かわさきエコ暮らし未来館」も併せて視察しました。

 

 

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続いて、同じ臨海部に位置する川崎バイオマス発電所を訪問しました。木質チップを主な燃料とし、バイオマス専焼施設としては日本最大の3万3千kWの出力を誇る施設で、今年2月から稼働しています。概要説明した川崎バイオマス発電株式会社の村上弘所長は、同発電所が、世界一環境規制が厳しい川崎市の基準をクリアした都市型バイオマス発電所であることを強調していました。記者は、発電所のボイラーに上り、臨海部に広がる低炭素型の発電施設を一望しました。

 

 

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 その後記者は、阿部孝夫川崎市長との会見に臨みました。阿部市長からは、川崎市の公害克服の歴史、環境先進都市としての国際貢献などについて説明がありました。記者からは、再生可能エネルギー特別措置法の成立の影響、メガソーラーの中長期的な展望、被災地のがれき受け入れの可能性、脱原発の方向性などについて、質問が出ました。

 

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最後の訪問地は、地中熱利用空調システムを利用している南河原こども文化センター。年間通じて15度程度と温度が一定している地中熱を熱源とした空調設備で、市が地元企業と共同で3年前から実証実験を行っています。川崎市の担当者から、この設備の省エネ効果について担当者から説明を受けるとともに、子供たちで賑わうセンター内を視察しました。

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