プレスツアー(案内)

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実施日 : 2022年12月08日 - 09日

大分プレスツアー

投稿日 : 2022年11月21日

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大分 プレスツアー

<実施日:2022年12月8日(木)~9日(金)>



【取材テーマ】

・「日本一のおんせん県おおいた」で進む地熱資源の活用  ~地熱資源大国・日本のフロントランナー~

・ 歴史と風土が育んだ大分の文化、世界へ

 

 

 温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇る大分県は、豊富な海と山の幸が揃い県内各地には地域ならではの食文化が定着しているとともに、歴史的名所や自然豊かな景勝地が数多く存在する。また、海外からの観光客や労働者の増加に伴い、全国でもいち早く地域社会の国際化に取り組み、2002年日韓共催FIFAワールドカップ、及びラグビーワールドカップ2019日本大会の開催都市の一つとなったことを機に、国内外にさらにその名が広く知られた。

 

 全国有数の温泉地・別府市の2020年の総観光客数がコロナ禍前の前年からほぼ半減するなど、大分県内の観光地は新型コロナにより壊滅的な打撃を受けたが、徐々にかつての賑わいが戻り、訪日外国人観光客の姿も見られるようになってきた。世界で活躍する大分発の和太鼓エンターテインメント集団「DRUM TAOも一時は公演中止を余儀なくされたが、今年から全国ツアーや海外ツアーを再開している。

 

 文化面では、2022年、大分県は中国済南市、温州市、韓国慶州市と共に、東アジア文化都市に選定され、同都市間交流を含む様々な文化芸術行事を一年にわたり実施している。また、202111月には、400年以上の歴史を持つ発酵・醸造文化など多彩な食文化を持つ臼杵市が、日本で2例目となるユネスコの「食文化創造都市」に認定された。さらに、温泉の集積する大分は再生可能エネルギーとして期待が高まる地熱発電の本場でもあり、地熱による発電電力量は日本一、再生可能エネルギーの自給率は50.0%で全国第2位という高い水準を誇る。地熱発電がクリーンエネルギーとして注目される中、地熱を利用してグリーン水素を製造し供給するという、脱炭素社会実現に向けた日本初の試みも進行中だ。


 本ツアーでは、ポストコロナを見据え、主要な分野で再生に向けて取り組む大分県の最新の動きを追い、多彩な大分の魅力に触れる

 

 

取材内容】

1.日本一のおんせん県おおいた

(1)山の温泉街 明礬温泉(別府市)

 「別府八湯」と呼ばれる八つの温泉地の中で最高地にある明礬(みょうばん)温泉。江戸時代から「明礬」の採取場、湯治場として栄えたこの地域は、くぎを使わずに建てた「湯の花小屋」と呼ばれる、三角屋根のわら葺き小屋がたち並ぶ。温泉噴気成分を凝縮して作られる天然の薬用入浴剤「湯の花」は美容と健康に効くと評判の名産だ。世界唯一の小屋方式で生産する明礬地区の「湯の花」は、江戸時代から約300年間変わらぬ製法で造られており、その製造技術は2006年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 

 

「湯の花小屋」など明礬温泉の魅力をコンパクトにまとめた施設「明礬 湯の里」を運営する「株式会社みょうばん湯の里」は、1725年創業、湯の花及び関連の化粧品などの製造販売も手掛けており、2016年に地域の優れた企業を表彰する「100年企業顕彰」を受賞した。

 

 

◆本ツアーでは、「明礬 湯の里」を訪れ、「湯の花小屋」を見学し、その歴史と技を感じるとともに、代表取締役の飯倉里美氏から、わら葺小屋の特徴や製造方法などの話を聞く。

 


(2)地熱のパワーを利用した調理法、「地獄蒸し料理」(別府市)

 「別府八湯」の一つ鉄輪(かんなわ)温泉で江戸時代から行われている調理法が、地底から噴き上がる天然の噴気を利用して食材を蒸し上げる「地獄蒸し料理」。食材を載せた鍋やザルを約100度の噴気が上がる釜の中に入れ蓋をするだけの調理法で、温泉の蒸気で一気に蒸すため、食材本来の味そのままに色鮮やかに仕上がり、環境にも体にも優しい。

 

◆本ツアーでは、観光ミシュランガイドで温泉として日本唯一7回連続三ツ星を獲得した実績を持つ、鉄輪を代表する日帰り温泉施設「ひょうたん温泉」で、温泉地ならではの「地獄蒸し料理」を体験し地熱のパワーを体感するとともに、「ひょうたん温泉」の田中仁・代表取締役社長から施設概要などを聞く。


 

【画像右:ひょうたん温泉HPから】

 

