注目すべき海外メディアの日本報道(2014年5月9日)
投稿日 : 2014年05月09日
注目すべき海外メディアの日本報道
(4月28日~5月8日)
2014年5月9日
安倍首相の欧州6か国歴訪を現地メディアが報道
4月29日から5月8日にかけ、安倍晋三首相がドイツ、英国、ポルトガル、スペイン、フランス、ベルギーを訪問。メルケル独首相やキャメロン英首相、オランド仏大統領等の各国首脳と会談し、ウクライナ情勢を巡りロシア側との対話の重要性や、日本とヨーロッパ連合との間の経済連携協定(EPA)の早期締結を目指すことを確認した。安全保障分野でも、英国との間で外務・防衛担当の閣僚会合を開催することで合意するなどした。また、安倍首相は6日、経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会で議長国として基調講演したほか、北大西洋理事会(NAC)でも演説した。7日にはヨーロッパ連合(EU)定期首脳協議にも参加した。
首相訪問については、訪問各国の現地メディアが東京特派員による記事も交えて報道。主たるところでは、ドイツメディアでは、フランクフルタ-・アルゲマイネ紙電子版は、4月28日付でカーステン・ゲアミス東京特派員による安倍首相へのインタビュー記事「日本の首脳がヨーロッパを訪問:安倍首相、原子力を擁護」を掲載。30日には、「日本の首脳がベルリンに滞在:メルケル独首相は早急な自由貿易協定へ」と題する記事も載せた。ディー・ヴェルト紙電子版は、29日付でソーニャ・ブラシュケ特派員による東京発の記事「日本の首相、不本意ながら女性活用を唱える」を載せたほか、翌30日には「ベルリン滞在の安倍首相:メルケル首相にとっては、最も面倒ではあるが重要なアジアのパートナー」も載せた。また、DPA通信は、30日付で「ドイツと日本、今後一層の協力」を報じた。
英国メディアは、BBCニュース電子版が4月30日付で「日本の首相、ヨーロッパ歴訪に出発」と題するビデオニュースを掲載。このほか、フィナンシャル・タイムズ紙電子版が5月1日付でジョナサン・ソブル東京支局長による「安倍首相、外遊に当たって売り込みを活発化」、現地発の記事「安倍首相の訪問、原子力発電所建設のための協定調印に拍車をかける」を掲載するなどした。
フランスメディアでは、5月4日付でフィガロ紙電子版が「安倍首相は欧州と安全保障について話したがっている」を掲載。ル・モンド紙電子版も、翌5日付で「安倍首相、EUとの戦略的関係強化のためにヨーロッパを訪問」を報じたほか、「この驚くべき安倍晋三氏」と題する記事を載せ、アベノミクスや愛国主義的側面、直面している広範な課題等を紹介した。
NATOやEU関係者との会談に関しては、大手通信社などが現地ブリュッセル発で報じた。ロイター通信電子版(米国)は5月7日付で「EUと日本、画期的な貿易協定を視野に入れる一方、ウクライナを巡ってロシアを非難」、「安倍首相、来年EUと自由貿易協定を締結することを見込む」を掲載。AP通信電子版(米国)が6日付で「NATOと日本、一層協力して行くことで合意」を掲載したほか、AFP通信電子版(フランス)は8日付で「EUと日本、世界の安全保障を巡り認識を共有していることを強調」を載せるなどした。
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外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」