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注目すべき海外メディアの日本報道(2015年1月30日)

投稿日 : 2015年01月30日

注目すべき海外メディアの日本報道

(1月24日~1月27日)

 

 平成27年1月30日

 

1.「イスラム国」による日本人人質殺害の続報を各国メディアが報じる

イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件で、24日、人質の湯川遥菜氏とみられる男性が殺害された映像がインターネット上で公開された。映像では、もう一人の人質である後藤健二氏とみられる男性が、ヨルダンで収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を要求するメッセージを読み上げた。その後も、新たな映像や音声が公開され、日本政府は刻々と変わる状況への対応に追われた。

 

各国主要メディアが、24日に公表された映像について速報で伝えたほか、日本政府の対応を連日報じた。欧米メディアでは、ル・モンド紙電子版(フランス)が、フィリップ・メスメール記者「日本:『言葉ない』イスラム国による人質殺害の可能性を受けて」を、ニューヨーク・タイムズ紙電子版(米国)が、マーティン・ファクラー東京支局長「ビデオ映像はISISの日本人人質の頭部切断遺体か」をそれぞれ東京発で掲載。また、ザ・ガーディアン紙電子版(英国)は、「安倍総理:イスラム国主張の湯川遥菜氏殺害は信ぴょう性が高いようだ」を載せた。ロイター通信(米国)は、翌25日付けで、竹中清記者「日本の安倍総理:日本人人質の殺害は『言語道断』『許しがたい』」を掲載。ザ・タイムズ紙電子版(英国)は、26日付けでリチャード・ロイド・パリー東京支局長「人質の身代金、イスラム聖戦士解放のため劇的に減額」を東京発で報じた。

 

中東に広く影響力を持つテレビ局のアルジャジーラ電子版(カタール)は、24日付けで「日本の首相:人質ビデオの信ぴょう性は高い 安倍首相、湯川遥菜氏の殺害が事実であれば『言語道断で許しがたい』と述べる」を掲載。アジアでは、26日付けで、中央日報日本語電子版(韓国)が「イスラム国、日本人人質1人を斬首…安倍首相『許しがたい暴挙』」を、人民日報日本語電子版(中国)が「人質事件が安倍首相の『積極的平和主義』にとって試練に」を載せた。

 

また、殺害されたとみられる湯川氏の家族の対応について、朝鮮日報日本語電子版(韓国)は、26日付けで、車学峰東京特派員「湯川さん父『国民に迷惑かけ申し訳ない』」を東京発で掲載したほか、新貞録論説委員(元東京特派員)による「【萬物相】日本人の「迷惑掛けない」文化」と題する論説を載せた。また、後藤氏の解放を願うインターネット上などの動きについて、BBC電子版(英国)が、26日付けで#IamKenji: ハッシュタグでイスラム国と戦う」を、中央日報日本語電子版が、27日付けで「『私はケンジ』…アラブでもイスラム国人質釈放運動」を掲載した。

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

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