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東日本を襲った記録的豪雨による洪水被害(2015年9月18日)

投稿日 : 2015年09月18日

注目すべき海外メディアの日本報道

(9月11日~16日)

 

2015年9月18日

 

東日本を襲った記録的豪雨による洪水被害を各国メディアが報じる

 

9月9日から11日にかけて「50年に一度」の記録的豪雨にみまわれた関東・東北地方では、茨城、栃木、宮城の3県で計19河川の堤防が決壊、全国で55河川が氾濫した。一連の豪雨被害での死者は8名になった。鬼怒川の堤防が決壊し、市の面積の5分の1相当が水没した茨城県常総市では、多数の消防や警察、自衛隊などが取り残された市民の救助にあたった。16日現在茨城県内の避難所には2,200人以上が身を寄せている。18日気象庁はこの記録的豪雨を「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名した。

 

各国メディアは豪雨被害を相次いで報じた。10日から11日にかけてCNN(米国)「大規模な洪水が日本を襲う」「日本が激しい雨に見舞われる」等と題し、ニュース番組内で被害の広がりを速報を含め複数回放映した。11日付CNN電子版(米国)若月陽子記者/ユアン・マッカーディ記者/ウィル・リプリー在京特派員が常総市発「立ち往生、当惑:日本の洪水被災者の顔」を掲載、息子と共にヘリコプターで救助された高齢の女性や茨城DMATらが語った避難時の状況などを写真と共に紹介した。11日付ワシントンポスト紙(米国)AP通信(米国)モリツグ・ケン東京支局長/山口真理記者による「氾濫した川から逃げる数千の人々に救助隊の対応が追いつかず」を転載、濁流に家屋が飲まれる写真を掲載するとともに、屋根の上でヘリコプターによる救助を待つ人々の様子や被害状況を報じた。11日付USA TODAY紙(米国)カーク・スピッツァー記者「激しい雨で日本は泥沼と化す」を掲載し、自衛隊員らによってヘリコプターで救助される人々の様子や気象庁が警戒を呼びかけていると伝えた。11日付ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版(米国)は、ホンゴウ・ジュン記者による「日本の市が洪水により水没、2人死亡」と題し、人的被害状況などを伝えるとともに、豪雨によりトヨタ自動車の3工場が操業停止したと報じた。BBC電子版(英国)は10日付「日本の常総市、『未曽有の』洪水に襲われる」を報じ、大雨により大規模な被害が出た茨城県や栃木県の被害状況を報じた。インディペンデント紙(英国)デイビッド・マクニール記者は11日付で「新たな『水の壁』が日本を襲う」との見出しで、台風18号による大雨の影響で福島第一原発から放射能汚染水が排水ポンプからあふれて外洋に流れ出たが、東京電力は海水への影響は「ない」と述べたことを伝えている。12日付AFP通信(フランス)小澤治美記者「日本での洪水:安倍総理、洪水の被害状況を視察、当局は行方不明者を捜査」と題し、安倍総理が常総市の水害被災地を視察したと報じた。12日付新華通信社電子版(中国)馬平記者「茨城県水害行方不明者の捜索を続ける」との見出しで浸水した街並みなどを写真で伝えた。

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

 

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