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大分県

第22回別府アルゲリッチ音楽祭の中止及び「マルタ・アルゲリッチの日」宣言について

2021年05月10日

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【別府アルゲリッチ音楽祭について】
 大分県では、マルタ・アルゲリッチ総監督と親交のあったピアニストの伊藤京子氏を通じ、京子氏の地元である別府の地にて、1994年より別府アルゲリッチ音楽祭を開催してきました。
 アルゲリッチ氏は別府をふるさとのように愛してくださり、熊本地震で大分県が被災した際にも、音楽祭に駆けつけ、県民に勇気と希望を与えていただきました。
 また長年にわたる音楽祭開催により地元の方との交流が生まれ、県内の多くの子どもたちに音楽による豊かなこころを育んでいただきました。



【第22回音楽祭の中止】 
 新型コロナウイルスの影響により昨年度は音楽祭を延期しました。コロナ禍で分断され傷ついた世界を、共通言語である音楽を架け橋にして少しでも修復させたいとの強い思いから、今年はアルゲリッチ氏の入国をはじめとして、感染対策しながら開催できるように準備を進めてきました。2021年5月8日から6月22日に第22回音楽祭の開催を予定していましたが、会場となる東京都及び大分県内における新型コロナウイルス変異株の感染拡大を受けて、予定していた全公演について、5月6日に中止を決定しました。


【6月5日を「マルタ・アルゲリッチの日」として宣言】
 音楽祭は中止となりましたが、今年はアルゲリッチ氏が音楽祭の総監督に就任してから25周年の節目の年でもあります。大分県としては、アルゲリッチ氏の誕生日を祝福するとともに、県民をあげて、アルゲリッチ氏の貢献を顕彰し、長く記憶にとどめていくため、誕生日の6月5日を「マルタ・アルゲリッチの日」として宣言します。



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「マルタ・アルゲリッチの日」宣言書

一、マルタ・アルゲリッチ氏は、平成10年(1998年)の第1回別府アルゲリッチ音楽祭から、長年にわたり、世界一流の音楽家とともに来県し大分をふるさとのように愛していただき、そして、大分の名を世界に広めていただきました。

一、音楽祭では、若手音楽家の育成にも力を注ぎ、数多くのプロ演奏家が巣立つなど、世界第一級の音楽環境を創出しています。また、子どもたちの豊かな心の成長を願って開催する「ピノキオコンサート」は、同氏の発案であり、県内各地の多くの子どもたちが参加してきました。 

一、災害復興にもご尽力いただきました。東日本大震災の際には、パリでの復興祈念コンサートの開催や、本県が被災した熊本地震の際も、「こういう時だからこそ、開催を」と来日を即断し、県民に勇気と希望を与えていただきました。

一、故 椎木正和氏により、平成27年(2015年)に寄贈された「しいきアルゲリッチハウス」では、今や一流の演奏家による室内楽が定期開催されるなど、本県の芸術文化の新たな拠点として、広く県民に親しまれています。

一、平成30年(2018年)12月には、音楽祭初のヨーロッパ公演をイタリア・ローマにて開催し、本県とローマとの交流もスタートしました。


大分県は、これまでのアルゲリッチ氏の歴史的な功績を県民と共に称えるとともに、地方から世界に向けた音楽祭を通じて、芸術の役割や、寛容と共生の精神を全世界に発信していきたいと考えています。
そして、アルゲリッチ氏の心に響く音楽を大事にし、誰一人取り残さないという同氏の思いを共にするため、6月5日を「マルタ・アルゲリッチの日」として制定し、人間社会にとって大切なものを未来に伝えていきます。


                                                                          令和3年5月6日  大分県知事 広瀬 勝貞


[お問い合わせ先]
大分県企画振興部芸術文化スポーツ振興課 宮添、石垣
電話:097-506-2054  FAX:097-506-1725 
E-mai:a10980@pref.oita.lg.jp

 

*写真左:Martha+Argerich©Rikimaru+Hotta

*写真右:P5192895©Rikimaru+Hotta

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