謹啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、有難く厚く御礼申し上げます。
さて、熟練の技能労働者の大量離職が懸念される中、弊社では最先端技術を搭載した自律型ロボットと人がコラボしながら工事を進める次世代を見据えた生産システムの構築を目指し、建設ロボットの開発を推進しています。その一環で、このほど弊社技術研究所内に建設ロボット実験棟を開設し、本格的な運用を開始しました。
実験棟の中では、当社が描く次世代生産システム「Shimz Smart Site」を担う主要なロボット達が今秋からの本格稼働を控え、ティーチングを受けています。鉄骨柱を溶接する「Robo-Welder」、天井ボードや床板を取り付ける「Robo-Buddy」、資材を搬送する「Robo-Carrier」が作業する姿は、まさに建設現場の未来を予感させてくれるものと考えています。
ついては、下記の通り建設ロボット実験棟のメディア見学会を開催しますので、ふるってご参加願います。 謹白
記
1.日 時: 平成30年4月23日(月) 13時30分~15時
2.場 所: 清水建設技術研究所 (江東区越中島3-4-17)
https://www.shimz.co.jp/company/about/sit/access/
TEL.03-3820-5504
3.次 第: ・各ロボットの機能説明 20分
・見学 50分
・質疑応答 20分
4.備 考: 会場設営の都合上、参加希望者は次頁の申込票に必要事項を記入のうえFAX(03-3561-8527)、あるいはメール(hideo@shimz.co.jp)送信願います。締切4月19日(木)
<申込表>
会社名:
氏名:
電話番号:
携帯番号:
Mail address:
本件に関するお問い合わせは、コーポレート・コミュニケーション部 今村または野口までお願いします。
TEL.03-3561-1186
≪参考≫
■Robo-Welder
専用の走行台車上にセットされたRobo-Welderを所定の位置まで誘導すれば、作業員の介在なく完全自動溶接を行います。ロボットはレーザー形状計測により溶接部位の溝の形状(開先形状)を認識。6軸で自由自在に動くロボットアーム先のトーチによりその溝を溶接材料で的確に埋めていく条件をリアルタイムに決定します。ロボット2台が対になって溶接作業を行います。溶接済みの部位の品質を同じくリアルタイムに非接触で検査できるシステムも導入予定です。
■Robo-Buddy
Robo-BuddyはレーザーセンサとBIM情報の照合により自分の所在位置を認識し(SLAM機能)、指示された作業場所まで自動で移動します。また、20cmの段差を乗り越える特殊機能を付加しています。作業を行う2台のロボットアームは6軸で自由に動き30㎏の資材まで把持でき、自動走行台車の昇降式台座上で稼働します。画像センサとレーザーセンサで施工部位を認識した上で、二本のロボットアームを駆使しながら天井吊ボルトのインサートへの挿入、下地材の組み立て、天井ボードの取り付け、ビス留め、OAフロアの台座・パネルの設置などを行います。ロボットアーム先端の手先部(エンドエフェクタ)を取り換えることで多能な機能を発揮します。
■Robo-Carrier
現場に搬入された資材をRobo-Buddyの作業場所まで自動搬送するシステム。レーザーセンサとBIM情報の照合により自分の所在位置を認識し、指示された作業場所まで資材を自動搬送します。障害物があると搬送ルートを自動的に再検索・修正します。地上階に配備するRobo-Carrierはパレット積みの資材をRobo-Carrier と連動するELV「Autonomous-ELV」に積み込み、ELVが搬入階に到達すると別のRobo-Carrier が資材をパレットごとELVから積み出し仮置き場まで搬送します。