注目の日本報道

一覧に戻る

注目すべき海外メディアの日本報道(11月6日)

投稿日 : 2014年11月06日

注目すべき海外メディアの日本報道

(10月29日~ 11月 5日)

 

2014年11月6日

 

1.日銀の追加金融緩和について各国メディアが報じる

日本銀行(日銀)は、10月31日に開いた金融政策決定会合で、市場への資金供給量を拡充する追加金融緩和を決定した。黒田東彦総裁が同日、会見し、具体的な内容や決定の背景を説明した。これを受けて市場が大きく動き、東京株式市場の日経平均株価は約7年ぶりの高値となった。同時に、急速に円安が進み、世界の市場に影響を与えた。

 

各国の主要ディアが、31日付けの速報で伝えた。ロイター通信電子版(米国)は、木原麗花記者、梶本哲史記者「日本銀行、市場に衝撃与える インフレ停滞で追加金融緩和」を東京発で配信。ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版(米国)は、ジェイコブ・スレシンジャー東京支局長による「黒田バズーカ砲第2弾」を東京発で掲載した。また、ブルームバーグ電子版(米国)が、アラン・スコット記者、藤岡徹記者の「黒田日銀総裁、デフレ志向への挑戦で市場に衝撃」を東京発で掲載したほか、フィナンシャル・タイムズ紙(英国)が、「日銀の追加緩和で円が7年ぶりの安値水準」と報じた。アジアでは、聯合ニュース日本語電子版(韓国)が、「日銀の追加緩和決定 韓国政府は円安加速を懸念」を掲載するなどした。

 

翌日以降も、関連のニュースや論説が続々と報道された。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、1-2日付けで、「日本の緩和政策の魔法使い」と題する論説を掲載。ブルームバーグ電子版は、2日付けでジェームズ・メーガ記者、藤岡徹記者「黒田氏の刺激で、安倍総理の第三の矢に再び焦点」を東京発で配信した。また、ロピニオン紙(フランス)は、3日付けで「日本の危険な賭」フィナンシャル・タイムズ紙アジア版電子版は、4日付けで「黒田総裁、インフレに関する自身の公約に固執」の社説をそれぞれ掲載。アジアでは、朝鮮日報日本語電子版が、4日付けで「円安・ドル高、韓国経済にダブルパンチ」人民日報日本語版電子版(中国)が、5日付けで「日銀の『予想外』の追加緩和、アベノミクスへの『栄養』供給は有効なのか」を掲載した。

 

2.日本ウィスキーの快挙を、英国、アジアのメディアが報じる

サントリーのシングル・モルト・ウィスキー「山崎シェリーカスク2013」が、英国のガイドブック「ウィスキー・バイブル(2015年版)」で、世界最高のウィスキーに選ばれた。英国のメディアが、11月3日に報じた。

本場スコットランド産のウィスキーが上位5位を逃したこともあり、日本産ウィスキーの「快挙」とあわせて英国やアジアのメディアが伝えた。インディペンデント紙電子版(英国)は、3日付けで「『世界最高のウィスキー』日本のシングルモルトが初受賞 スコットランドの蒸留所は敗北」ガーディアン紙電子版(英国)は、4日付けで、ジャスティン・マッカリー記者「サントリーの時代:日本のウィスキーが世界最高に選出」を東京発で伝えた。このほか、朝鮮日報日本語電子版が、5日付けで「世界最高のウィスキーに『山崎』」、中央日報日本語電子版(韓国)が、同日付けで「ウィスキーの故郷スコットランドの屈辱…山崎シングルモルト1位」などと報じた。

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

FPCJとは
取材協力
取材に役立つ情報
活動の記録
外国への情報発信