震災の教訓を世界へ発信!途上国からの研修生を受け入れ ~神戸市~
投稿日 : 2015年06月12日
神戸市では,1995年に発生した阪神・淡路大震災の教訓から生まれた,市独自の「防災福祉コミュニティ」の取組を進めています。この度,神戸市消防局と公益財団法人神戸国際協力交流センターは,震災教訓の世界発信事業として、JICA研修において,「防災福祉コミュニティ」の活動を世界に発信します。
■ 「防災福祉コミュニティ」とは?
「防災福祉コミュニティ」とは,普段から住民,事業所,行政が協力し助け合いの絆を築き,安全で,安心して暮らせるまちづくりを目指して,防災活動や福祉活動に積極的に取り組むコミュニティのことです。現在,市内全域の191地区で結成されており,日ごろから助け合う活動が定着することで,災害時に住民・事業所等地域ぐるみの活動が期待できます。
■ 研修の目的
各国の中央政府・地方政府において,住民主体による自主防災組織の設立やコミュニティ防災活動を推進しうる立場にある行政官らを対象にしています。「防災福祉コミュニティ」の訓練・活動を視察,体験するとともに,その設立・運営などに関する意見交換を行うことで自助・共助の概念を理解し,自国においての自然災害に対するコミュニティ防災力の向上のために役立てることを目的としています。
■主な研修項目
(1 )講義: 「防災福祉コミュニティ」と神戸における防災教育,他国でのBOKOMI設立による防災教育普及ほか。
(2) 演習: ジョブレポート(各国防災事情)発表会,自国を想定した模擬防災福祉コミュニティの設立,アクションプラン(帰国後の行動計画)の作成・発表。
(3) 市内の視察先:「防災福祉コミュニティ」,FMわぃわぃ(神戸市長田区コミュニティラジオ局)ほか
■ 研修の期間
2015年6月23日(火)から7月31日(金) (39日間)
(7月29日(水)午後4時30分から,研修員による神戸市長表敬訪問を予定)
■ 研修員の人数・出身国
17ヶ国23名
〔アルメニア(1),ブラジル(2),チリ(2),フィジー(1),グレナダ(1),インド(1),ジャマイカ(1),カザフスタン(3),キリバス(1),モルドバ(1),パラオ(1),フィリピン(2),セントルシア(1),マケドニア(1),東ティモール(1),ベネズエラ(1),カメルーン(2)〕
〔昨年度の研修写真〕
<お問い合わせ>
神戸市消防局予防部予防課 TEL: 078-325-8510 E-mail:fb _yobo @office.city.kobe.lg.jp
※ご連絡は日本語でお願いします。