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注目すべき海外メディアの日本報道(2015年3月20日)

投稿日 : 2015年03月20日

注目すべき海外メディアの日本報道

(3月6日~3月20日)

平成27年3月20日

 

 

1.仙台で開催された国連世界防災世界会議の成果を主要通信社などが報じる

第3回国連防災世界会議が、3月14日~18日、仙台市で開催された。会議には186の国の代表が参加。2030年までの国際的な防災の行動指針となる「仙台行動枠組」が採択され、災害による死亡率や経済損失など7項目についての目標などが盛り込まれた。同会議はおよそ10年に1度開催されており、日本での開催は1994年の横浜市、2005年の神戸市に続き3度目。

 

会議の議論や成果、課題を主要通信社などが配信した。AP通信社(米国)は、14日付けで、「国連事務総長、気象災害に対するより良い安全対策を求める」を、AFP通信社(フランス)は、同日付けで「津波襲った日本で国連防災世界会議が開幕」を、それぞれ仙台発で報じた。また、ロイター通信社(米国)は、トムソン・ロイター財団(英国)による「世界規模の災害に対する新たな行動計画でリスクや損失を軽減させる目標を設定」を19日付けで配信するなどした。このほか、ル・モンド紙電子版(フランス)は、14日付けで、フィリップ・メスメール東京特派員「国連、自然災害を防ぐ方法を模索」を載せた。

 

 

2.大企業の賃金引き上げについて欧米主要メディアなどが報じる

春の労使交渉(春闘)は、3月18日に企業側から労働組合への集中回答日を迎えた。円安による業績の改善や政府の賃上げ要請を背景に、大企業の多くが昨年を上回る基本給の引き上げ(ベースアップ)を提示した。

 

トヨタや日産など大手自動車メーカーの賃金引上げを中心に、欧米主要メディアが以下の記事を18日付け(東京発)で報じた。フィナンシャル・タイムズ紙(英国)は、稲垣佳奈記者「日本の賃上げ、過去10年間で最高に」を、ニューヨーク・タイムズ紙電子版(米国)は、ジョナソン・ソブル特派員「日本企業、安倍総理の賃上げ要求に応える」を掲載。また、ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版(米国)が、中道敬記者久保田洋子記者「日本企業、過去十数年で最大の賃上げを承諾」を載せたほか、ロイター通信社は、梶本哲史記者、金昌蘭記者「日本の大手企業、大幅な賃上げを計画 中小企業は遅れの見込み」を報じた。このほか、人民日報日本語電子版(中国)は、20日付けで「日本のベアは物価に追いつかない 内需拡大も困難」を掲載した。

 

 

3.北陸新幹線の開業を英国メディアが報じる

金沢と東京を結ぶ北陸新幹線が3月14日、開業した。開業に先立ち、フィナンシャル・タイムズ紙電子版が、6日付けで、「金沢へ新しい新幹線」として紹介したほか、インディペンデント紙電子版(英国)は、13日付けで「金沢、日本:新幹線が江戸時代の遺産に通じる」を、モノクル誌電子版(英国)は、16日付けで「富山より愛をこめて」と題するコラムをそれぞれ掲載した。

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

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