実施日 : 2008年07月23日
報告:7月23日: 【日本原子力研究開発機構(JAEA)プレスツアー】
投稿日 : 2013年08月30日
2008年12月の供用開始に向けて、急ピッチで工事が進む「大強度陽子加速器施設(J-PARC)」(茨城県東海村)と、世界の核融合研究をリードしてきた「臨界プラズマ試験装置(JT-60)」(同那珂市)を取材する「日本原子力研究開発機構(JAEA)プレスツアー」には、9ヵ国・地域から18名の記者が参加しました。
J-PARCでは、陽子を光と同じ速さまで加速する1周1600メートルの大型加速器「50GeVシンクロトロン」や、これまでX線などでは観察できなかった微細な物質の構造を解明する「物質・生命科学実験施設」、また、ここから295キロ離れた岐阜県飛騨市のスーパーカミオカンデに向けて、大量にニュートリノを送るニュートリノ実験施設を訪問しました。記者は、難病治療薬や新素材の開発など、将来期待される研究成果などについて強い関心を示していました。
2008年9月から大規模改修工事に入るJT-60は、フランス南部に建設が決まったITER(国際熱核融合実験炉)のサテライト施設としての活用が決まっています。ツアー当日は、工事前にJT-60本体に近づくことのできる希少な機会。参加記者は、「2050年には核融合による発電を実現したい」という研究者の説明を受けながら、未来のエネルギー技術に向けた取り組みを熱心に取材していました。