実施日 : 2023年03月24日 - 25日
報告:広島プレスツアー
投稿日 : 2023年04月03日
2023年5月のG7サミット開催地である広島には、長い歴史の中で受け継がれ、育まれたオンリーワンや日本一、広島発祥といった「これぞ広島」というべきものが数多くあり、日本、そして世界中の人々を惹きつけています。本ツアーでは、こうした広島が誇る伝統芸能・歴史、食などを取材しました。
本ツアーには、イギリス、フランス、中国、香港、台湾、日本(英字紙)のメディアから7名の記者が参加しました。
※本ツアーは広島サミット県民会議が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画・運営しました。
※取材先の詳細については、こちらのプレスツアー案内をご覧ください。
【1日目】
錦鯉の生産が盛んな広島で、100年を超える歴史を持つ小西養鯉場。同社の代表取締役の小西丈治氏から、同社の歴史や錦鯉の特長、海外への輸出状況について話を聞きました。記者からは、錦鯉の生産量や価格帯、海外で人気の理由などについて質問がありました。1メートルもの大きさに成長した鯉の様子に、記者たちは驚きの声をあげながら熱心に撮影していました。
広島駅近くのOKOSTAは、オタフクソース株式会社が運営するお好み焼き調理体験スタジオで、海外からの多くの観光客が訪れています。同社お好み焼き課の春名陽介氏より「広島お好み焼き」の特長や歴史について説明を受けた後、レクチャーを受けながら各自でお好み焼き作りに挑戦しました。記者たちは、初めてのお好み焼き作りを賑やかに楽しんでいました。
<上田流和風堂>
上田宗箇流は、広島藩の家老だった上田家に伝わる武家茶道の流派。次期家元となる若宗匠の上田宗篁氏より、武家茶道の特長や海外との関わり、プロダンサーから茶道の世界へ入った経緯などについて話を聞きました。記者からは、他の流派との違いや若者への広報活動、ダンスの経験が茶道にどう活かされているか、といった質問がありました。その後、静謐な茶室や季節を楽しめる庭を視察すると共に、お茶と和菓子を味わいました。
<せとうち7サミット(夕食交流会)>
広島市にて、瀬戸内海沿岸7県の知事が各県の魅力をPRする「せとうち7サミット」の夕食交流会に参加しました。湯﨑英彦広島県知事より、広島の魅力について説明を受けた後、記者たちは個別に知事と交流を深めました。さらに、広島県産の食材を使った料理と地酒が提供され、広島の食を堪能していました。
【2日目】
<広島神楽>
神事を原点としながらも舞台芸術性を高めた広島神楽は、広島の観光資源として国内外から注目されています。桑田天使神楽団の松田祐生団長より、広島神楽の発祥や特長について説明を受けたのち、演目「八岐大蛇」が披露され、記者たちはその迫力に歓声を上げつつ、熱心に撮影していました。記者からは、衣装や大道具、普段の練習の様子、海外公演などについての質問がありました。その後、20kg以上ある豪華絢爛な衣装の試着や、演者への個別インタビューを行いました。
大崎上島にあるファームスズキは、日本で唯一、塩田池の跡地を活用した牡蠣養殖を行っています。昼食として、生牡蠣と車海老を味わったのち、同社の鈴木隆社長より、「塩田熟成牡蠣・クレールオイスター」の特長や、美味しい牡蠣を開発するまでの試行錯誤について話を聞きました。さらに、養殖場や牡蠣のサイズを選別する機械、牡蠣の稚貝を視察しました。記者からは、牡蠣づくりへのこだわりや海外への輸出状況、地球温暖化が養殖に与える影響などについて質問がありました。
<岩﨑農園>
岩﨑農園のカフェを訪れ、大崎上島でレモン農園を営む岩﨑太郎氏と亜紀氏ご夫妻より、島のレモンの特長や移住してきた経緯、島での暮らし、営農を目指す研修生へのサポートなどについて話を聞きました。記者からは、レモン農家へ転身した理由、移住で生活の質がどう変化したか、移住や農業に関心を持つ人が増えていると感じるか、といった質問がありました。
◆本プレスツアーに関連する報道の一部をご紹介します(タイトルはFPCJ仮訳)
The Japan Times
6月17日「Want to ‘live like a human’? Escape to a Seto island」
(人間らしく生きたい?瀬戸の島へ脱出)
The Japan Times
11月11日 「‘Life is for being who I am — not who others expect me to be’」
(人生は自分が自分であるためにある)