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注目すべき海外メディアの日本報道(11月14日)

投稿日 : 2014年11月14日

注目すべき海外メディアの日本報道

(11月10日~ 11月 12日)

 

2014年11月14日

 

1.日中首脳会談実現を各国メディアが大きく報じる

11月10日午前(日本時間同日午後)、安倍晋三首相は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)開催中の北京で、中国の習近平国家主席と会談した。両国首脳会談は、2012年5月以来約2年半ぶり、第2次安倍内閣では初めて実現。両首脳は、防衛当局間のホットライン「海上連絡メカニズム」の早期運用開始に関して具体的な作業に入ることで一致した。7日には、両国政府が、会談の前提として、関係改善に関する4項目についての合意文書を発表していた。

 

会談については、各国主要メディアが大きく取り上げ、世界的な関心の高さが窺われた。会談時に撮影に応じた習主席に笑顔が見られなかったことや、両首脳の握手のぎこちなさが報じられた一方、会談の実現自体を評価する論調も見られた。

 

在京の特派員が北京より報じた記事も散見された。ロイター通信電子版(米国)は、10日付で在京の木原麗花記者らによる「習国家主席と安倍首相、歴史的会談」(北京発)を掲載。ブルームバーグ通信電子版(米国)も、同日、在京のイザベル・レイノルズ記者による「習主席、過去2年以上で初の中日首脳会談」を載せた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版(米国)は、同日付で在京の林由佳記者による「習国家主席と安倍首相が北京で会談し、冷ややかに握手を交わす」(北京発)を掲載。ワシントン・ポスト紙電子版(米国)には、同日付でアナ・ファイフィールド東アジア総局長らによる「中国と日本のリーダー、初めての会談で緊張関係を解くも、温かみはなし」を載せた。

 

欧州では、フィナンシャル・タイムズ紙電子版(英国)が、10日付で、東京で取材中のデメトリ・セバストプロ中国南部特派員らによる「習国家主席と安倍首相、画期的な会談」を掲載。同特派員による記事としては、同日付の「国家主義的な日中のリーダー間で、愛は失われていなかった」も載った。レ・ゼコー紙電子版(フランス)には、同日付で、ヤン・ルソー東京特派員らによる「アジアの二大国が硬い表情で握手を交わす」が載った。ル・モンド紙(フランス)も、12日付で在京のフィリップ・メスメール記者らによる「日中が和解に向けて第一歩」が掲載された。

 

中国では、人民日報が11日付で「日中関係が長期に渡り安定することを望む」と題するコラムを掲載。また、環球時報電子版には同日付で「礼と義は不可分。厚遇を受けた安倍首相は信義にもとることをするな」と題する社説が掲載された。他のアジア各国のメディアでは、シンガポールのストレーツタイムズ紙が、10日付で「習国家主席と安倍首相のぎこちない握手:専門家の見方」と題する記事を電子版に載せたほか、翌日には北京支局長による「習主席と安倍首相は会談を行ったが、二国間関係には困難な要素が残っている」も報じた。韓国の中央日報日本語電子版は、11日付で「習近平主席、一度も笑顔なく…安倍首相と25分間、二言三言の対話」を報じた。

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

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