注目すべき海外メディアの日本報道(2014年6月13日)
投稿日 : 2014年06月13日
注目すべき海外メディアの日本報道
(6月4日~6月9日)
2014年6月13日
1.人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の発表について各国メディアが報道
6月5日、ソフトバンクは感情認識のできる人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を来年2月から一般向けに販売することを発表した。ソフトバンクが約78%を出資するフランスのロボットベンチャー「アルデバラン・ロボティクス」と共同開発したもので、本体価格は19万8000円(税抜)。身長121センチ、体重28キロのロボットは、額と口にあるカメラで人の表情を読み取り、頭のマイクで声色を分析、感情を推定する。6日から東京(銀座・表参道)の携帯電話販売直営店に置かれ、接客に活用される。
ロイター通信電子版(米国)は発表前日の4日付で「ソフトバンクがロボットビジネスに参入、木曜日に会見」、翌5日付で「ソフトバンク、来年にも一般向けロボット販売開始」を掲載。AP通信電子版(米国)は6日付で影山優理記者による「感情認識ロボット、来年から日本で販売へ」を載せた。また、AFP通信電子版(フランス)は5日付で「日本のソフトバンク、家族の一員となるロボットを公表」、6日付で「日本のおしゃべりロボット、出勤初日に友達を作る」を報じた。
ウォール・ストリート・ジャーナル(米国)は5日付で藤川恵記者による「ソフトバンク、“心”をもつロボットを発表」、6日付でエリック・ファナー記者による「なぜソフトバンクは感情認識ロボット開発のため、フランスに頼ったのか」を掲載。また、同日付でブルームバーグ電子版(米国)は天野高志記者らによる「億万長者社長の念願:ソフトバンクの感情認識ロボット」、CNN電子版(米国)は「こんにちは、感情認識ロボット、ペッパーです」をそれぞれ掲載した。
フィナンシャル・タイムズ紙電子版はジョナサン・ソーブル東京支局長による「日本のソフトバンク、人間的側面を持つロボットを市場へ」、BBC電子版(英国)は「ソフトバンク、“人間”のようなロボット、ペッパーを発表」を共に5日付で掲載した。ザ・タイムズ紙電子版も6日付で「心を持つ:こんにちは、日本の感情を持つロボット、ペッパーです」を報じ、オーストラリアン紙電子版(オーストラリア)も同日付で「日本の億万長者、人間の感情を読むことができるというロボットを発表」を載せた。
2.国内総生産の改定値(1~3月期)について各国メディアが報道
6月9日、内閣府は1~3月期における国内総生産(GDP)の改定値を発表した。5月15日に公表された速報値では、物価の変動を除いた実質成長率を前期比1.5%、年率5.9%増としていたが、6月に発表された法人企業統計で金融・保険業の設備投資が大きく伸びたことなどから、前期比1.6%増、年率6.7%増に上方修正した。6%台の伸びは、東日本大震災後の2011年7~9月期(年率10.8%増)以来の高さであり、これまで6四半期連続のプラス成長を続けている。
ロイター通信電子版は8日付で木原麗花記者らによる東京発「日本、第一四半期GDP数値を1.6%へと上方修正」、翌9日付で「日本経済、想定外の設備投資で勢いを回復」を載せた。また、AP通信電子版は9日付でElaine Kurtenbach記者による東京発「日本、1~3月期の成長率が伸びる」、AFP通信電子版は「1~3月期の日本の経済成長率が1.6%に伸びる:修正データ」をそれぞれ報じた。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は8日付で中道敬記者による東京発「日本のGDP、設備投資の急上昇により上方修正」を掲載。また、ブルームバーグ電子版も同日付で氏兼敬子記者による「投資が予想を上回り、日本の経済が上向く」を載せた。9日付では、ニューヨークタイムズ紙電子版(米国)が「日本の経済成長、当初の見込みより力強い」、フィナンシャル・タイムズ紙電子版がPatrick McGee記者による香港発「上向きなデータ、アジアの株式市場に高値をつける」を掲載した他、ジ・エイジ紙電子版(オーストラリア)も「日本経済好転する」を掲載した。
<関連リンク>
外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」