 

(3)建築家・坂茂氏設計 クアパーク長湯(竹田市)

 

2019年に完成した「クアパーク長湯」は、長湯(ながゆ)温泉特有の自然炭酸泉を利用した健康増進施設。クア(Kur)はドイツ語で「療養、保養のための滞在」を意味する。水着のまま入れる運動浴場などを備える2階建てクアハウス、コテージ風の宿泊棟やレストランからなる複合施設は、世界的建築家の坂茂氏が全体設計を手掛けた。

 




◆本ツアーでは、併設されているレストランで地元の食材が楽しめる昼食をとるとともに、「クアパーク長湯」の鎌田剛誠・支配人から施設概要などを聞く。

 


2.「おんせん県おおいた」が誇る再生可能エネルギー「地熱」の可能性

(1)九州電力八丁原地熱発電所 ~日本最大規模の地熱発電所~(九重町)

 世界有数の火山国である日本は、米国やインドネシアに次ぐ世界第3位(2,347kW)の地熱資源量を有しているが、実際に発電できる設備容量は約61kW8位にとどまる。日本が2050年カーボンニュートラル社会を実現するためには、地熱発電のポテンシャルをさらに生かしていくことが必要であり、政府は2030年までに148kW2.5倍増する目標を定め、積極的に導入拡大をはかっている。

 大分県は、国内最大規模の地熱発電所が集結しており、地熱による発電電力量は日本一(全国の地熱発電所で作られる電力の約4割)を誇る。中でも、九州電力八丁原(はっちょうばる)発電所(九重(ここのえ)町)は日本最大の地熱発電所で、一般家庭約37000軒分に相当する11kWを発電している。1977年に1号機、1990年に2号機が完成。蒸気と熱水を分離し、分離後の熱水から再度蒸気を取り出す「ダブルフラッシュ方式」を世界で初めて導入し、従来型と比較して発電量が約20%増加している。蒸気の温度・圧力が低下して使えなくなった蒸気井を利用して、2006年からは日本で初めて、沸点の低い媒体で蒸気を作る「バイナリー発電」も行われており、地下に眠る膨大な資源を長期にわたり利用できる。

 

◆本ツアーでは八丁原地熱発電所を訪れ、九州電力の担当者から地熱発電事業について説明を受け、発電所内を視察する。

 

 

【画像:九州電力HPから】

 


(2)大林組 地熱発電利用グリーン水素製造プラント~水素は九州で地産地消~(九重町)


大手建設会社の株式会社大林組は、2021年7月から九重町で、地熱を利用したグリーン水素製造の実証プラントの運転を開始した。九州各地の需要に合わせた配送を行うシステムを導入し、地熱発電の電力で水を電気分解して製造したグリーン水素を、製造から供給までの一連の過程を実証する日本初の試みで、実証実験は20243月まで行われる。地熱発電機は出力125キロワットで、製造工程で二酸化炭素を排出しない「グリーン水素」を重量換算で1時間に約1キログラム製造でき、これは燃料電池車(FCV)がおよそ130km走行できる量に相当するという。製造されたグリーン水素はボンベに詰め、地元水素ステーションやトヨタ自動車株式会社の水素エンジン車、ヤンマーパワーテクノロジー株式会社の燃料電池船試運転など九州各地に供給している


◆本ツアーでは、大林組のプロジェクト関係者から施設や実証実験の概要、グリーン水素の地産地消を通じた今後の取組などについて説明を受けた後、「水素製造実証プラント」を視察する

 

 

3.歴史と風土が育んだ大分の文化、世界へ 

(1)世界で活躍する和太鼓集団の拠点 野外劇場「TAOの丘」(竹田市)

  2020年9月、大分県と熊本県にまたがる阿蘇くじゅう国立公園にオープンした野外劇場「TAOの丘」。世界で活躍する和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」の常設劇場で、施設内には大自然が一望できる標高1,036mの場所に「天空の舞台」がある。竹田市久住町を拠点に活動するTAOのメンバーはオーディションで選ばれ、全国各地から集まっている。現在約40人が本拠地「TAOの里」で共同生活を送り、日々、創作活動や稽古に励んでいる。

  1993年に和太鼓を表現手段とした、世界に通用するエンターテイメントショーの確立を目指して結成された「DRUM TAO」は、全国各地・世界各国で公演活動を行っており、これまでに世界26ヵ国・500都市で、 世界観客動員は900万人を数える。ラグビーワールドカップ2019で開催都市特別サポーターに任命されたほか、2022年は大分県で行われている「東アジア文化都市」事業の一環として、中国、韓国の楽器や舞踊などのアーティストとのスペシャルコラボレーションライブを「TAOの丘」で行った。日本文化発信の一翼を担う、今注目のエンターテイメント集団である。

