ウォッチ・ジャパン・なう

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震災から一年 被災地の声(2012年3月9日)

投稿日 : 2012年03月09日

【ウォッチ・ジャパン・なう vol.21/FPCJ】

2012年3月9日

 

 

震災から一年 被災地の声 ~宮城県石巻、名取~

(動画報告:震災1年 宮城県沿岸部プレスツアー)

 

 

 

【ふるさとの再生】

 

(歌・演奏:渋谷修治さん@石巻追分温泉)

♪このふるさとに戻ったなら、一緒に歌をうたおう、一緒に歌をうたおう♪

 

震災後半年間、避難所として地域の人々を支えてきた石巻追分温泉・館主の横山宗一さん

 

「三陸、東北が世界中の中でもし犠牲となったとすれば、それが無駄にならないような、そういう何か、世界になってほしいですね。」

 

「たまたまうちがお客様用に確保していた食糧、水は天然水、電気はランプ、当館はランプの宿として始まった経緯がありましたので、ランプを大切にしていました。そのランプがものすごく震災には強い」

 

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【人のつながり、家族の絆】

 

石巻白浜復興住宅(工学院大学によるプロジェクト)に入居し、漁業の再生に取り組む佐々木克弥さん・佐和子さんご夫妻

 

「今月でもう一年だけどね、今年は早かったですね。とにかくいろいろなことに追われながら一年が過ぎてしまったという感じですね。
この震災でみんな、ものの大切さとか、人のつながり、絆とか、つながりの大切さ、家族の大切さを改めて皆再認識したんじゃないかね。」

 

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【仕事とコミュニティをつくる】

 

「手仕事で被災地に笑顔と収入を届ける」EAST LOOPプロジェクト代表の高津玉枝さん

 

「EAST LOOP というマークがあるんですけれども、これは循環していく意味を持っています。東からの循環、被災地に一方通行の支援ではなく、或いは被災地の方々が作ったものを一方的に売るのではなくて、その人たちに何かメッセージを届けることで、元気になってもらいたいっていうことを非常に大事に思っています」

 

東松島の作り手さん:小畑さん

 

「仕事頂きまして、一つは孤独でいる人が、すごく仕事を持つことで社会とつながるということと、皆さんと一緒にやることができて、お話ができて楽しいということ、そういういう今まで孤独に住んでいたものが明るくなったということがあります」

 

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【後世に残すべきもの】

 

公益財団法人オイスカ「海岸林再生プロジェクト」 海岸林被災現場にて

 

名取市海岸林再生の会 会長 鈴木英二さん

 

(津波に襲われながらも骨格が残る、鈴木会長の旧自宅)

 

「私は震災の記念館、将来やりたいなあと思って。絶対こういうものはあるべきと私は思うんです。みなさんだって、津波はすごいって、こう目に映ると思うんです。こういうものなかったら、どこにいっても更地だけだったら、何も目に映るものないと思うんです。この破壊力っていうのをやっぱり」

 

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石巻追分温泉の宿のデザインを手掛けた建築デザイナーの渋谷修治さん

 

「まさか自分の詩の題材である故郷がこういう形になるとはおもいもよらなくて、それで震災後歌い続けるのが苦しかった時期があって、やっと前向きになって、戦場みたいな故郷を目の前にして歌える心境になりました」

 

(Copyright 2012 Foreign Press Center/Japan)

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