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注目すべき海外メディアの日本報道(2015年3月6日)

投稿日 : 2015年03月06日

注目すべき海外メディアの日本報道

(2月25日~3月1日)

 

平成27年3月6日

 

1.戦後70年談話の有識者懇談会初会合について主要メディアが報じる

安倍総理が戦後70年にあたり今夏発表する談話について検討する有識者懇談会(「21世紀構想懇談会」)の初会合が、2月25日に開催された。委員は、西室泰三・日本郵政社長を座長とする学識経験者やメディア関係者ら16名。安倍総理は、戦後日本の平和主義などへの評価、21世紀のアジアと世界のビジョンなど、5項目を重点的に議論するよう要請した。懇談会は月1回のペースで開催され、西村座長は、「7月までに答申をつくる」としている。

 

各国主要メディアが、懇談会の目的や委員の政治的思想、談話がアジア地域に与える影響などと合わせて報じた。ブルームバーグ日本語電子版(米国)は、25日付けで、高橋舞子記者「戦後70年談話:有識者懇談会が初会合、座長に日本郵政の西室社長」を配信。AP通信社(米国)は、翌26日付けで「日本、第二次大戦についての談話めぐり綱引き」を東京発で報じた。また、フィナンシャル・タイムズ紙電子版(英国)は、同日付けで、ロビン・ハーディング東京特派員「安倍総理の終戦70年に対する姿勢が、地域の緊張を再燃させる恐れ」を載せた。アジアでは、人民日報日本語電子版(中国)が、「日本は歴史の重荷をいつまで背負い続けるのか?」を、中央日報日本語電子版(韓国)が「日本野党、『安倍談話』の歴史認識に懸念」を、いずれも26日付けで掲載した。

 

 

2.ウィリアム王子の訪日を英国メディアなどが報じる

イギリス王室のウィリアム王子(ケンブリッジ公)が、2月26日から4日間の日程で初来日した。日程の前半は東京に滞在、後半は東日本大震災から間もなく4年を迎える東北地方を訪れ、安倍総理とともに福島県や宮城県で被災者らと交流した。

 

英国メディアが、ウィリアム王子の日本での様子を連日報じた。被災した子供たちのための児童運動施設などを見学した福島訪問について、タイムズ紙は、26日付けで、リチャード・ロイド・パリー東京支局長「王子の訪日は、『原発被害者を無視することになるだろう』」を福島発で掲載。デイリー・テレグラフ紙も、同日付けで、ゴードン・レイナー記者「ウィリアム王子の日本訪問:滞在中の福島訪問に物議」を載せた。このほか、茶の湯体験などについて、同紙電子版「ウィリアム王子、東京で茶の湯の繊細な作法を習得」(26日付け)を、横浜の英連邦戦死者墓地への慰霊などについて、BBC電子版「ウィリアム王子、日本で連邦戦死者を追悼」(27日付け)を、NHKでの大河ドラマ撮影現場視察について、BBC電子版「ウィリアム王子、日本で武士の甲冑を試着」(28日付け)を、都内で開催された英国関連展示会への出席などについて、デイリー・テレグラフ紙電子版「ウィリアム王子、日本で3Dモデルに変身」(1日付け)を、宮城県の石巻日日新聞社への訪問について、BBC電子版「ウィリアム皇太子 日本の津波で手書きの新聞を書いた被災者に面会」(1日付け)を掲載するなどした。

 

英国以外のメディアでは、中央日報日本語電子版(韓国)が、27日付けで「英国ウィリアム王子が初訪日…日本歓迎」を、朝鮮日報日本語電子版(韓国)が、翌28日付けで、金秀恵東京特派員「きょう福島入りのウィリアム英王子、地元旅館に宿泊」を、AFP通信日本語電子版(フランス)が、1日付けで「ウィリアム王子、NHKでかぶとを試着 福島の屋内運動施設も訪問」をそれぞれ掲載するなどした。

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

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