実施日 : 2022年06月24日
2022年度第1回FPCJ国際ウェビナー:「さきがけ国家」日本は世界のモデルとなり得るか?
投稿日 : 2022年06月03日
公益財団法人フォーリン・プレスセンターでは、OECD(経済協力開発機構)東京センターとの共催で国際ウェビナーを開催します。OECD事務次長による基調講演に続き、英国、米国、そして日本の気鋭のジャーナリストをパネリストに迎え、日本が世界に先駆けて直面し、課題解決に取り組む諸問題について議論します。
<「異質の国」から「さきがけ国家」へ、日本は課題解決で世界に貢献できるか>
世界のメディアは、昭和の時代の日本を「ジャパン・アズ・ナンバーワン」或いは「異質の国日本」と報じ、平成の時代に入ると、「長期停滞の日本」、「失われた30年」と報じてきました。しかし、令和に入り、世界の日本を見る目は変わりつつあります。
フィリップ・リプシー氏(トロント大学政治学部准教授・日本研究センター所長兼東京大学大学院法学政治学研究科教授)は、2021年にハーバード大学で開催されたシンポジウムで「日本は国際社会のなかで他にさきがけて様々な難題を経験している」と発言し、世界に先駆けて高齢化や経済の停滞等の問題に取り組んできた日本を「さきがけ国家 (harbinger state)」と位置付けました。「フィナンシャル・タイムズ」紙や、「エコノミスト」紙も「日本が直面している課題の多くは世界共通のものであり、その取り組みは、成功も失敗も教訓とすべきだ」と論評しています。
課題先進国日本の様々な取り組みは、果たして諸外国の教訓になりうるのでしょうか?国際舞台で長きにわたって活躍を続ける経験豊かなジャーナリストらが等身大の日本を見つめ直すことにより「令和の日本論」が浮き彫りとなります。皆様振るってのご参加をお待ちしています。
FPCJ国際ウェビナーについて
今年度全3回の開催を予定している本シリーズは、日本と外国メディアの橋渡し役を担う当センターならではのウェビナーを目指します。鋭い目で日本を見つめ、日本発の報道を精力的に行う外国特派員の視点に触れられる機会を創出、「世界の中の日本」のあるべき姿について各ウェビナーを通して迫ります。
各セクションのご紹介
基調講演
世界のメディアが報じる「課題先進国日本」が直面する課題を克服するために為すべきことは何か、長年日本に関する経済審査(分析と提言)を行っているOECDを代表して武内良樹事務次長にお話しいただきます。
第1セッション:「異質の国」から「さきがけ国家」へ
本セッションでは、「『さきがけ国家』としての日本」について、4名のパネリストの参加を得て、人口動態の変化とそれに起因する長期停滞に対峙している日本が、長期停滞から脱却するためにとるべき優先的政策は何か、などについて議論していただきます。
第2セッション:「さきがけ国家」における民主政治の課題
第1セッションで明らかになった課題を克服するために日本の政治に期待することは何か、引き続き全登壇者による議論が展開されます。
開催要領
1. 日時
2022年6月24日(金)15:00-17:00
2. 形式
ビデオ会議ツール「Zoom ウェビナー」を利用して開催致します。
3. 言語
日本語・英語(同時通訳)
※注:登壇者の使用言語は英語と日本語が混在し、それに対して同時通訳が入ります。同時通訳機能をご利用の場合は、必ず事前にZoom「アプリ」をインストールください(ブラウザからのご参加では、通訳機能のアイコンが表示されませんのでご注意ください)。
4. 共催
OECD(経済協力開発機構)東京センター
5.参加費
無料(事前申込制)
6. プログラムと登壇者
15:00 |
開会挨拶 |
|
兒玉和夫(FPCJ理事長) |
15:05-15:15 |
基調講演 |
|
武内良樹氏(OECD事務次長) |
15:15-15:55 |
第1セッション |
|
|
15:55-16:25 |
第2セッション |
|
|
16:25-16:45 |
質疑応答 |
(20分) |
|
16:45-16:55 |
閉会セッション |
(10分) |
|
◆基調講演者
武内良樹 (Mr. Yoshiki Takeuchi) OECD事務次長
2021年11月に着任、税制、金融・企業問題、起業、中小企業、地域、都市センターを担当。また、アジア太平洋地域に対するOECDの活動を指揮する。就任前は、財務省で国際局長、財務官、大臣特別顧問等を歴任。
◆パネリスト
レオ・ルイス (Mr. Leo Lewis) 「フィナンシャル・タイムズ」紙 アジアビジネスエディター
2020年から現職。就任前は東京特派員として、金融市場、投資、銀行など日本の産業を幅広く取材していた。2010年に英・The Timesの北京支局長として赴任。約5年間中国を取材。
イザベル・レイノルズ (Ms. Isabel Reynolds) ブルームバーク社 政治リポーター
2012年から東京特派員として主に日本の政治及び外交をカバーしている。ロイター通信でも東京特派員としての勤務経験有。日本在住歴は20年以上。
ノア・スナイダー (Mr. Noah Sneider) 「エコノミスト」紙 東京支局長
モスクワ特派員を経て、2020年より現職。日本の政治、ビジネス、社会、文化を担当。入社前はフリーランスとして The New York TimesやThe New Republicをはじめとした多数のメディアに寄稿。
木村伊量 (Mr. Tadakazu Kimura) 国際医療福祉大学評議員・同大学院特任教授
朝日新聞社元社長(2012-15)。長く政治部の記者として活躍。アメリカ総局員、ヨーロッパ総局長など海外経験も豊富。FPCJ理事。
◆司会/モデレーター
兒玉和夫 (Mr. Kazuo Kodama) FPCJ理事長
1976年に外務省入省。外務報道官、欧州連合日本政府代表部特命全権大使などを歴任し、2020年9月に外務省を退官。同年11月より現職。
※プログラム内容、時間、登壇者情報は、予告なく変更する場合がございます。
7. お申込方法
以下のURLからお申込ください(定員500名、先着順)。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_klyK5QFeTkq_YNw2ffzvBA
申込後すぐに視聴用のリンクが記載されている自動確認メールがno-reply@zoom.usから届きます。
※確認メールが届かないときは、「迷惑メール」や「ごみ箱」をご確認下さい。見つからない場合は、下記までお問合せ下さいませ。
※FPCJからメールをお受け取りになっていない方で参加を希望される場合には、下記までお問い合わせください。
お問い合わせ
公益財団法人フォーリン・プレスセンター
広報戦略課 担当:佐藤彩子、深澤麻由子
sc@fpcjpn.or.jp | 03-3501-5251