【秋田県】秋田県立美術館について
投稿日 : 2022年12月20日
○美術館概要
秋田県立美術館は、1967年に秋田市千秋明徳町に開館し、2013年に秋田市中通に移転しました。美術館の指定管理者である平野政吉美術財団の所蔵品(平野政吉コレクション)の中から、大壁画《秋田の行事》を始めとする1930年代の藤田嗣治作品を常設展示するとともに、多様な企画展・特別展を開催しています。また、県民の創作活動を支援するため、貸しギャラリーも設けています。
○藤田嗣治の大壁画《秋田の行事》
秋田市の資産家・平野政吉(1895-1989)は、パリで名声を得て帰国した画家・藤田嗣治(1886-1968)と1930年代に交流を深め、ともに秋田に美術館を建設することを構想します。藤田は、美術館に展示することを想定して多数の自作を平野に譲渡するとともに、「秋田の全貌」というテーマで壁画を制作することを表明しました。縦3.65m、横20.5mに及ぶ大壁画は、平野家の米蔵で、15日間という驚異的なスピードで制作され、1937年3月に完成するのです。
○安藤忠雄による建築デザイン
秋田県立美術館は、秋田市の中心市街地にある千秋公園を臨む地といった特徴を活かし、「ここにしかない魅力のある美術館」をコンセプトに設計されました。また、長い間、街のシンボルとして親しまれてきた旧美術館の特徴的な屋根の形状と呼応するように、三角形をモチーフとしたデザインが多用されています。設計者は、プリツカー賞、文化勲章など数多くの賞を受賞し、国内外で高い評価を得ている安藤忠雄です。自然光が差し込む三角形の天井、天然御影石の床、壁や柱といった支えのない螺旋階段で構成されたエントランスホール、そして、水庭越しに千秋公園の美しい風景を一望できるラウンジなど、季節や時間帯により表情を変える景観を楽しんでいただけます。
外観 エントランス
○お問合せ
次の美術館公式ホームページ「お問合せフォーム」から連絡をお願いします。
https://www.akita-museum-of-art.jp/otoiawase/index.php