プレスツアー(報告)

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実施日 : 2023年12月11日 - 12日

報告:大分プレスツアー

投稿日 : 2024年01月09日

大分県の歴史・文化や、人口減少・高齢化に向けた取り組みなどを海外へ広く発信するため、「温泉の源泉数・湧出量が全国最多の『日本一のおんせん県おおいた』」「人口減少・高齢化社会に対応するまちづくり」をテーマに、大分県へのプレスツアーを実施しました。今回のプレスツアーには、中国、韓国、台湾、ベトナム、米国、フランス、ドイツ、トルコのメディアなどから、計10名の記者が参加しました。

 

※本ツアーは大分県が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画・運営しました。

※取材先の詳細については、こちらのプレスツアー案内をご覧ください。

 


 

【1日目】

<七島藺工房・ななつむぎ>

記者一行は、七島藺(しちとうい)工房「ななつむぎ」を訪れ、七島藺を使う工芸作家の岩切千佳氏と七島藺振興会会長の林浩昭氏から、その歴史や特徴、栽培方法、七島藺を使った畳表の機織りについて説明を受けました。続いて工房内を視察した記者たちは、林氏が七島藺の茎を割く作業や、岩切氏が七島藺を使ってしめ縄飾りやミサンガを作る姿を熱心にカメラに収めていました。記者たちは、工房の経営状況や七島藺産業への若い世代の参入状況、次世代への技術の伝承などについて質問をしていました。

 

 

<豊後高田「昭和の町」>

記者一行は、案内人とともに商店街を歩きながら商店街の歴史などについて説明を受けました。また、「昭和の町」のプロジェクトを先導した日名子鮮魚店の武堂春司氏と森川豊国堂の森川克己氏から、それぞれの店の歴史や商品、プロジェクト立ち上げ時のエピソードについて聞きました。森川氏は、観光客については、大半は日本人だが、韓国をはじめアジア諸国を中心とする外国からの観光客も増えつつあると述べました。その後、商店街の一角にある「夢むすび」を訪れ、運営を担う橋本莉子氏から店舗の説明を受けました。記者たちは、子ども食堂を運営する上での助成金の活用の有無や豊後高田に移住しようと思った理由などについて質問をしていました。

 

 


<湯平温泉・山城屋>

記者一行は、「山城屋」の二宮謙児代表から、湯平温泉や温泉街の中心にある石畳通りの歴史や、多言語での情報発信などについて説明を受けた後、二宮氏の案内で客室や内湯・露天風呂を視察しました。記者たちは、 旅館内に数々貼られている映画ポスターや昭和レトロな看板などを熱心に撮影していました。二宮氏は、外国人から人気を博している理由について、日本の庶民的な生活を体験でき、自然豊かな昔ながらの日本の風景が見られる点を挙げたほか、旅館までの電車の経路や浴衣の着方に関する説明動画の作成や、多言語対応TVの客室への設置など、外国人が安心して滞在できる環境を整えたことが功を奏したと述べました。

 

 

<竹瓦温泉>

記者一行は、その外観と砂風呂で有名な「竹瓦温泉」を訪れ、日本の温泉文化の一つである砂風呂を取材しました。まず、「砂かけさん」と呼ばれるスタッフが、モデルを務めた「別府八湯温泉道名人会」の花田潤也会長ら同会メンバーの全身に砂をかける様子を撮影しました。その後、別府市温泉課の担当者から竹瓦温泉の概要や、日本の温泉文化、コロナ後の外国人観光客の利用状況に関する説明を聞きました。記者たちは、利用客に占める外国人の割合、市営温泉でタトゥーのある客の入場を昔から制限していない理由などについて質問をしていました。

 

 


【2日目】

 <里の旅リゾート「ロッジきよかわ」>

記者一行は、清流沿いにある「ロッジきよかわ」を訪れ、代表取締役の江副雄貴氏から、施設概要や、近年のサウナブーム、人口減少・高齢化が進む地域の活性に向けた新しい取り組みや課題などについて説明を受けました。その後、宿泊施設やテントサウナを視察し、同施設スタッフの深田アレックス誠氏がテントサウナで温まり、そこから川へ入る様子を撮影しました。江副氏は、今後の展望について、「自分たちがこの地域でできることは何か」を常に考え、豊後大野の主要産業でありながら衰退の一途をたどる農業に焦点を当て、農業の観光資源化による農業の活性化を目指していくと意気込みを語りました。

 

<鷹来屋/浜嶋酒造合資会社>

記者一行は、 豊後大野市の田園地帯に蔵を構える浜嶋酒造を訪れ、6代目となる浜嶋康弘氏の案内のもと酒蔵を見学しました。浜嶋氏は、洗米から瓶詰までの作業工程や、農業をやめる地元の人たちから同社が農地を買い取って米作りを引き継いでいることなどを説明しました。その後、一行は同社が運営するレストラン「鷹来屋ガーデン SASARA」で発酵食品を取り入れた創作和食の昼食を堪能したほか、直営のショップ内で酒を試飲しました。記者たちは、若者の酒の消費量の減少への対策、浜嶋氏が家業の後継者になるに至った経緯などについて質問をしていました。

 

 

<みんなのいえカラフル>

記者一行は、竹田市にある多機能交流拠点「みんなのいえカラフル」を訪れ、NPO法人TETO Company代表の奥結香氏から、活動概要や、少子高齢化が進むなかで地域住民が助け合える仕組みづくり、福祉制度の課題について説明を受けた後、施設内を見学しました。記者たちは、奥氏に対し、同施設に集まる人の特徴や利用する主な理由、同施設を立ち上げるに至ったきっかけ等について次々に質問をしていました。また、この施設が地域の需要に応えられているかとの質問に対して奥氏は、「一つの施設では難しいと感じているが、様々な人たちが視察に来るので、ノウハウを伝えることで各地に同様の拠点ができ、広がっていくことでニーズに応えられると思っている」と語りました。

 

 

<稲積水中鍾乳洞>

 記者一行は、日本最大の水中鍾乳洞である稲積水中鍾乳洞を訪れ、豊後大野市の「サウナのまち」の仕掛け人でアウトドアサウナ協議会「おんせん県いいサウナ研究所」所長でもある高橋ケン氏から、同市での「サウナ万博」の開催をはじめアウトドアサウナを起点とした町おこしへの取り組みや、海外からの観光客の利用などについて説明を受けました。その後、鍾乳洞内に入り、鍾乳洞の取締役支配人から水中鍾乳洞の特徴などの説明を歩きながら受けました。さらに記者たちは、施設スタッフがモデルとなり、屋外に設置されたテントサウナから移動して鍾乳洞内の浅瀬に浸かってクールダウンする様子を撮影しました。

 

 



◆本プレスツアーに関連する報道の一部をご紹介します(タイトルはFPCJ仮訳)

 

UCA News(フランス

2023年12月18日「A Japanese nurse’s vision is helping elderly beat loneliness

(高齢者の孤独を救う日本の看護師のビジョン)

 

寰宇新聞/ 亞洲衛星電視(台湾)

2023年12月28日「日本第一溫泉縣!大分打造特殊「沙浴」

(日本一の温泉県! 大分は特別な「砂風呂」を作る)

2024年2月10日「

(失われた日本の古い街並みの再生! 地域特性を活かしたビジネスチャンスの創出)


Anadolu 通信社(トルコ)

2024年2月9日「Japonya'da "yaşlıların yalnızlığına" çözüm aranıyor

(日本は「高齢者の孤独」の解決策を模索している)

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