プレスツアー(報告)

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実施日 : 2007年03月05日

「東京ユビキタス計画・銀座」プレスツアー(実施報告)

投稿日 : 2013年08月22日

-近未来のユビキタス社会を体験-

 

実施日:3月5日(月)

 

最先端のユビキタスID技術を用いた銀座での公開実験「東京ユビキタス計画・銀座」の機会をとらえて実施したプレスツアー。米国、フランス、ドイツ、ロシア、イタリア、中国の在京プレス10社12名が参加し、「世界最先端のユビキタス都市」の実現に向けた取り組みの現状と課題を探った。
取材内容

 

 

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1.YRP ユビキタス・ネットワーキング研究所

 

 坂村健所長から、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所が国土交通省とともに進めている「自律移動支援プロジェクト」の概要が説明された。「日本は少子高齢社会へと向かっているが、高齢者・障がい者に優しいインフラ整備が不十分。道路や建物にユーコードというICタグ(ucodeタグ)を埋め込み、そこから情報というソフトを発信することで高齢者・障がい者を支援することがプロジェクトの最大の目的である。

 

 

 

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重要なのは、その技術がユニバーサルな『オープン・アーキテクチャー』として提供されており、誰もが自由にその技術を使って観光情報、商店情報など好きな目的に利用できる」とのこと。その後、研究所内の「自律移動支援プロジェクト」デモルームで、坂村所長の説明を受けながら、実際にコンクリートブロック・街灯・道路標識などに埋め込まれたICタグから小型情報端末(ユビキタス・コミュニケータ(UC))で情報を読み取りながら街を散策するという未来の「ユビキタス社会」のデモンストレーションを見学した。坂村所長は、コンクリートブロックの中に超小型のコンピュータが埋め込まれている様子を記者に示しながら、「ここまでの技術を持っているの
は世界でもこの研究所だけ」とその技術的な先端性を強調した。

 

 

 

 

img4656b1ae53c002.「東京ユビキタス計画・銀座」

 

銀座四丁目交差点地下通路で今回の実験を実施主体である東京都の担当者から、実験の概要説明を受けた後、日本語・英語・韓国語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)の5言語に対応したUCを手に、ユビキタス技術を体験した。記者は、地下鉄銀座駅改札付近から地上に上り、多くの人が行き交う銀座四丁目交差点付近を散策。ユーコードの埋め込まれたICタグや赤外線マーカ・無線マーカに近づくと、UCが自動的に感知し、その場所に該当する地図や観光情報、店舗情報を音声や映像も交えて表示する。記者はUCの画面でその機能を確認しながら、その画像や音声を記録に収めたり、情報の内容やデータ更新の仕組み、ICタグのコストなどについて、坂村教授らに盛んにインタビューしていた。

 

 

【写真】
1.YRPユビキタスネットワーキング研究所のデモルームでの取材
2.銀座でロシア国営テレビが坂村所長をインタビュー
3.銀座四丁目交差点で記者のカメラ撮影に応じる坂村所長

 

ツアー結果記事
このツアーに参加したAP通信社による記事が世界に配信され、70を超えるメディアに掲載された(以下具体例)。

 

 

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実施要領

 

ツアー日程

 

9:15 JR五反田駅改札口集合
移動(徒歩)
9:30~10:45 YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(YRP UNL)
9:30~10:00 坂村健所長挨拶、研究所紹介(ビデオ)
10:00~10:25 自律移動支援デモルーム取材
10:25~10:35 食品トレーサビリティ、在庫管理等デモルーム取材
10:35-10:45 質疑応答(坂村所長)
移動(地下鉄) 都営浅草線五反田→東銀座
11:15-11:25 東京ユビキタス計画概要説明(東京都)
11:25-12:00 「東京ユビキタス計画・銀座」体験(坂村所長・YRP UNLスタッフご案内)
12:00 解散(一部記者は12:30過ぎまで現地で適宜取材)

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