プレスツアー(報告)

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実施日 : 2015年10月23日

報告:横浜プレスツアー「多国籍の人々が共生する社会に向けた試み」

投稿日 : 2015年11月05日

横浜市主催、FPCJ企画協力で、多文化共生への道を模索してきた地域の取組みとEPA(経済連携協定)に基づいて来日した外国人職員が働く介護現場を取材するプレスツアーを行いました。本プレスツアーには、米国、ドイツ、スイス、フランス、カザフスタン、中国、台湾、韓国、ベトナムの9カ国・地域から12名の記者が参加しました。

 

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1.横浜市立 飯田北いちょう小学校

ツアーのはじめに、外国にルーツを持つ生徒が全校の半数以上を占める飯田北いちょう小学校を訪問。田中秀仁校長から、多様な国籍の生徒が安心して学び、学力を伸ばすための取組みについて説明を受けました。授業風景を取材する機会があり、外国にルーツを持つ生徒と日本人生徒が一緒に学ぶ姿や、日本語のレベルに合わせて先生から一対一で指導を受ける生徒の様子を撮影しました。学校の休み時間には、中国にルーツを持つ生徒3人にインタビューすることができ、日本での学校生活について直接話を聞ける貴重な機会となりました。

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2.ボランティア団体 多文化まちづくり工房

DSCF2094次に、記者一行は、外国出身の住民への生活支援を行っている「多文化まちづくり工房」を取材。代表の早川秀樹さんとベトナム語通訳スタッフのハーさんに話を聞きました。20年近くにわたり、草の根で外国人住民と向き合ってきた早川さんに対する記者の関心は高く、インタビューでは、「外国人に関わる活動を行うモチベーションは何か」、「今後、日本は難民を受け入れることができると思うか」、「日本人は外国人の犯罪率が高いという印象を持ちがちだが、それはどこから来ていると思うか」といった質問が挙がりました。その後、同団体が主催している外国人向けの日本語教室の様子を撮影しました。

 

 

 

3.神奈川県営 いちょう団地 自治会

続いて、全体の2割以上を外国人住民が占めるいちょう団地を訪問。住民でつくる自治会の役員の方々に、外国人住民が増え始めてから今に至るまでの歩みについて話を聞きました。連合自治会の八木幸雄会長は、自治会の努力だけでは「多文化共生」は成り立たず、行政、学校、学者、ボランティア、多文化まちづくり工房、外国人住民、日本人住民それぞれの地道な努力があってこそ今の生活があることを知ってほしいと強調しました。その後、記者一行は自治会役員の方々にいちょう団地内を案内していただきながら、多言語で書かれた看板や東南アジア食材店などが立ち並ぶ団地内の商店街を取材しました。

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4.特別養護老人ホーム よつば苑

最後に、一行は特別養護老人ホームよつば苑を訪問。施設長の碓井義彦さんは、同施設でEPA研修生を受け入れた背景に、少子高齢化で介護職員の確保が困難になっている現状があると説明しました。記者からは、EPA研修生の国家試験合格率や合格後の待遇について質問が挙がりました。外国人職員が実際に介護にあたる様子を視察し、入居者が集まる食堂で撮影を行いました。EPAや彼らの日本での生活に関心が高い記者は、外国人職員に個別でインタビューを重ねていました。

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