注目すべき海外メディアの日本報道(2014年3月24日)
投稿日 : 2014年03月24日
注目すべき海外メディアの日本報道
(3月12日~3月20日)
2014年3月24日
1. STAP細胞を巡る疑義に各国メディアが注目
理化学研究所は3月14日の会見で、小保方晴子ユニットリーダーらが発表した新たな万能細胞「STAP細胞」の論文に不正があるとの疑いを巡る調査の中間報告を示した。画像データの取り扱いなどに不適切な点があったと認め、野依良治理事長が謝罪した。
14日付AP通信電子版は、東京発の「日本の研究所、所内の幹細胞研究について調査中」、同日付ロイター通信電子版は、竹中清記者による「ノーベル賞受賞者、幹細胞の研究データ取り扱いは『ずさん』と発言」を掲載。同日付ブルームバーグ電子版は、Kanoko Matsuyama記者らによる「理研、2つの幹細胞研究の誤りを謝罪」を報じた。
同日付ニューヨーク・タイムズ紙(米国)電子版は、田淵広子記者による「幹細胞学の進歩と呼ばれた研究に誤り」、同日付ウォール・ストリート・ジャーナル紙(米国)電子版は、東京発のアレクサンダー・マーティン記者らによる「日本の理研のトップ、幹細胞の論文を巡り謝罪 審議を問われている論文に『重大な過誤』」を報道。同日付フィナンシャル・タイムズ紙(英国)電子版は、ジョナサン・ソブル東京支局長による「日本の幹細胞の研究者ら、論文取り下げを準備」を載せた。
2. 横田さん夫妻の孫との初面会を各国メディアが報道
拉致被害者の横田めぐみさんの両親、滋さん(81)と早紀江さん(78)は3月17日に会見し、めぐみさんの娘キム・ウンギョン(へギョン)さん(26)と初めて面会を果たした喜びを語った。また、日本赤十字社と北朝鮮の朝鮮赤十字会による日朝赤十字会談が、3日に続き、19、20日の日程で中国で開かれ、北朝鮮で亡くなった日本人の遺骨返還や遺族の墓参などについて協議が行われた。
16日付AP通信電子版は、東京発の「日本の拉致被害者の両親、北朝鮮籍の孫と面会」、同日付ロイター通信電子版は、東京発の「北朝鮮による拉致被害者の日本人両親、孫娘と面会」を掲載。ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版は、東京発のMari Iwata記者による「北朝鮮による拉致被害者の日本人両親、モンゴルで孫娘と面会」(16日付)、アレクサンダー・マーティン記者らによる「日本人拉致被害者の両親、孫娘と面会 横田滋、早紀江夫妻が最後に娘を見たのは1977年」(17日付)を展開した。17日付ニューヨーク・タイムズ紙は、マーティン・ファクラー東京支局長による「拉致から時を経ての対面」を報じた。
同日付ザ・タイムズ紙(英国)電子版は、東京発のルーシー・アレクサンダー記者による「北朝鮮、囚われの少女を祖父母に会わせる」を報道。18日付リベラシオン紙(フランス)は、Arnaud Vaulerin東京特派員による「2人の日本人、北朝鮮で拉致された中で生まれた孫娘と対面」を載せた。
朝鮮日報(韓国)電子版/日本語版は、車学峰東京特派員による「横田夫妻、めぐみさんの娘とモンゴルで面会」(17日付)、「日本『拉致問題解決なければ経済制裁緩和は不可能』」(20日付)を掲載。17日付中央日報(韓国)電子版/日本語版は、「横田めぐみさん両親、北朝鮮の孫娘と対面…孤立の突破口探す日本」、18日付東亜日報(韓国)電子版/日本語版は、「横田さん夫妻が孫と初面会」を伝えた。
<関連リンク>
外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」