実施日 : 2023年11月08日 - 09日
報告:茨城プレスツアー
投稿日 : 2023年11月22日
2023年12月8日~10日に「G7茨城水戸内務・安全担当大臣会合」が開かれるのを前に、茨城県を訪れ、「茨城の農作物」「気候変動に立ち向かう茨城の漁業」「茨城の伝統産業」をテーマに取材するプレスツアーが行われました。
本ツアーには、フランス、トルコ、シンガポール、米国、ブラジルのメディアから6名の記者が参加しました。
※本ツアーは茨城県が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画・運営しました。
※取材先の詳細については、こちらのプレスツアー案内をご覧ください。
【1日目】
<株式会社愛鶏園>
記者一行は、同社のGPセンター(Grading and Packing Center)を訪れ、生でも美味しく食べられる高品質な鶏卵生産や輸出状況について話を聞きました。その後、卵の選別とパック詰めの作業場を撮影し、生卵やゆで卵を試食しました。記者からは、生卵の魅力や香港への輸出のきっかけ、消費期限を決める基準などについて質問がありました。
同組合を訪れ、甘くて美味しい茨城産サツマイモの年間を通じた安定供給や輸出状況、焼き芋の海外販路拡大について話を聞いた後、温度と湿度が管理されている貯蔵庫、芋の選別作業、収穫の様子を撮影しました。記者からは、人気の品種や気候変動の影響について質問がありました。
老舗花火会社である同社の工房を訪れ、花火製造の作業場を撮影するとともに、社長から水戸での花火づくりについて聞きました。その後、河川敷へ移動して行われた打ち上げ花火の実演では、記者たちは、頭上に打ち上げられた花火に歓声を上げながら熱心に撮影していました。
【2日目】
<ICTを活用したサバの養殖>
記者一行は、那珂湊漁港を訪れ、茨城県が取り組むICTなど最新のデジタル技術を活用した効率的なサバ養殖の実証事業について話を聞きました。記者たちは、養殖いけすを視察すると共に、自動給餌器から与えられるエサにサバが勢いよく群がる様子を熱心に撮影していました。また、天然サバと養殖サバの違いやサバ以外の養殖の計画、地元の漁業者の反応などについて質問がありました。
同社を訪れ、約400年の歴史を持つ茨城の水府提灯の概要と、現代のライフスタイルに合う新しいデザインの提灯作りについて話を聞くとともに、作業場の撮影を行いました。記者たちは、商品を手に取って提灯特有の畳める機能を実感したり、耐久年数や岐阜や福岡の提灯との繋がりについて質問しました。
<茨城県知事によるブリーフィング>
茨城県庁を訪れ、大井川和彦知事より、輸出促進やブランド力強化に取り組む茨城の農林水産業について話を聞きました。記者からは、農作物の安心安全への取り組みや気候変動対策、県のビジョン達成に向けて必要なこと、知事が民から官へキャリアを変更した経緯などについて質問がありました。
廃校になった小学校のプールを活用した、キャビア生産のためのチョウザメ養殖場を訪れ、優雅に泳ぐチョウザメを撮影しました。その後、同社が経営するレストランを訪れ、同社のキャビアを試食しながら、茨城の新ブランド「霞ヶ関キャビア」について話を聞きました。記者からは、国産キャビアと輸入物の違いやキャビアが高価な理由について質問がありました。
◆本プレスツアーに関連する報道の一部をご紹介します(タイトルはFPCJ仮訳)
The Straits Times(シンガポール)
11月18日 「From caviar to chochin lanterns: Japan’s Ibaraki embraces risk to find new frontiers」
(キャビアから提灯まで、県内の起業家たちはリスクを受け入れている)
Ouest France(フランス)
12月20日 「Au Japon, le caviar d’élevage vient à la rescousse des pêcheurs」
(日本では養殖キャビアが漁師を救う)
Stars and Stripes(米国)
2024年1月4日 「Light up a Japanese tradition with a paper lantern from Suzuki Mohei Shoten」
(鈴木茂兵衛商店の提灯で日本の伝統を照らす)