プレスツアー(報告)

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実施日 : 2019年01月28日 - 29日

報告:茨城プレスツアー

投稿日 : 2019年02月22日

2019年6月に茨城県つくば市で開催される「G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合」の開催を前に、茨城県の魅力を世界に発信するためのプレスツアーが行われました。韓国、中国、ベトナム、デンマークのメディアから計10名の記者が参加し、首都圏の新たなゲートウェイ、また日本屈指の工業県でもある茨城県の魅力を取材しました。

 

※本プレスツアーはG20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合推進協議会が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画・運営しました。

 

※ツアー案内はこちら

 

 

【1日目】

 

<コマツ茨城工場>

 

茨城港常陸那珂港区に隣接し生産台数の9割以上が輸出向けであるコマツ茨城工場。組立工場の視察のほか、鉱山向け大型機械が自走により港に出荷されていく様子を取材しました。記者からは、コマツの人材育成システムや米中摩擦の影響などについて質問がありました。

  

 

 

<茨城港常陸那珂港区>

 

茨城港常陸那珂港区が重要な物流拠点であることについて説明を受けた後、船積みを待つ大型建設機械が並ぶストックヤードを視察しました。

 

 

 

<日立建機ICTデモサイト>

 

ドローンによる測量やICT油圧ショベルによる施工など、建設現場におけるICT活用の最前線を取材しました。記者たちは、油圧ショベルを動かすのは8年ぶりという日立建機の女性事務職員がICTのサポートを受けて、熟練オペレーターでなければ難しい整地作業をこなす実演も撮影。建設現場の労働力不足を補うICTの力を実感した記者からは、「今後はさらに建設機械の完全無人化の方向に進むのか」などの質問が挙がりました。

  

 

 

<共同受注体「GLIT」>

 

日立製作所の下請けだった町工場10社がチームを組むことで、オンリーワンの製品を生み出し続けている「GLIT」。松木徹代表が「日立相手だけでは苦しい。もっといいお客さんを見つけ、いろんな仕事をしようということ」と述べると、韓国や中国の記者からは、産業の空洞化が問題となっている自国の参考になるとの声が聞かれ、プロジェクトの進め方、大手メーカーとの技術力の差、人手不足への対応などについて熱心に質問していました。

 

  

 


【2日目】

 

<照沼勝一商店>

 

全国シェア9割を占める茨城県の特産「干しいも」の加工場を視察しました。照沼勝浩社長は2016年に続いて2020年にも茨城県で「世界ほしいも大会」が開催されると紹介し、「世界的に健康への関心が高まるなか、自然食品で栄養バランスに優れた干しいもは世界にもっと広がっていくだろう」と述べました。記者は、農業人口の高齢化が干しいも生産に与えている影響、茨城県が干しいも生産・日本一である理由などについて質問しました。

 

 

 

 

<茨城製作所>

 

大人2人で持ち運べ、身近な川や水路に沈めるだけで利用できる茨城製作所製の小型水力発電機「Cappa」の実演を見学しました。同社の菊池伯夫社長は、「当社は70年にわたり日立製品のモーターを作ってきた。その技術を使って自社製品で海外に展開し、社会の課題を解決しようと考えた」とCappa開発の背景を説明し、同社がネパールの無電化地域に明かりを灯そうと進めているプロジェクトについて紹介しました。記者からは、「発電にはどの程度の水の深さと速さが必要なのか」、「日立から自立することは怖くなかったか」などの質問があがりました。

 

 

 

<東京ガス日立LNG基地>

 

記者たちは基地の概要について説明を受けた後、LNGのクリーン性と安全性、冷たさを示す実験を見学。その後、強風が吹くなか、LNG船を受け入れる大型桟橋、地上式としては世界最大級となるLNGタンクなどを視察しました。記者からは、LNGタンクの供給量、東京ガスが進める首都圏のガスパイプラインのループ化のねらいなどについて質問があがりました。

 

 

 

本プレスツアーに関連する報道の一部をご紹介します(タイトルはFPCJ仮訳)

 

SBS(韓国/テレビ)

2月13日「日, 건설 현장 숙련자 감소에…ICT 기술로 극복한다(日本、建設現場の熟練者減少に・・・ICT技術で克服する)」(動画)

 

2月17日「대기업 의존 안 돼…'독자 기술'로 살아남는 日 기업들(大企業依存はダメ・・・「独自の技術」で生き残る日本の企業)」(動画)

 

 

Dagens Byggeri(デンマーク/雑誌)

2月6日「Maskinførere kan ikke undværes - men der bliver færre af dem(オペレーターは不可欠・・しかし、より少ない人数で)」


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