プレスツアー(報告)

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実施日 : 2014年09月04日 - 05日

報告:伊勢市プレスツアー「日本至高の聖地・神宮と伊勢の民」

投稿日 : 2014年09月17日

 

伊勢市主催、FPCJ企画協力により、標題のプレスツアーを実施しました。伊勢神宮や、「神領民」と呼ばれる伊勢の人々、禊の地・二見で行われた「大しめ縄張替神事」などを取材する本プレスツアーには、米国、中国、韓国、スイス、フランス、カタール、デンマーク、ドイツ、スペインの9カ国から10名の記者が参加しました。

 

~1日目~

大喜3記者一行は、まず、皇室の方々も度々訪れる老舗料理店・大喜を訪問。地元の食材を使ったお料理を頂くとともに、皇學館大学の岡田登教授より、神道や伊勢神宮についての概要説明を受けました。

 

岡田教授は、1960年代に日本に来日したイエズス会宣教師ルイス・フロイスがインドに送った日本に関する書簡から、「伊勢に行かない者は人間の数に加えられぬと思っているかのよう」などの言葉を引用しつつ、伊勢が如何に日本人にとって特別な場所であったかを外国の記者にもわかりやすく説明しました。

 

 

 

また、日本人と主食である米(稲)との関係や、日本人が食前に「いただきます」と言うことの意味など、神話と密接な関連がある日本の食文化についても説明があり、その後、神様にお供えする神饌(写真左下)を皆で頂きました。記者からは、伊勢神宮と天皇との関係、靖国神社と伊勢神宮との違いなどについても質問が挙がりました。

 

 

 ???????????????????????????????大喜1 (1)

 

 

 

 

 

 

 

 

せんぐう館2続いて、記者一行は、食を司る神・豊受大御神を祀る外宮を訪問。せんぐう館、御神楽を見学するとともに、地元のボランティアガイド・阿形智恵子氏の案内で正宮を視察しました。御神楽を見学し終えた記者からは、神道における女性の役割、神道における「あの世」の考え方などについて質問が挙がりました。

 

 

 

 

次に、神宮司庁の神職の方の案内で、神様にお供えするお米を専用に作っている「神宮神田」を訪問。作付長から、神様にお供えするお米を絶やさないようにするための工夫などについてお話を伺いました。記者たちは、ちょうど実りの時期を迎えた神田にて、熱心に撮影を行っていました。

 

 

 神宮神田1神宮神田 4

 

 

 

 

 

 

続いて、天照大御神を祀る内宮を訪問。生憎の雨でしたが、記者らは宇治橋、五十鈴川などで撮影を行うとともに、神職の方にインタビューを行っていました。

 

 

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夜には、神宮関連の祭事に参加している神宮奉仕会青年部のメンバーの方2名と夕食懇談を行いました。同青年部で顧問を務める平松隆太氏より、御白石持ち、御木曳、神嘗祭といった祭事について説明があった後、記者らは、各自、自由にインタビューを行いました。最後に、「伊勢流」の三本締めで夕食会を終えました。

 

 

 夕食夕食会3

 

 

 

 

 

 

 

 

~2日目~

二見興玉神社で9月5日に行われた「大しめ縄張替神事」を取材しました。記者らは、冒頭に行われた「お祓いの儀」や、綱の張り替えが進む夫婦岩、祭事中に流れる「木遣り唄」の様子を撮影したほか、見学に来ていた地元の人々と一緒に「綱送り」や、「餅まき」にも参加しました。神事終了後には、「木遣り」のメンバーや、夫婦岩で綱の張り替えを行っていた方にそれぞれインタビューを行い、祭事で使われていた道具や、一つ一つの作業の意味などについて詳しい話を聞きました。

 

 

二見2二見3二見4

 

 

 

 

 

 

 

 

午後には、飲食店やお土産店が立ち並ぶ「おはらい町」の一角に、町おこしの取組みの一環で1993年に開業した「おかげ横丁」を訪問。冒頭、おかげ横丁を運営する「伊勢福」の担当者より、かつて20万人程度にまで落ち込んだ年間訪問者数が、おかげ横丁の開業により、現在では650万人にまで回復したことなどについて説明があり、その後、記者達は自由に町中を撮影したり、お土産を見たりしていました。また、伊勢の老舗和菓子店「赤福」の本店を訪問し、赤福もちと抹茶を頂きました。

 

 

おかげ横町1赤福

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、神棚をはじめとする神具の製造・販売を行っている伊勢宮忠を訪問。同社で工場長を務める川西洋介氏の案内で、材料置き場や、大小の神棚が並んだ倉庫、職人の作業現場を視察しました。記者からは、神棚の値段や人気モデル、神棚を持っている伊勢市民の割合といったことから、川西氏に対して仕事のやりがいや難しさについての質問が挙がりました。川西氏は、材料となる木曽ヒノキや職人の数が減ってきている中で、どのように事業を継承してくかが大きな課題であると語り、その課題の一つの解決策として、「地元(伊勢)が好きな人を増やしていくことが大事だと思う」と語りました。

 

 

宮忠1宮忠2

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