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川崎市:未来の医療をつくるイノベーションの拠点「KING SKYFRONT」にナノ医療イノベーションセンターiCONMがオープン

投稿日 : 2015年07月15日

国際ハブ空港化が進む羽田空港の対岸(川崎市川崎区殿町地区)では、ライフサイエンス・環境分野のオープンイノベーション拠点KING SKYFRONTの形成に向けて整備が進んでいます。アルツハイマー病、難治がん、脊髄損傷の治療法や、最先端医療ロボットなど医療機器の研究開発を行う「未来の医療をつくる場所」です。

 

内閣府は2015年5月18日に羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会を開催し、我が国の国際競争力の強化に向けて、国家戦略特別区域の目標を達成するプロジェクトの一環として、羽田空港周辺地域及び京浜臨海部の連携を強化するための取組を決定しました。医工連携の推進、国際的な研究・交流・商取引の促進、必要となる都市・交通インフラ整備等を、国及び地方の関係機関が協力して取り組むこととされ、羽田空港跡地地区と殿町地区「KING SKYFRONT」の中央部に、両地区を結ぶ新たな橋梁(2車線)を整備する旨も盛り込まれました。

 

KING SKYFRONT★KING SKYFRONT公式ウェブサイト 
 http://www.king-skyfront.jp/

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 KING SKYFRONTの研究者・研究成果を紹介
http://inewsletter-king-skyfront.jp/jp/

 

 

 

 

2015年4月、このKING SKYFRONTで3番目の中核施設となる「ナノ医療イノベーションセンター iCONM」が運営を開始しました。

 

iCONMは、産学官が一つ屋根の下に集い、ナノ医療技術の研究開発を進める施設で、「京浜健康コンビナートの中核として、市民の誇りとなり、夢を叶える医療技術を次々と発信する、世界で最もイノベーティブな拠点を目指します。」をビジョンとして掲げています。

 

iCONMでは、ナノ医療の権威である東京大学・片岡一則教授が研究を統括し、複数の大学、企業が参加する研究プロジェクト「COINS(コインズ)」が、ナノメートル(10億分の1メートル)サイズの高分子化合物「スマートナノマシン」を使った革新的医療技術などの実現に向け、研究開発を進めています。

 

COINSの目的は、病気が気にならない社会をつくることで、そのコンセプトが「体内病院」です。体の中を巡回しその人を常に見守って事前に病気を診断し、悪いところがあれば自然に病気を治療するようなシステムを将来的に作りたいと片岡教授は考えており、このシステムを実現する技術としてナノテクノロジーを使います。

 

体内病院を実現するには、体の中で私たちを見守り、体の隅々まで入っていって診断・治療を行うウイルスサイズのナノマシンが必要です。ナノマシンに何かを見つける機能、それから治療に必要な物質を放出する、あるいは働かせる機能などを盛り込みます。技術基盤は既に確立しており、病気の診断や治療に向けてナノマシンを実用化させていくことを目指しています。

 

研究内容の例として、既存の治療法では対処が難しい「難治がんの死亡率の低下」があり、これは抗がん剤を搭載したナノマシンでがん細胞に直接抗がん剤を届けようとするものです。また、極小のマシンは、普通は通れない体の組織を通ることができるため、アルツハイマー病などの脳神経系疾患に対しても効果が期待できます。

 

羽田空港の対岸に位置するKING SKYFRONTの立地優位性を活かし、技術や人材を国際化することで、体内病院実現に向けた取組を加速させていきます。

 

ICONM       Print

 

【問い合わせ】

川崎市総合企画局臨海部国際戦略室    TEL: 044-200-3634 

E-mail: 20rinkai@city.kawasaki.jp

 

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川崎市:日本発イノベーションの拠点『KING SKYFRONT』」(2014年1月30日)

未来の医療をつくるイノベーション拠点『KING SKYFRONT 羽田空港対岸・川崎で整備進む』」(2015年2月24日)

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