プレスツアー(報告)

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実施日 : 2007年03月22日

報告:日本科学未来館プレスツアー

投稿日 : 2013年08月22日

2007年3月22日(木) 外国プレス(中国、台湾、韓国、フランス、スウェーデン、イタリア、オーストラリア)10名が参加。

 

日本科学未来館は、21世紀の「新しい知」を分かち合う、全ての人にひらかれたサイエンスミュージアム。今年で開館7年目を迎える。本プレスツアーは、中国、台湾、韓国、フランス、スウェーデン、イタリア、オーストラリアの外国プレス8社10名が参加。日本初の宇宙飛行士、毛利衛氏を館長に、未来館が打ち出す「先端科学技術を文化の一つとして社会全体で共有する」取り組みを取材した。

取材内容 

 

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  1.Miraikan館内ツアー 

「地球環境とフロンティア」のコーナーに3月14日にオープンした常設展示「地球環境を考える」は、私たち人間が地球に住むためのルールとは何か、エコロジーとは何だろう、といった問いから始まる地球環境の仕組みと環境問題の本質を(来場者が)考えることを目的としている。去年12月に全面リニューアルされた「医療コーナー」は、ともに進める医療をテーマに、来場者と対話する形式で、 

先端医療に関する情報が発信されている。 

「宇宙」コーナーでは、毛利衛館長自らが「宇宙居住棟」及び「宇宙科学実験棟」を

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紹介。実物に近い宇宙居住モジュールの展示では、宇宙での生活を体感することが可能だ。毛利館長によると、世界16カ国が参画する「国際宇宙ステーション」には、現在、米国、ロシアのモジュールが打ち上がっており、そこに今年はEU、来年には日本のモジュールが打ち上がる予定。日本の宇宙飛行士はまず来年1月から一名が3ヶ月滞在し、本格的に実験棟を起動させる3月に一名、その後更に一名が滞在することになっている。

 

 

 

2.中島副館長、及び各担当スタッフによる「Miraikan新コンセプト」についてのプレゼンテーション
未来館は2001年に開館してから、今年7年目を迎える。設立時の基本理念は、科学による文化の形成。世界トップレベルの科学館として、「プロフェッショナル」、「オープン」、「イノベーティブ」の3つを柱に活動してきた。年間の入場者数は設立当初よりも伸びてきており、2006年度は約75万人を達成。毎年2、3回の特別展示を実施しており、それが集客の原動力となっている。設立から6年目を迎えた昨年、一般市民の未来館の基本理念に対する理解度が低かったことから、未来館のブランドマネジメントをさらに重視するようになった。また、世界科学館会議やASPAC年次総会への参加を通じての国際貢献にも取り組んでいる。2007年度企画展では「サイエンスニュース!アジア展」及び「地下展UNDERGROUND」が目玉となる。

 

img465a394474b7d3.Miraikanスタッフとの懇親会
毛利館長、中島副館長をはじめとする館内スタッフとの懇親の場が設けられた。参加記者は各々に、宇宙飛行士としての経験を持つ毛利館長との意見交換を楽しんだ。

 

4.プラネタリウムMEGASTAR-Ⅱcosmos 「偶然の惑星」 (希望者のみ)
世界最多500万個の恒星を投影するプラネタリウムの新コンテンツである「偶然の惑星」を鑑賞。宇宙という未知の世界に存在する惑星を、分かりやすく且つアーティステックに解説している。このリアルな星空により、宇宙に存在する星の美しさを体感できる。

 

 実施要領

 

9:30 船の科学館駅(新交通ゆりかもめ)集合
移動(徒歩)
10:00 挨拶・ツアー概要説明
10:05-11:10 館内ツアー
内容:環境コーナー、医療コーナー、宇宙居住棟(毛利館長解説)、Geo-Cosmos、ロボットエリア、ASIMO実演
11:10-11:25 休憩
11:25-12:15 プレゼンテーション
1. 未来館概要説明(中島副館長)
2. 未来館の活動概要
3. 2007年度企画展について
4. 質疑応答
12:15-13:35 懇親会
13:35-13:45 休憩(一部記者は適宜解散)
14:00-14:30 MEGASTAR-Ⅱcosmos 「偶然の惑星」見学(希望者のみ)
14:30 解散

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