 

◆本ツアーでは、「TAOの丘」を訪れ、「DRUM TAO」の元メンバーでもあるTAO文化振興財団の森藤麻記・専務理事から、施設及び財団概要やメンバー当時のエピソード、コロナ禍でも持続可能なTAOの新たな活動や取組などを聞くとともに、今年入団したメンバー6人による演奏を視察する。

 





 

【画像提供:大分県】





 

(2)城下町・臼杵~「都市景観100選」に選ばれた美しい町並み~ 

 人口約35千人の臼杵(うすき)市は、戦国時代にはキリシタン大名・大友宗麟(おおとも・そうりん)のもとで日本屈指の南蛮貿易港として栄え、キリスト教布教の拠点として「豊後のローマ」とも称された。江戸時代になると当主・稲葉氏によって城下町が整備され、臼杵城のお膝元に位置する「二王座(におうざ)」地区には、いまも城下町特有の面影が残る。狭い石畳の坂道に武家屋敷や寺院などが立ち並ぶ美しい町並みは、1993年国の「都市景観100選」に選ばれた。

 

◆本ツアーでは、現在も城下町の景観を色濃く残す二王座地区を、臼杵町並み観光案内ガイドの古谷美和(こや・みわ)氏の案内で散策する。



 


 


 

 

 

 

3)ユネスコ食文化創造都市 臼杵~世界が認めた多彩な食文化~

 臼杵市では、400年以上前から続く発酵文化から生まれる醤油や味噌、江戸時代に藩の財政難による質素倹約の精神の中で生まれた郷土料理など、独特な食文化が発展してきた。2021年11月には、これまで大切に守り育ててきた多彩な食文化が評価され、ユネスコの「食文化創造都市」に認定された。

 1600年創業の「カニ醤油合資会社」は臼杵の醸造文化のルーツであり、九州で最も古い味噌・醤油の老舗企業だ。12代目にあたる現社長の可兒愛一郎(かに・あいいちろう)さんは、2007年に社長に就任、傾きかけていた家業の立て直しに妻と二人三脚で奔走。観光客をターゲットとした需要の掘り起こしを目指して事務所だった部分を店舗に改装し、店頭に土産物を置き、喫茶コーナーも設けたほか、味噌と醤油を使った新商品の開発にも取り組んだ。現在、国指定登録有形文化財でもある店舗には多くの観光客が集まり、「みそソフトクリーム」は臼杵の名物となっている。

 「小手川酒造」は1855年創業の日本酒と焼酎の蔵元で、醸造場として用いられている蔵の建物は創業当時のままを保ち、登録有形文化財となっている。焼酎の製造は昔ながらの手仕込みで、九州でも数台しか残っていないという貴重な木樽蒸留機を使い、大甕で長期貯蔵する。古い甕に新しい酒を足さず、年代ごとに貯蔵しており、中には30年ものもあるという。

 

◆本ツアーでは、「カニ醤油」及び「小手川酒造」を訪れ、店内や蔵を視察するとともに会社関係者から事業概要、商品紹介、臼杵市の発酵・醸造文化などについて話を聞く。


 (カニ醤油合資会社)

 (小手川酒造)

 

 

(4)USUKIYAKI研究所 ~200年ぶりに復活した「幻の焼き物」~

 臼杵では江戸時代に様々な芸術・文化が花開いた。その一つが、今から約200年前の江戸後期に臼杵藩の御用窯として始められ焼き物、「臼杵焼」だ。わずか十数年ほど栄えたのち一度は途絶えてしまったことから、「幻の焼き物」と言われる。

 市内にある陶芸工房「USUKIYAKI研究所」の宇佐美裕之(うさみ・ひろゆき)代表取締役は、忘れ去られた臼杵焼を約200年ぶりに現代に復活させ、町おこしにつなげようと意欲を見せる一人だ。作陶家で料理人でもある宇佐美氏は2015年に地元・臼杵市で陶芸家の仲間とともに臼杵焼を地域ブランドとして復活させるプロジェクトを立ち上げ、残されたわずかな資料をもとにしながら、現代のスタイルやニーズに合った新たな臼杵焼の形を模索し、現代版の臼杵焼を完成させた。「USUKI blanc」と呼ばれるやわらかな白と簡素なデザイン、大量生産では得られない手作りの風合いが人気を博し、国内のみならずフランスやシンガポール、韓国、香港など海外からの注文も増えており、宇佐美氏は、臼杵焼とともに、臼杵の町の名前を世界に発信したいと意気込む。また作陶家育成にも力を入れ、作業を分業することで何年もかかる技術習得を短縮するなどして未経験者でも働きやすいよう工夫している。

