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注目すべき海外メディアの日本報道(2014年2月28日)

投稿日 : 2014年02月28日

注目すべき海外メディアの日本報道

(2月21日~2月25日)

2014年2月28日

  

1. 「アンネの日記」破損被害が各国で広く報じられる

今月に入り、東京都内の38の公立図書館で、「アンネの日記」などユダヤ人迫害に関連する書籍が破られているのが相次いで発見された。被害は少なくとも80種類、計300冊以上の本に及び、横浜市の複数の図書館でも同様の被害が確認されている。警察が捜査を進めているほか、各図書館も被害を受ける可能性のある書籍を書庫に保管させるなどの対応に追われている。事件を受け、20日には米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が「衝撃と深い憂慮」を表明し、日本政府に速やかな犯人特定を求めた。非難の声は日本国内からも多く上がり、菅義偉官房長官も21日夕方の会見で「我が国として受けられるものではなく、きわめて遺憾」と述べた。

 

一連の被害は、海外でも広く報じられている。AP通信(米国)は21日付で「アンネ・フランクの書籍250冊、東京の図書館で破られる」と配信。AFP通信(フランス)も同日付で「東京の図書館で何冊もの『アンネの日記』が破られる」を報じた。英国のBBC電子版ガーディアン紙電子版も同日付でそれぞれ、「アンネ・フランクの日記、日本の図書館で破られる」「アンネ・フランク書籍、東京で破壊の被害に遭う」を載せた。米国では、CNN電子版が同日付で若月陽子、ジェスロ・ミュレン両記者による東京発の記事「東京の図書館で『アンネの日記』が何冊も破られる」を掲載。翌22日付ニューヨーク・タイムズ紙も、マーティン・ファクラー東京支局長による「日本で数百冊に上るアンネ・フランク書籍が破られる」を載せた。

 

イスラエルでも現地紙による関連報道が相次いだ。ハアレツ紙英字電子版nrg電子版イスラエル・ヨハム紙電子版は21日付で記事を掲載。エルサレム・ポスト紙ハアレツ紙ヘブライ語版も23日付で事件の事実関係のほか、被害に遭った図書館関係者や菅官房長官のコメントなどを報じた。また、ヘブライ語ラジオArutz7電子版は、24日付で現地の日本専門家へのインタビューを掲載。事件を以て日本で反ユダヤ主義が台頭していると解釈する必要はないとの見方を伝えた。

 

 

2. ソチ五輪から帰国した浅田真央選手の会見を主要メディアが報じる

2月25日、ソチ五輪への参加を終えて帰国したフィギュアスケートの浅田真央選手が都内の外国特派員協会(FCCJ)で記者会見した。2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務める森喜朗元首相が自身のソチでのショートプログラム演技について「あの子、大事な時には必ず転ぶんですね」と発言したことについて問われると、「森さんは少し後悔をしているのではないか」と話し、会場の笑いを誘った。また、現役続行の可能性については「ハーフハーフぐらい」と話した。

 

会見を受け、AFP通信(米国)は同日付で「日本スケート界のヒロイン、2020年東京五輪組織委員会会長に仕返し」を配信。ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版(米国)もエレノア・ワーノック東京特派員による「スケート界のスター、浅田選手の引退の可能性は“五分五分”」を載せた。 

 

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

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