プレスツアー(報告)

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実施日 : 2012年03月21日

報告:横浜プレスツアー ~地域に根ざしたソーシャルビジネスの取組~(2012年3月21日)

投稿日 : 2013年08月23日

貧困、就労、街づくりといった社会的課題をビジネスの手法を用いて解決しようとする「ソーシャル・ビジネス」に焦点をあてた今回のツアーには、韓国、ドイツ、フランスから4名の記者が参加しました。

 

横浜市は、2006年よりソーシャル・ビジネスに対する支援事業を積極的に展開しています。まず、ツアー一行は、社会起業家の活動拠点として2011年3月に市内にオープンした関内フューチャーセンター(通称mass×mass)を訪問しました。 

 

関内フューチャーセンターは、横浜市と関内イノベーション・イニシアティブ株式会社が連携して運営を行うインキュベーション(起業支援)施設で、ソーシャル・ビジネスを立ち上げた若い起業家たちがオフィスをシェアしています。ツアー一行は、ここで横浜市のソーシャル・ビジネス支援の概要について説明を受けた後、関内イノベーション・イニシアティブ取締役・治田友香氏の案内で同施設内を視察しました。

 

img4fe80bef58009<写真左:mass×massに入居する社会起業家の一人、永岡鉄平氏にインタビューを行う記者ら。永岡氏は、株式会社フェアスタートを立ち上げ、児童養護施設で育った若者の就職を、人材紹介業というビジネスの形で支援している。詳細はコチラ。

 

 

 

 

 

img4fe80c00dd5ec<写真左:もう一人のmass×mass入居者、「横浜ランデヴープロジェクト」のスタッフである田辺由保氏に話を聞く記者ら。障害者とアーティストによる手作り雑貨ブランド「スローレーベル」を昨年秋に立ち上げ、商品の販売を行っている。詳細はコチラ。

 

 

 

 

 

img4fe80c2322de0続いて、若者の自立を支援するK2インターナショナル(K2)の取り組みを取材しました。K2が運営するカフェテリア(250食堂)では、過去に引きこもりの経験を持つ若者たちがスタッフとして働きながら自立を目指しています。いじめや親の他界など、引きこもりの原因となった過去のつらい経験を率直に語る彼らの話に、記者たちは熱心に耳を傾けていました。

 

 

 

 

img4fe80c397d084最後に、かつての日雇い労働者の街・寿町でホステル事業(ヨコハマ・ホステル・ビレッジ:YHV)を営むコトラボ合同会社を取材しました。同社は、代表の岡部友彦氏の下、バックパッカーを中心とした若者を世界中から呼び込むことで、急速に高齢化が進むとともに、過去の悪いイメージが今もつきまとう寿町を再生しようとしています。YHVは、宿屋でありながら独自の施設を持たず、かつて日雇い労働者が滞在していた簡易宿泊所の空き部屋をホステルとして一般客に貸し出しています。記者らは、3畳(5㎡)の小さな客室に驚きながらも、ユニークな発想でビジネスと町づくりを両立する岡部氏の取り組みに関心を示し、次々と質問を投げかけていました。

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