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金沢21世紀美術館

「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」展(10/1-3/5)およびプレスガイダンス(9/30)のご案内

2022年09月26日

リリース
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I.「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」展

 

国内では37年ぶりとなるイヴ・クラインを中心に構成された展覧会が、金沢21世紀美術館で開催

・展覧会名: 時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの
・会期: 2022年10月1日(土)~2023年3月5日(日)
・休場日: 月曜日(ただし10月10日、10月31日、1月2日、1月9日は開場)、10月11日、11月1日、12月29日~1月1日、

     1月4日、1月10日
・開場時間: 10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで) ※観覧券販売は閉場の30分前まで
・会場: 金沢21世紀美術館 展示室5~12、14、光庭2
・出品作家: 16名(出品点数約120点 うち資料約60点)
・企画: エマ・ラヴィーニュ(ピノー・コレクションCEO)、長谷川祐子(金沢21世紀美術館 館長)
・料金: 一般 1,400円(1,100円)/大学生 1,000円(800円)/小中高生 500円(400円)/65歳以上の方 1,100円

      ※( )内は団体料金(20名以上)及びウェブチケット料金

・日時指定ウェブチケット購入方法: 当館ウェブサイト(https://www.kanazawa21.jp)より購入

・主催: 金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
・特別協賛: ヴーヴ・クリコ / 協賛:ゲラン / 特別協力:イヴ・クライン・アーカイブス
・協力: 日本航空株式会社 / 後援:在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
・お問合せ: 金沢21世紀美術館   TEL 076-220-2800

【展覧会概要】
イヴ・クラインは、吸い込まれるような鮮やかで深い青―インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)―で有名な、青の作家として知られています。荒廃した戦後の「タブラ・ラサ(白紙)」ともいえる状況から、彼は新しい人間性を探求する作家として、彗星のごとく登場しました。クラインが20歳の時、詩人のクロード・パスカルと彫刻家のアルマンとともに過ごしたニースの浜辺で、3人で「世界を分割する」ことを思いつきます。クラインが欲したのは「青空」であり、空に向かって署名することで、空とその無限性を作品として手にしたとされるエピソードは、彼の「非物質性」、「精神の自由」、「空間への飛翔」、「宇宙的な想像力」への関心を示しています。

また、アクションやパフォーマンスを通し、最も非物質的で精神的であると考えた「青」に代表される色や火、水、空気などを用いることで、芸術を物質として見せるのではなく、「感性」を通して触れられるようにしました。若き日に来日したクラインは、柔道の黒帯を取得し、精神と身体の関係を探求したことでも知られています。同時代、廃墟から立ち上がり、自分の身体や物質、空間の関係をゼロから見直すような実験的な芸術の試みとして、イタリアでは空間主義運動、ドイツなどでは「ゼロ」、日本では「具体」などが展開されました。本展は、イヴ・クラインを中心に、こうした同時代作家、さらに現代の作家を加えて、彼らの芸術に共通する「非物質性」というテーマを浮かび上がらせます。

 

私たちは、現在、気候変動やウィルス、インターネット情報環境など無数の「見えないもの」が起こす混乱の中で、実体が見えない不確かさの中にいます。それゆえに、クラインの非物質性が生み出す感性や精神性の探究は、ポストインターネット世代を含む現代の芸術家たちの創作にインスピレーションを与えています。本展は、いま、ここにないものを感じ、想像し、不確かな現在を乗り越えていく喜びと力を私たちに与えてくれることでしょう。


プレスリリース全文:https://www.kanazawa21.jp/tmpImages/videoFiles/file-62-545-file.pdf

【作家プロフィール】
イヴ・クライン(1928〜1962)
青を基調としたモノクロームの絵画で知られる。芸術の「脱物質化」を求め、新しい技法や芸術に対する大胆な試みを行った。1940年代後半から絵を描き始め、モノクローム(単色)の理論を打ち立てる。
1952-3年に日本に滞在し、講道館で黒帯を取得後、パリで柔道を教える。ピンク、青、金に代表されるモノクローム作品を多く制作。「非物質的な感性の領域」の実験を始め、火や海綿といった自然のエレメントを取り入れた作品、ヌード・モデルが彼の指示で青の絵の具を塗り、キャンバスに体を押し付ける「人体測定」シリーズなど、多くの作品を生み出した。「ヌーボーレアリズム」グループの一員。心臓発作のためパリで死去、享年34歳。

 

II.3展合同プレスガイダンス
「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」

「lab.5 ROUTINE RECORDS」

「アペルト17 SCAN THE WORLD [NEW GAME]」

 

・日時: 2022年9月30日(金)13:30〜15:30(受付はレクチャーホール前にて13:00より)
・会場: 金沢21世紀美術館レクチャーホール、各展示室
・内容(予定):
 1. 「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」概要説明
   (共同企画者 ピノー・コレクションCEOエマ・ラヴィーニュ氏)
 2. アーティスト紹介(布施琳太郎氏)
 3.「lab.5 ROUTINE RECORDS」概要説明
 4. 出展ユニット紹介(ヘラルボニー CEO松田崇弥氏、COO松田文登氏)
 5. 「アペルト17 SCAN THE WORLD [NEW GAME]」概要説明
 6. アーティスト紹介(石毛健太氏、BIEN氏)
 7. 各展示室説明
 8. 質疑応答
   ※エマ・ラヴィーニュ氏、布施琳太郎氏、石毛健太氏、BIEN氏、松田崇弥氏、松田文登氏にインタビューをご希望の

    際は、事前に広報課までご相談ください。


[お問い合わせ先]
金沢21世紀美術館 担当学芸員:黒沢聖覇、原田美緒 /広報担当:齊藤千絵・石川聡子・落合博晃
〒920-8509 金沢市広坂1-2-1
TEL: 076-220-2814 / FAX: 076-220-2802 / E-mail: press@kanazawa21.jp
https://www.kanazawa21.jp

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