注目すべき海外メディアの日本報道(2014年10月30日)
投稿日 : 2014年10月30日
注目すべき海外メディアの日本報道
(10月15日~ 10月 29日)
1.拉致問題をめぐる平壌での会談を各国メディアが報じる
北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査をめぐり、日本政府代表団と、北朝鮮の特別調査委員会が、10月28日から2日間にわたり平壌市内で会談した。会談では拉致問題のほか、日本人遺骨問題や在留日本人・日本人配偶者などの問題も扱われた。日本政府団の北朝鮮への派遣は、小泉政権時代の2004年以来、10年ぶりとなった。
アジアでは、新華社通信社日本語電子版(中国)が、28日付けで「日本政府代表団10年ぶりに訪朝」と報道。人民日報日本語電子版(中国)も、同日付けで「日本政府代表団が10年ぶりに訪朝、拉致問題について協議」を掲載した。中央日報日本語電子版(韓国)は、翌29日付けで、「『金正恩の秘密護衛武士』ソ・テハ、公開席上に初登場」を掲載した。
欧米の主要メディアでは、BBC放送電子版(英国)が、28日付けで「日本政府、平壌で拉致問題の会談開始」と報じたほか、AP通信社(米国)が、同日付けで「日本、北朝鮮、拉致会談2日目」を掲載した。また、ロイター通信社日本語版(米国)は、30日付けで「日本、『拉致最重要』再び提起」を配信した。
2.半世紀ぶりの日本産旅客機MRJに主要メディアが注目
三菱重工業と、三菱航空機が10月18日、開発を進める日本産旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の試験機を、愛知県内で関係者に公開した。日本では、1962年に、初の国産旅客機となるプロペラ機「YS-11」が開発されたが、約10年で生産が終了し長期的な量産に至らなかった。MRJは2017年から納入が開始される予定で、市場獲得や国際競争の行方に注目が集まる。
公開に先立ち、ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版(米国)は、15日付けでエリック・ファナー記者の「50年ぶりの日本産ジェット機初公開へ-2割低燃費」を名古屋発で掲載。また17日付けでも、同記者によるインタビュー記事「三菱航空機CEOに聞く-日本の新ジェットについて」を掲載した。また、レ・ゼコー紙(フランス)は、同日付けでヤン・ルソー記者の「日本、世界のジェット機市場に復帰」を東京発で掲載した。
公開されたMRJの様子も各国のメディアが取り上げ、ロイター通信社は、18日付けでティム・ケリー記者の「日本、“長年の夢”を公開 半世紀ぶりの商用旅客機」を名古屋発で配信。同日付けで、SBS・ソウル放送(韓国)が「日本、40年ぶりに開発した民間旅客機…復活した野心」と報道したほか、CNN電子版(米国)が「日本、商用旅客機を50年ぶり販売へ」を掲載した。また、フィナンシャル・タイムズ(英国)は、20日付け(名古屋発)で稲垣佳奈記者の「日本、半世紀ぶりに商用ジェット機を開発」を、ル・モンド紙(フランス)は、21日付(東京発)でフィリップ・メスメール特派員の「日本、旅客機市場にカムバック」をそれぞれ掲載した。
<関連リンク>
外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」