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映画「飛べ!ダコタ」 国境超えた絆の物語

投稿日 : 2013年08月29日

新潟県・佐渡で全編ロケ映画「飛べ!ダコタ」 国境超えた絆の物語 10月5日全国公開

 

※本号は新潟日報社からご提供いただきました。

 

(写真)主演の比嘉愛未(中央左)と窪田正孝(中央右)=

 「飛べ!ダコタ」の一場面Ⓒ「飛べ!ダコタ」製作委員会

sメイン1_DSC1073戦後間もない頃、佐渡に不時着した英国空軍輸送機「ダコタ」の乗組員と村民との交流を描いた映画「飛べ!ダコタ」(監督・油谷誠至、製作・アッシュジャパン)が10月5日、公開される。戦争で家族を失った悲しみ、かつての敵国への憎しみを乗り越え、困った人を助けたいという一念で奮闘した村民の姿は、「絆」「相互理解」「再生」といった現代にも通じる大きなテーマを投げかけている。足かけ2年にわたった全編佐渡でのロケには、多くの島民がエキストラ、炊き出し、小道具作りなどで協力。歴史に埋もれかけていた奇跡のような物語に命を吹き込んだ。

 

(写真)ダコタの前で記念撮影をした英国兵と佐渡の村民たち

=「飛べ!ダコタ」の一場面Ⓒ「飛べ!ダコタ」製作委員会

sメイン2_0277579「飛べ!ダコタ」映画化の動きは、2010年夏、ダコタの修理を行った英国軍整備士の息子が、父に代わって感謝を伝えようと佐渡を訪れたことがきっかけだ。訪問を機に「この事実を風化させたくない」と、地元フィルムコミッションの働きかけにより、映画化は実現した。 2012年2月から13年1月まで、佐渡でのオールロケが敢行された。撮影の舞台となった相川地区などでは、住民がエキストラとして出演しただけではなく、当時実際に使用されていた着物や小物集め、撮影に使用する草履作り、ダコタの滑走路となる石も紙粘土で制作した。クライマックスのダコタ飛行シーンでは、総勢700人の地元エキストラが素浜海岸に集まったという。

Ⓒ「飛べ!ダコタ」製作委員会

s_DSC1212ダコタは当時の状況を再現したいという制作サイドの思いから、タイにあった同じ機種を買い取り、分解して日本に移送したという。おおよそ1カ月にわたる復元作業を経て、全長約19メートル、翼幅約29メートル、高さ約5メートルの機体が再び佐渡の地に姿を現した。佐渡に不時着したダコタは現在、米国人が所有し、フロリダ州に大切に保管されているという。 「飛べ!ダコタ」製作委員会制作。新潟日報社など協賛。

 

 

 

Ⓒ「飛べ!ダコタ」製作委員会

s4_2043996<映画のあらすじ>

今から67年前の1946年1月14日-。太平洋戦争の終結から間もない佐渡の寒村に、英国空軍輸送機「ダコタ」が不時着した。わずか5カ月前まで敵国として激しい戦闘を繰り広げた英国兵の予期せぬ来訪。村民は驚き、戸惑いを隠せない。英国兵の中にも村民に警戒の目を向ける者がいた。しかし、困った人を助けるのは、佐渡ん人間(さどんもん)という誇りを胸に、村民らはダコタを大空へと飛び立たせるために協力するとともに、修理を終えるまでの間、英国兵を村の宿に迎えることを決断する。戸惑いながらも交流する村民と英国兵は、時に激しくぶつかりながらも理解し合い、互いの心の壁を取り払って、国境を越えた友情と絆を深めていく。不時着から約40日後、ダコタは村民が見守る中、“旅立ち”の時を迎える。

 

(Copyright 2013 The Niigata Nippo and "Fly, Dakota Fly!" Production Committee

 

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