記者招聘事業(報告)

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実施日 : 2012年03月18日 - 26日

FPCJ協力による日本関連報道:外務省受託事業「国際ジャーナリスト会議 視察プログラム」(2012年3月18日~3月26日)

投稿日 : 2013年08月20日

「国際ジャーナリスト会議2012」(2012年3月23日)のパネリストとして外務省が招いた、中国、ドイツ、インド、インドネシア、韓国、カタール、英国の記者(計7名)が、会議の前後に、「東日本大震災後の復興に向けた日本のあゆみ」をテーマにした「視察プログラム」に参加し、各地で取材を行いました(期間:3月18~26日)。FPCJは、外務省の委託を受け、会議と視察プログラムの企画・運営を担当しました。

 

(関連記事)
https://fpcj.jp/worldnews/fellowship/p=3456/

 

 

本事業に関連して、参加記者による以下の各記事が掲載されたことが確認されています(5月27日現在)。

 

1.中国 『財経』誌 (1998年創刊の中国有数の経済専門誌(隔週誌)。発行部数は約30万部。)

 

2012年4月9日付「日本震災後一周年考」
内容:計7ページの長編記事。迅速に進まない復興の現状、その背景(元の状況に戻す「復旧」ではなく既存の産業構造の大転換が必要であること、慎重で時間のかかる日本の「民主的」意思決定プロセス、厳しい財政事情など)について、詳しく報告している。視察プログラムの一貫でインタビューした戸羽太 陸前高田市長のコメントなどを引用。(別のプログラムで来日した記者と共同での執筆。)

 

 

2.ドイツ 『ターゲスシュピーゲル』紙(電子版) (1945年創刊の日刊紙。発行部数は約14万部。主に知識層に支持されている高級紙。) 

 

3月19日付「日本日記:『福島には素敵な観光スポットがある』」
内容:訪日直後に日本政府高官から受けた福島第一原発事故に関するブリーフィングの内容について報告。エネルギー政策や政治システムの転換なしに「日本の再生」が可能なのかと疑問を呈している。
URL: http://www.tagesspiegel.de/politik/japan-tagebuch-in-fukushima-gibt-es-schoene-reiseziele/6345754.html

 

3月20日付「日本日記:フクシマから1年:災害とは別の日本」
内容:日本経済の低迷や社会問題(過労死・ひきこもり)を紹介するとともに、日本政府が「成長戦略」の柱の一つとして観光分野に期待していることを報告。日本政府は「災害とは別の日本」を海外にアピールしようとしているとして、視察プログラムで訪れた世界遺産・平泉を紹介している。
URL: http://www.tagesspiegel.de/politik/ein-jahr-nach-fukushima-das-japan-jenseits-der-katastrophe/6350936.html

 

3月21日付「日本日記:かろうじて前に進む復興 - 新たな展望」
内容:戸羽太・陸前高田市長や、河野通洋・八木澤商店社長へのインタビューをもとに、困難の状況にもかかわらず、復興に向けて自ら道を切り開いている被災地の姿を報告。
URL: http://www.tagesspiegel.de/politik/japan-tagebuch-schleppender-wiederaufbau-mit-neuen-perspektiven/6356052.html

 

3月23日付「日本日記:日本人は別の対応もできる」
内容:「原発やめろデモ」を呼びかけた松本哉氏へのインタビューをもとに、日本人がいつの日か、「新たな道」を選ぶ可能性もあると報告。夜間の自由時間を利用しての、記者の独自取材に基づく記事。
URL: http://www.tagesspiegel.de/politik/japan-tagebuch-die-japaner-koennen-auch-anders/6367284.html

 

3月24日付「日本日記:フクシマはいたるところに」
内容:福島から遠く離れた富士山周辺も含め、日本の各地が原発事故の影響により苦しんでいる現状を報告するとともに、「国際ジャーナリスト会議2012」での議論をもとに、実際の健康リスクの有無等についての各国ジャーナリストの見方を紹介。
URL: http://www.tagesspiegel.de/politik/japan-tagebuch-fukushima-ist-ueberall/6369982.html

 

 

3.インドネシア 『ジャワ・ポス』紙 (1949年創刊の日刊紙。ジャワ中東部地域最大の日刊紙で、発行部数は40万部。)

 

3月23日付「松の木が強い復興のシンボル」
内容:岩手県陸前高田市への訪問、戸羽太同市長へのインタビューをもとに、同市の被災状況や復興の現状を報告。

 

3月24日付「遺体は報道しない-震災報道に対する日本のメディアの賢い態度」
内容:災害報道における遺体写真掲載のあり方について、国際ジャーナリスト会議2012での議論をもとに紹介。

 

3月25日付「原子炉停止には30~40年必要」
内容:日本政府の脱原発の方針、節電への国家的な努力、原発再稼働を巡る議論について報告。福島市で訪問した環境企業「フミン」の省エネ技術も紹介されました。

 

3月26日付「黒澤氏のレストラン、アジアの伝説的な映画監督の創造性の別の側面
-3本の桜と一番人気メニューのそばに迎えられて-」
報告:映画監督・黒澤明の名を冠したそば料理店への訪問をもとに、その意趣を凝らした料理、店構えについて紹介。

 

4月5日付「衛生面において完璧な日本から学ぶ-食事テーブルには何も残さないことを覚えて-」
内容:新幹線などにみられる日本社会の「清潔さ」の徹底と、それが震災のがれき処理に与えているマイナスの影響を報告。「清潔さ」の例として、山梨県で訪れた(株)村上農園の野菜工場を紹介しています。

 

4月14日付「地震による原子力災害を処理する難しさ、日本から学ぶ事 チェルノブイリ原発事故以上の恐怖」
内容:原発事故が与えた日本への影響、安全確保・風評被害克服に向けた各方面での懸命の努力、それにもかかわらず立ちはだかる困難などについて報告。村上農園が実施している放射能関連の情報公開や、蒼龍葡萄酒など山梨県のワイナリーの安全アピールの努力、福島市放射能モニタリングセンターでの安全確保の努力などを紹介しています。

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