【秋田県】秋田の銘酒、オーストラリアに進出!
投稿日 : 2016年02月10日
秋田県は日本の本州の北西に位置し、豊かな自然に囲まれています。日本有数の米どころとして有名で、寒冷な気候風土と綺麗な水に恵まれていることから、酒造りが盛んに行われてきました。現在、38の酒蔵が酒造りをしています。
近年、秋田県は、日本酒をはじめとした県産品の海外進出に積極的に取り組んでいます。東アジアや欧米で関係機関との関係構築や人的交流に力を入れているほか、現地の見本市や展示会、商談会・物産フェア等でのプロモーションを通して県産品の輸出振興に努め、対象国も順次拡大しています。
2013年度から2015年度にかけては、オーストラリアでの輸出支援事業に初めて取り組みました。オーストラリアでは、日本食人気の高まりとともに、日本酒の輸入実績が右肩上がりで伸びています。高い経済力と購買力があるお酒の消費が多いお国柄であり、今後も人口増加が見込まれることから、更なる市場の拡大が期待されます。一方で、日本の国・地域別輸出量の点では全体の9位、対アメリカの輸出量の5%(2013年実績、国税庁資料)であることから、県産酒の輸出拡大の機会としてプロモーションを行いました。
海外で日本酒の市場を開拓するためには、まず日本食レストラン等への販路開拓が第1ステップとなりますが、第2ステップとして、現地料理に合う日本酒を提案し、ワイン市場から顧客を取り込むことが課題となります。オーストラリアでの日本酒の可能性を模索するため、2013年度には、東京都内のレストランで、日本酒とオーストラリア産ラム料理のマリアージュイベントを開催。秋田の日本酒がラム肉にどうマッチするか、どうマッチさせるかを試みました。豪州産ラムの赤身肉はアミノ酸のうまみが強いため、酸度やアミノ酸度が高い日本酒が望ましいとされ、このような視点からの日本酒造りや、輸出銘柄の選定が必要であると確認されました。
2014年度には、蔵元3社がオーストラリアに赴き、現地輸入業者とのマッチング商談会を開催。2015年度は更なる販路拡大のため、現地の飲食店と連携してプロモーションを展開しました。蔵元4社と県産食品事業者1社が参加し、シドニーとメルボルンで、秋田県産酒の試飲と、県産食品を使用した創作料理の試食会を開催しました。110名の来場者からは、「参加蔵元の日本酒がどれも個性があり美味しく、飲み比べが楽しい」等の声を頂きました。
3年にわたるプロモーションを通して、オーストラリアの経済環境、食文化、現地の市場ニーズを知ることができました。更なる県産酒等の販路開拓にむけて、スキーや温泉等の観光誘客の拡大にも同時に取組み、秋田の食文化の認知度をいっそう向上させていきたいと考えています。
■担当課:
秋田県観光文化スポーツ部
秋田うまいもの販売課
電話:018-860-2259
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