 

◆本ツアーでは、USUKIYAKI研究所のスタッフから、臼杵焼の復活までの道のりや今後のビジョンについて聞き、工房を視察する。


 

 


4.広瀬 勝貞 大分県知事 

 世界中で脱炭素に向けた動きが拡大しており、その中で水素は将来必要不可欠なエネルギーに位置づけられている。大分県は日本一の発電規模を誇る地熱等のエネルギー資源に恵まれるなど、再生可能エネルギーを活用した水素製造に優位な環境であり、すでに水素の製造や利活用に関する様々な取組が進展している。引き続き、技術開発・実証を後押ししながら水素エネルギーの産業化に向けて挑戦していく予定だ。

 また、大分県は、日本・中国・韓国の3カ国が1年にわたって文化交流を深め本年11月に成功裏に閉幕した「東アジア文化都市」の開催都市として、国際発信力を強化し、文化芸術や観光の振興推進などの持続可能な発展を目指している。

【写真提供:大分県】



◆本ツアーでは、2003年から知事を務める広瀬知事から、ラグビーワールドカップ2019日本大会のレガシーの継承、コロナ後の観光産業の再生や宇宙関連ビジネスの創出、カーボンニュートラルに向けた取組など、ポストコロナを見据えた大分県の主要施策について聞く。

 

 

5.ラグビーワールドカップ2019の感動と興奮を継承 ~ラグビー像「ライオンマン」~

2019年秋、日本中が大きく沸いたラグビーワールドカップ2019日本大会5試合が大分県で開催され、多くの県民や海外からの観戦客が試合会場やパブリックビューイングで世界最高水準のプレーに魅了された。大分県は、同大会の記憶を継承しようとモニュメントを制作、20214月に除幕式が行われた。「ライオンマン」と名付けられたラグビー像は、選手の卓越した肉体とスピード感を表しており、大会当時の感動と興奮がモニュメントを通して見る人々に伝わってくる。


◆本ツアーでは、モニュメントを前に、RWC2019大分開催及びモニュメント制作に携わった大分県関係者から概要説明、制作にまつわるエピソードなどを聞く。


               


 

【実施要領】

1.日程:

2022年12月8日(木)~9日(金)

 

2.スケジュール:

※日程は、天候等の理由により後日予告なしに内容を変更することがあります。また、新型コロナ感染状況の推移等により、ツアーの開催を延期または中止させていただくことがありますのでご理解をお願いします。

 

【12月8日(木)】

07:50-09:35   羽田空港→大分空港(ANA791)

10:40-11:30   明礬温泉(湯の花小屋)

11:40-12:20   昼食(ひょうたん温泉)

13:00-13:15   大分県ブリーフィング

13:15-14:00   大分県・広瀬勝貞知事インタビュー

14:10-14:30   RWCモニュメント

15:10-16:10   USUKIYAKI研究所   

16:20-16:50   二王座の町歩き       

17:00-18:00   カニ醤油、小手川酒造    

18:50       宿舎着   

 (大分市内泊)

 

【12月9日(金)】

08:00         宿舎発

09:30-11:00     「TAOの丘」

11:25-12:15    昼食(クアパーク長湯)

13:00-14:30        八丁原地熱発電所

15:30-16:20    地熱発電利用 「グリーン水素製造実証プラント」

19:40-21:10     大分空港→羽田空港(ANA2498

 

3.参加資格外務省発行外国記者登録証保持者

 

4.参加費用:15,000円

(全行程交通費、宿泊費(朝食込み)、2日間の昼食を含む)

お支払い方法、キャンセル料等については、参加者にご連絡します。

 

5.募集人数:10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)

※申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

6.FPCJ担当

取材協力課 山田、渡邉

(E-mail: ma@fpcjpn.or.jp)

 

7.新型コロナウイルス感染症に関する対応について

参加者は、ツアー開始前の検温、ツアー中のマスクの着用、手洗い・アルコール消毒など、主催者の指示に従ってください。

 

8.備考:

(1)本ツアーは大分県が主催し、公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)が運営を担当しています。

(2)参加者には経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません。

(3)本ツアー中に発生した事故や怪我・病気、トラブル等について、大分県及びFPCJは一切の責任を負いかねます。

4)写真・TV撮影に関しては、担当者の指示に従ってください。

(5)ツアーの様子を記録した動画・写真・記事を、大分県やFPCJのホームページやSNS等に掲載することがありますので、予めご了承ください。

 

 

 

 

 

 

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